代表の松村です。
さて、最近このブログをほとんど更新しておりませんでした。
理由は色々あります。
セミナー準備で忙しいということもありますし、僕自身の院のYouTubeの動画がちょっと当たってしまって新患さんが多いというのもあります。
しかし、それ以上の理由は「読解力がない人が記事を読んで曲解してしまう」ということです。
なおかつ、もう文字を読まない人が非常に増えて、音声や動画のほうが視聴数が増えているという現状から、最近は音声配信に切り替えていましたし、ラボ会員に向けての発信も動画に切り替えています。
今回はテーマではないのであまり書きませんが、本来動画や音声での情報取得は時間の無駄使い。
音声はまだ「ながら聞き」ができますが、動画はそうはいきません。
その点、文字なら電車で移動中でも読めますので、便利。
なおかつ読解力アップは治療力アップにもつながる(患者さんの真意を理解することができる)ので絶対にいいと思います。
さてさて本題です。
あはき、やっぱりかって感じですね。
あはきが受領委任払いできるようにってなったとき、僕は何度か「柔整と同じことになるから今のままのほうがいい」と言い続けてきたんです。
行政もやりやすいんですよ、柔整での教訓が活かせるから。
あはきは医師の同意書を取る分、不正になりにくい。
逆に言えば、柔整のような「置き換え請求」を予防するやり方は通じないし、医師の同意書に意義を唱えて医師を処分するとなると、医師会を敵に回すことになるので行政としても、気軽に手を出せないかもしれない。
じゃ、明確な基準作ってやろうぜってなりますね。
さて、このあはきの長期・頻回になれば償還払いに戻せるっての7月から施行だそうですが、各事業者は以下のことに気をつけましょう。
元・保険使ってた柔整師からのアドバイスです。
いきなり変えるな
今まで数ヶ月、16回以上施術していたのに、この仕組みが施行されるからと急に治療を打ち切ったり月10回とかに変えたりしたら保険者はどう思うでしょう?
あ、こいつのとこ無駄にひっぱって頻回してやがったなってなります。
僕が保険者なら、そういうところ全部ブラックリスト入りさせて、縦横の調査びっちりしますよ。(療養費扱ってて縦横の調査の意味がわからない先生もしいたら危機感足りません)
やましいことがあるってことなので炙り出していけば不正してる証拠を何か出せる可能性高いですからね。
薄利多売の大原則を思い出せ
柔整だろうがあはきだろうが、療養費を使うなら薄利多売。
少ない患者数で収益を上げようとすると、長期・頻回になっちゃって当然。
全盛期の柔整はその点、1日200人だ、300人だという数字が出せていたので、日数付け増しをしなくともベンツは楽勝でした。(ちょうど僕らが修業時代)
原理は同じです。
医療系なので、患者単価という言葉を使うのはあまり好きではないですが、売上計算的には、患者単価を上げないで頭数増やせよ、ということになるわけですね。
ただ、この大原則を思い出して経営していけば、柔整よりやりやすくなる。
患者数そのものが増えるってことは、たくさんのケアマネと知り合う機会が増えるということになります。
しっかりコミュニケーション取っておけば、紹介してくださるケアマネの頭数が増えるということになるので、軌道に乗り出したら正直我々より全然チョロい商売です。笑
お付き合いするケアマネリストの中でランキングつけて、それに応じた営業すれば更に紹介が増えるのは間違いなし。
正直、保険なので技術の質はさほど問題ではないし、患者も安くて受けられるわけだしケアマネの紹介だから文句も出にくいので、マッサージ師たくさん雇用してガンガン回していけば経営できないほうがどうかしてるってくらい楽勝でしょう。
いつまでも下請け業者でいいんですか?
僕は、今でもずっと技術の研修を受け続けています。
もちろん、開業する前もお金がないなりにセミナーを受講していましたし、開業してからもずっと何かしら勉強してきました。
僕よりすごい先生はたくさんいます。
しかし、僕もそれなりに積み重ねてきました。
療養費を扱うってのは、いわば下請け業者としてやっていくことになります。
柔整でも下請け感はすごかったですが、あはきの療養費となるとケアマネさんとのお付き合いもしないといけない、医師を抱え込まないといけない、という点で技術のこと以外にやらなきゃいけないことが多すぎます。
しかもしかも、紹介してもらえなくなったらどうしよう、同意書書いてもらえなくなったどうしよう、なんて感じでケアマネや医師にむちゃくちゃ気を使わないといけない。
僕たちの仕事って、患者さんから「ありがとうございました」と頭を下げながらお金を払っていただけるという仕事です。
(本来であればどんな仕事もそうなのですが)
それなのに、ケアマネにペコペコ、医師にペコペコ、米つきバッタスタイルで仕事しないといけないのは、僕にはできませんし、そんなことをするために技術を高めてきたわけでもないのです。
若いあはき師を雇用し、ワガママな高齢者の自宅に派遣しモミモミさせる、そりゃ経営者としては良い商売かもしれません。
しかし、治療家として若い治療家を疲弊させるような事業スタイルってどうなんでしょうか?
僕は疑問に思います。
地域医療に貢献?
本当にそうでしょうか?
療養費内でどれだけ治せます?
いや、そもそも治すだけの技術なんてそう簡単に身につかないわけで、若いスタッフがすぐにできるようになんてならないですよね。
それどころか、本当はもまないほうが早くよくなる腰痛を長引かせてしまってるかもしれない、税金使って。
それじゃ高齢者には喜ばれるかもだけど、国の寄生虫ですよね。
国の制度にしがみつき、下請け業者をやっている以上は元請け業者からの「あはき療養費の長期・頻回の施術等に関する償還払いに戻せる仕組み」のようなことで右往左往しなけりゃいけなくなっちゃうのです。
もし、本当はペコペコ営業して、行政や保険者の顔色見て生きていくのがいやなら、患者さんから10割の対価をいただく方法はあります。
それはとっても簡単で、自費で治療院をやること。
もし現状に不満があるなら、コロナ禍で様々な補助金がある今のうちに事業転換するのもいいかもしれませんね。