治療院経営ラボ代表の松村です。

8月18日(日)に東京で開催されるchatGPT活用講座ですが、やはり生成AIを活用できなくても今すぐ〝痛み〟がないからか、申し込まれる人は少ないですね。

普段、患者さんには「予防が大事」とか言っておいて、自身は経営で〝痛み〟を自覚できないと行動しないという本末転倒な感じがいつも疑問に思います。

話がそれますが、実は院経営の根幹ってそういう〝一貫性〟的な部分が大事なので「他人に言うなら自分もしっかりやれや」と言われない言動をしなければ、院経営はなかなか安定しないということが僕もよくわかるようになってきました。

さてまあ行動を起こさない人に対して正論という名の嫌味を言ったところで、嫌われるだけで行動を起こしてくれるわけではないのでこのへんにするとして、治療院経営をがんばりたいという先生にとって生成AIは大きなサポート役になり得るので、今回はそんなことを書いていければと思います。

 

 

やることはわかってる、でも何をどうすればいいかわからない先生が即行動に移せた事例

基本的に治療院経営ラボの実例の紹介となりますが、例えば休眠患者さんにコンタクトを取るためにハガキを作りたい。
文章はラボのメソッドがあるので、問題ない。

とはいえ、今までやったことがないから、何から取り掛かっていいかわからず悩んでいる間に時間だけがすぎ・・・・という状況の先生がいらっしゃいました。

何のことはない、生成AIに質問したところ、最初に取り掛かるべきタスクから、休眠患者さんへのハガキ送付までのすべてのタスクの順番まで教えてもらったので、あとはその通りにすることで休眠患者さんが再来院していただくために最適なタイミングで最適な内容のハガキを出すことができ、売上アップにつながりました。

 

 

文章作成が苦手な先生が、たった3ヶ月でブログを100記事作成してしまった事例

生成AIは日本語が下手・・・
生成AIはだいたい嘘をつく・・・
生成AIはだいたい間違えてる・・・

これは実は大きな間違いで、ほとんどの人が生成AIへの言葉がけを間違えているだけなのです。

とはいえそこに活用のコツがあるわけなんですが、、まあ正しく使えば生成AIは正しい回答をちゃんと導き出してくれます。

ラボ会員の先生の中にも、マーケティングのためにブログ記事を書いたほうがいいということはわかっているけれども文章作成が苦手でブログ作成に手をつけられないという先生は少なくありません。

ラボではすでに狙うべきキーワード選定のメソッドがあるので、そのキーワードをもとにある指示のもと(ここを説明するだけで本一冊分くらいになるので割愛)AIに文章を作成させることに成功しました。

そこからは水を得た魚状態です。

キーワードを選定→生成AIで文章を作成→ついでに記事内容にあったイラストを生成してもらう→ブログ更新

これを繰り返すだけでたった3ヶ月でブログ100記事作成。
このあたりから「ブログを読んで〜」という新患さんも増えてきました。

 

 

YouTube動画の台本を作らせて、動画を更新しまくることに成功した事例

現在のデジタル集客において、絶対に外せないYouTube。
とはいえ、ブログでさえ苦手なのに動画なんていったいどんなネタで話をしていいのかわからない、という先生は非常に多いです。

とあるラボ会員の先生も同じでした。
そこでブログ同様にキーワード選定を行い、誰に対して何をどのように発信すればいいかということから、詳しい動画の台本まで生成AIに作らせました。

それだけでなく、元々YouTubeの扱い方すらわからなかったので、動画更新の方法なども生成AIに質問しYouTubeチャンネルを開設し動画をアップできるように。

結果的にYouTubeに動画を定期的にアップさせることができ、動画集客に成功しました。

 

 

ミーティングの議事録を瞬時に作成することで、スタッフの仕事を効率化

とあるラボ会員の先生は、受付兼助手のスタッフを数名雇用されています。
月に1〜2回、業務改善のためのミーティングを行なっていましたが、その議事録を作る仕事をスタッフに任せていました。
今までは、参加したスタッフの中から担当を1人決めてそのスタッフがミーティング中に内容を記録し、それを文字に起こしながら議事録を作成という流れでやっていました。

しかし、参加していないと作業ができないことや、従業員によって作成時間にバラつきがある、実際のミーティング内容と齟齬がある等のトラブルの種がある状態でした。

それを、ミーティングを音声収録し、その音声をアプリケーションで文字化。
文字化したものを生成AIに議事録としてまとめさせるという作業をスタッフに教えたところ、ミーティングに参加していないスタッフでも議事録を作成することができるようになり、議事録作成時間も秒単位で完成するようになったので、スタッフの生産性がとてつもなくアップしました。

ちなみにこの方法を応用することで、患者さんの問診時の記録にも役立てることができます。

 

 

治療院経営における生成AIの可能性とは

AIが治療をする・・・という実現するかどうかわからない、もしくは実現するとしても相当先の未来な話は別として、多分もうすぐできてしまうレベルの話であれば、患者さんの分析はかなりの範囲でできるようになります。

この分析とは、症状だ云々だということではなく、例えば会話内容とリピート状況で分析すれば、何をどうしたら離脱してしまっているのかなどは詳しく分析できるようになります。

天気の予測も過去のデータからかなりの精度でできるようになっているので、長年院をされているなら過去の数値的データ等を入力することで、どのタイミングで何をするか(休眠への連絡や新規集客等)等を教えてくれるようにもなります。

いや、今でもやろうと思えばこのあたりはできるんじゃないかな、と思います。

治療、特に僕たちのような手技的なジャンルは、分院展開してて誰でもすぐにできるようなマニュアルありきのテクニックはAIに凌駕されることは間違いないですが、そのレベルよりも上の世界はAIが入り込める領域ではないため、僕たち個人治療院の治療家は腕を磨くことにのみ注力できる環境が、生成AIを活用することで作れてしまうことは間違いありません。

 

 

生成AIが普及すればするほど、価値が高まるものとは?

最近は何かのCMで松田優作が動いて喋ってます。
写真だけでそれを動画にすることまでできる時代。
生成AIにかかれば、自分の写真と過去の動画等があれば、話す内容を決めて何ヶ国語でもプレゼンできてしまう動画を作ることも可能です。

ディープフェイクが問題になってある程度の年数になりましたが、生成AIの発達でもう何が現実で何が非現実なのか、現実世界で生きていながらでも区別がつきにくくなってきてしまっているのが現状ですし、今後はもっとそれが加速するでしょう。

そんな世の中で、何の価値が高まってくるのか?

それは、あなた自身です。
リアルなあなたが、何を発信するか。
機械が作った言葉ではない、真の肉声で生身のあなたが発信することに価値がでてきます。

生成AIが普及することは、あなた自身の専門家としてのレベルアップ、そして人としてのレベルアップもをしていかなければ生き残れない、それこそ生成AIにとってかわられる存在になってしまうということになります。

「やっぱ機械じゃこうはできないよね」

我々は、そう言われるAIよりレベルの高い人間になっていく必要に迫られているのです。

 

 

生成AIを使うことでの唯一のデメリット

生成AI、とてもいいツールです。
しかしデメリットがないわけではありません。

例えば、今までなら何かをしようとするなら、まずその何かをするためのタスクを出したり、そのタスクを行う順番を決める・・・すなわち物事の段取りを決めたりというのを自分の脳みそを使ってやってきました。

それをAIがかわりに、しかも人間より正確に迅速に答えを出してくれます。

今まで使っていた脳みそを使わなくなります。
その分どこかちがう分野で使うというのなら、問題はないですがただただ自分のルーティン的な作業の代行に使い、自分の脳みそを使う機会を減らしたなら・・・

もうお分かりのように、使わない脳みそは退化します。
そうすると・・・

前はスラスラ出てた言葉が出ない。
多少しんどい、つらい場合でもやるべきことをやるまでは我慢していたのができなくなる。
全能感(自分がなんでもできるという錯覚)を抱いてしまって傲慢になる。

というような症状が出てきます。
老化、と同じですね。

業務としてAIはどんどん活用し、生産性を上げればいい。
でも、人生としては

アナログの本を手に取り、活字を読む。

作ったことのない料理に挑戦する。

リアルに他者に頭を下げて教えを乞う機会を作る。

できればスポーツをして体力低下を防ぐとともに、チャレンジ精神を忘れないようにする。

 

これらが非常に大切になってくることでしょう。
AIの出現により、まずはAIを使いこなす人によって、AI以下の働きしかできない人が淘汰され、さらにAIに溺れる人は人としての劣化が進み時間とともにAI以下な状態に陥ってしまう、これがAIの進化の一番怖いところではないでしょうか。

まあAI好きは「それすらもAIがカバーする」と屁理屈をこねそうですが、僕が生きてる間にそうなるのかどうかはわかりませんし、人としての大切な何か、攻殻機動隊的にはゴーストと言われる部分(わかる人にしかわからないですね)は、いつまで経ってもデジタルでは追いつかない何かがあり、そのために人は誰かに教えを乞い、本を読み、自分が無知であることを知り、謙虚になり・・・という年輪を重ねていくのではないかなと思います。

 

 

まとめ

さて今回は生成AIを実際に院で活用している先生の事例紹介とともに、AIに溺れたらどうなるかという注意喚起をさせていただきました。

デメリットは人間の劣化、ですのでそれに気をつけながら事業に活用すれば生産性は多分10倍以上になります。
どうせしないといけない経営努力です、生成AIを使って労力を最小限にして治療に専念しながら院経営も円滑になるように仕組みをしっかり作ってしまいましょう。

 

8月18日(日)に、治療院に特化したchatGPT活用講座を開催します。

申込締切は明日8月15日(木)です。

今回の講座はchatGPTと書いてますが、他の生成AIもしっかりみっちり紹介させていただきます。
生成AIを治療院経営に組み込んで生産性を最大限にアップしたい先生は急いでお申し込みください。

https://cmlabo.jp/seminar/chatgpt/

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