今回は、松村理事長のカンボジア視察レポート後半をお届けます。

前半はこちらから→https://cmlabo.jp/2024/09/18/%e3%82%ab%e3%83%b3%e3%83%9c%e3%82%b8%e3%82%a2%e8%a6%96%e5%af%9f%e3%83%ac%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88%ef%bc%88%e5%89%8d%e5%8d%8a%ef%bc%89/

4日目:製麺所訪問とフリースクールでの感銘

4日目は早朝から行動を開始し、プノンペンの製麺所を訪問しました。この製麺所では、地元のラーメン店や蕎麦店に向けてオーダーメイドの麺を製造しており、日本の麺と遜色ないクオリティに驚かされました。特に、蕎麦好きの松村理事長は、胡椒蕎麦に感動し、現地でこれほど本格的な蕎麦を楽しめるとは思っていなかったと語ります。この訪問は、現地に精通しているビジネスパートなでもある櫻井さんの紹介によるもので、彼は今後を見据えてカンボジアでのビジネス展開を考えてカンボジアで活動をしています。

午後は、フリースクール「カンボジア・愛センター」を訪問。

ここでは、子どもたちが日本語で挨拶をし、明るく迎えてくれました。特に印象的だったのは、算数の授業で難しい計算に取り組む姿。418×28といった複雑な計算を低学年の子どもたちが解いている様子を見て、松村理事長は日本の教育制度に疑問を抱きました。

母国語や算数の重要性を強く感じ、これこそが本来教育が目指すべき姿ではないかという考えを深めます。日本の子どもたちの「甘さ」に対し、カンボジアの子どもたちの頑張る姿勢が際立ち、感銘を受けました。

この日は、カンボジアの現実に触れる場面が多く、日本との文化や教育の違いを感じる一日となりました。

 

5日目:JICA訪問の驚きと現実

5日目は、事前の期待に反して少し予想外の展開となったJICA訪問が中心でした。松村理事長は、インドネシアでの詐欺案件を経験したこともあり、今回はカンボジアのビジネス環境を冷静に判断しようと考え、JICAに足を運びました。

患者さんからの助言もあり、カンボジアでの公正なアドバイスが得られるだろうと期待しての訪問でしたが、結果としては事前アポなしでは門前払い。受付でカンボジア人スタッフに説明したところ、非常に丁寧な対応を受けましたが、結局は「専門外」「担当部署ではない」という理由で、あまり具体的な情報は得られませんでした。

この経験は、日本の公的機関の対応がカンボジアにいる日本人にとっては少々複雑であり、特にアポなしで訪れると期待外れに終わることが多いという教訓を得ることになりました。ただし、最後には丁寧に連絡先を教えてもらい、今後のつながりを確保できたことは収穫でした。一方、JETROに民間の事業について問い合わせるようにと言われましたが、実際にはJETROがそのような相談には乗らないことを知り、やや苦笑いする場面も。結局、JICAの訪問は形式的なやり取りに終始しましたが、この経験から日本の公的機関の現実を学ぶことができました。

カンボジア視察も終盤に差し掛かり、プノンペンの中心地でランチを楽しみました。この日は製麺所で紹介された蕎麦屋で「胡椒蕎麦」を堪能。日本の蕎麦と遜色ない美味しさに驚きつつ、ランチ後にはお世話になったトゥクトゥクのドライバーと記念撮影を行い、感謝の気持ちを表しました。移動中、プノンペンの交通状況や都市の変化に触れながら、現地の温かいもてなしと、治療家としての新しい学びに感謝しつつも、カンボジアでの日々を振り返りました。

その後、ホテルで一息つき、夜にはカンボジア料理からピザまで幅広い料理を提供するレストランで最後の晩餐を楽しみました。現地のレストランスタッフの対応に感動し、文化の違いを感じながらも、カンボジアのレストランのおもてなしの良さに驚いた松村理事長。日本と比べても、スタッフの心遣いやサービスの質が高いことを痛感し、日本のサービス業の現状に課題を感じる瞬間でもありました。こうして飲食店を巡り、充実した一日が締めくくられました。

 

カンボジア視察レポート:歴史と未来への考察

視察の最終日、櫻井さんとともに空港でマーケティングのミーティングを行い、帰国の準備を進めながらも、最後のカンボジア料理を楽しむために再びレストランを訪れました。この日はスコールが降り、カンボジア特有の気候にも改めて感謝しながら、静かな時間を過ごしました。観光の時間は限られていましたが、次回の訪問では柔道道場を見学し、柔道の稽古に参加する計画を立て、さらなるカンボジアとの交流を深めることを決意。

また、ポルポト政権時代の歴史やカンボジアの内戦の影響に触れる機会もあり、帰国後はその歴史を深く調べることに。視察を通じて、戦争や内戦の傷跡がいまだに残る現地の状況に対する理解が深まり、ビジネスだけでなく、社会や歴史的背景にも向き合う必要性を痛感しました。今回の視察をきっかけに、松村理事長は「自分がカンボジアでどんな価値を提供できるのか」を真剣に考えるようになり、次回の訪問への期待がさらに高まりました。

追記:カンボジアの医療事情と日本との比較

カンボジア視察中に気づいた医療事情について、特に歯科の多さが目立ちました。甘い食べ物が多い影響で虫歯が多いのかもしれませんが、治療レベルは低く、虫歯はすぐに抜歯されることが一般的だそうです。プノンペンには日本人歯科医師が経営するクリニックもあり、そこは非常に人気があります。また、カンボジアには医療保険制度がなく、病院は自費治療。すべての人が医療を受けられるわけではなく、医療のアクセスには厳しさがあることも実感しました。

鍼灸やマッサージ免許については、観光用に比較的簡単に取得できる資格もあるようですが、鍼灸に関してはまだ規制や制度が整っていない部分もあるようです。今後、カンボジアの医療技術が発展し、日本の医療技術を持つ現地ドクターが増えることが望まれます。

 

カンボジア視察全体の総括

今回のカンボジア視察を通じ、松村理事長はカンボジアの歴史、文化、ビジネスチャンス、そして医療事情に深く触れることができたと言います。最初はビジネス視察として始まった旅でしたが、現地の人々との交流や、柔道を通じた繋がり、さらにはカンボジアの抱える歴史的な背景への理解が深まり、単なるビジネスの可能性を探る旅ではなく、カンボジアの未来を共に考える視察へと変化していきました。

カンボジアは、ポルポト政権時代の傷跡をいまだに引きずりながらも、活気に満ちた若い世代が未来を切り開こうとしています。松村理事長もこの視察を通じ、カンボジアでどのように自分が貢献できるのか、ビジネスを通じてどんな価値を提供できるのかを深く考えるようになりました。インドネシアやタイでの経験から学び、カンボジアではより多くの人々と繋がり、多様な意見を聞きながら自分の役割を模索していきたいという意欲が生まれたとのこと。

また、医療事情に関しても、カンボジアではまだ改善の余地が多く、日本の技術を持つ現地ドクターが増えることで、医療レベルの向上が期待されます。今回の視察は、松村理事長にとってビジネス以上の学びと、カンボジアに対する新たな視点を提供するものとなりました。

治療院経営ラボは、国内外のさまざまな機会を探り、柔軟に挑戦し続けています。このカンボジア視察を通じ、さらなる発展を目指し、今後も新たな市場での挑戦を続ける姿勢が浮き彫りになりました。

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