治療院経営ラボ代表の松村です。
今回はちょっと論理の世界の話。
例えば・・・・
哺乳類には背骨がある。
猫には背骨がある。
だから猫は哺乳類である。
猫は哺乳類ですので、正解のように思いますが、その前提が少し足りないですよね。
背骨があれば哺乳類になるなら、脊椎動物であれば亀でも鳥でもみんな哺乳類とされてしまいます。
猫には背骨がある。
猫は有性生殖を行う。
猫は乳で子を育てる。
よって猫は哺乳類である。
これならば正解ですよね。
このように前提が足りていないことで、誤解を生むことが少なくありません。
この解釈は、無資格整体の問題に似ていますよね。
無資格の方がいう「判例がある」は、あくまでも電気治療器の話。
電気治療器を売りたい人だったかかが無料で体験させていたときに、効果効能までは言ってないけれど施術になるんじゃないのかということであはき法違反で鍼灸師だったかが訴えたのですが、電気治療器は人体に害を及ぼさないということで訴えを棄却されたとかそういうやつでした。
ここをわざとなのか、それとも勝手になのかはわかりませんが「人体に害を与えないなら国家資格必要ない」としたわけです。
ただ、これは裁判記録を調べればわかるのですが、無資格の整体行為は違法であるという判例はすでにありますね。
過去、ブログでリンクもアップしましたが、その記事を探すのが面倒なのと、この記事の本題ではないので紹介はしませんが。
言った、言わないとか、騙した騙されたとならないように、今回は治療院経営ラボの前提のお話をさせていただきたいと思います。
今回は論理の話ですので、どうしても正論を言わなければいけません。
しかし、正論はどうしても「正道にいない人たち」を傷つけてしまうことがあり、勝手に過剰反応されてしまうリスクが高いです。
ですので最初に誤解が生じないように最初にお断りしておきますが、この記事はラボの考え方や定義、価値観について書き表したものであり、特定の他の個人、または他の団体等をなんら批判する意図は一切含んでおりませんことを重々ご理解いただけましたら幸いです。
また、今回書かせていただいたことの真偽について、信じる信じないは読み手の方々の自由です。
信じることを強制する意図も一切ございません。
合わせてご理解いただけましたら幸いです。
さて本題に入ります。
治療院経営ラボが掲げる売上金額の定義と、それを定義にする2つの理由
治療院経営ラボが掲げる売上金額の定義
治療院経営ラボでも、他のセミナー事業やコンサルタントの方々同様、月商がいくらであるとか、リピート率が何%であるとか、そういう数字を提示します。
治療院経営ラボが提示する数字の前提条件は・・・・
実際に自身の治療院で、患者さんを治療して出た売上だけ
のことにしております。
では、なぜそうしているのか?
定義付けの理由
そうしないと金額が高額になってドン引きされる恐れがあるから
治療院経営ラボは僕が代表をさせていただいているので、どうしても僕が基準になりがちですよね。
治療院経営ラボは別会社にしているのですが、その会社の売上と僕の院の売上、それに僕はサイト制作管理の会社もしていて、パーソナルトレーニングジムも開設しているため、これらの事業全部合算しちゃうと、治療院だけをされている先生からすると、相当現実味がなくなってしまいます。
経営者的観点からなら、事業展開していって年商これくらいみたいなのはいいと思うのですが、今の段階で治療院の売上にお困りの先生方にその数字を提示しても夢物語すぎて現実味がなさすぎます。
ですので、リアルに「これくらいならたしかに治療院だけでも実現できるし、多くの先生が実現できているよね」という数字にしておくために、上記の条件での数字を提示させていただいております。
これはあくまでも治療院経営ラボの定義であり、それを提唱するのは治療院経営ラボの流儀であり、他がどうなのかについては一切わかりませんのでご理解くださいませ。
治療院をブレない軸にしていただきたいから
僕自身、今も治療のセミナーを受講し続けている〝学んでいる最中〟の治療家です。
治療院経営ラボの会員の先生から治療の相談を受ければ、僕が学ばせていただいている治療法を「一緒に学びましょう」と紹介させていただいております。
また、僕自身はまだまだオリジナルの治療法を人様に教えられるようなレベルではありませんし、まだまだわからない、できないことだらけで、手技の世界の奥深さを痛感している最中です。経験的には、若い頃のほうがなんでもできるような気がしましたが、数と時間を費やすとともに、それが世界の入り口の扉を開けたあたりだったということに気がつきました。
1つだけ言わせていただくとするなら、僕より若くして治療を語られている人たちの中で、僕が通ってきた道の途中だなとわかる先生方もいらっしゃるので、ぜひそこで止まってしまってえらそうに人に教えるほうに回らず、もっと追求して、手技の世界、治療の世界を知ってほしいなと思います。
話を戻します。
治療家、という職業になろうと思われた理由は何でしょう?
お金を稼ぎたいからですか?
お金を手にする以外に、治療院の仕事の喜びを感じない?
もしそうなら、治療院はやめたほうがいいですよね。
お金のためだけに好きでもない仕事をするのは辛い人生ですし、患者さんに対しても失礼ですから。
事業展開をするのは自由です。
でも、事業には少なからずリスクを伴います。
治療院経営を磐石にしておくと、もし院経営が軌道に乗り、事業展開として他事業に乗り出す場合でもリスクが少なくなります。
要するに、多少の失敗であれば全然痛くない状態が出来上がります。
もちろん、融資もされやすいですし。
例えば僕の場合、パーソナルトレーニングジムの開設は無借金。
さらにパーソナルトレーニングジムだけの固定費は、院の売上だけでも全然賄えるレベル。
極論、パーソナルトレーニングジムの売上がゼロでも、痛くないようにしています。
もちろん、すでに損益分岐点は超えていますから、大勝ちというほどではないですが、事業とては回収がスタートしています。
ドカンと一発、派手に・・・
社運をかけて事業展開して当たればそりゃ一気にお金が入ってきますが、外れりゃ治療院まで犠牲になるとか、院が磐石じゃないまま展開してしまって、共倒れになるというパターンを嫌というほど見てきた僕は、ぜひとも治療家の先生方はまず治療院をしっかりとした軸にしていただき、そこから先は先生方それぞれの価値観、人生観や状況によって何をしていくか、何をしないかなどを判断していかれたらいいなと思っているわけです。
治療院経営ラボが大切にしている価値観
古臭い、昭和だ、精神論だと言われるかもしれません。
しかし、僕は院経営だけでなく人生において、これだけはちゃんとしとかないといけないだろうと思うことがあります。
これに関しては、ぜひとも会員の先生がお話してくださってることを聞いていただきたいです。
↓
ラボって本当はどんなとこ? 会員さんお二人に聞いてみた。(iPhone版)
ラボって本当はどんなとこ? 会員さんお二人に聞いてみた。(Android版)
出演していただいた2人の先生のうち、藤井敦志先生という方が「一般常識があれば楽しく参加しながら・・・」という旨のことをおっしゃってくださっています。
ただ、一般常識の定義を明確にしていないと、その人それぞれの常識で判断しがちです。
治療院経営ラボと合う、合わないの判断材料になると思いますので、ラボの価値観を明確にしておきたいと思います。
ラボの価値観は義理や人情を大切にし、人を裏切らない、治療家や経営者以前に人として真っ当な生き方をする、している、そういう人にこそ成功していただきたいし、成功しなくちゃいけない、そういう価値観で運営しております。
だからこそ、派手な効果はなくても理論上絶対にやるべき基礎からしっかりやる、要するに柔道であれば受身からしていただくので、派手に今すぐ結果が欲しい、先のことなど考えていない方々からは非常に受けが悪いのですが。
では具体的にどのようなことを重視しているのか、ほんの一部を紹介させていただきます。
ラボの価値観の具体例のほんの一部のご紹介
・約束を守る
例えば時間。
セミナーをすると、セミナー時間に遅れてきて平気な顔をしている先生が少なくありません。
ラボの前身であるアカデミーをスタートした当初、一番最初にこれを強く、強く言いました。
もちろん、ミスはありますし事情もあるでしょう。
でも、約束を破るだけの事情って、そう何度も何度もあるはずはないと思います。
・基本的に先約優先
例えばプライベートでも、誰か友人と飲みに行く約束しておいて、後から仲良くしてたら得があるんじゃないかという人から連絡があるとキャンセルする人がいます。
僕は仕事の用事のオファーが後で来ても、よほどのことがない限りは先約優先としています。
これ、成功してない先生ほど「今月のワーク出席予定だったんですけどちょっと用事で」とか簡単にキャンセルするんですよね。
成功してる先生ほど、すぐにスケジュールに組み込み、そういうことにならないようにしている。
だからこそこれが大切であると定義しています。
もちろん、身内の不幸だとかそういう場合までも先約優先ではないです。
これは社会常識のお話だと思いますので、それが判断できない人は幼稚園からやり直したほうがいいかなと思います。
・縁を大切にする
ラボの先生と僕は、縁があって出会いました。その縁は、先に入会された会員の先生からの縁かもしれませんし、僕が個人的にお付き合いのある先生の方からの縁かもしれません。もちろん、セミナー開催で縁がつながることもあります。
例えば僕は、自分が受講させていただいているセミナーで知り合った先生が僕のセミナーに申し込まれた場合、僕は必ず受講させていただいているセミナーの先生にお礼の連絡をさせていただいております。
例えば僕が受講させていただいているセミナーで知り合った先生がセミナー開催をされ、それを受けさせていただく場合も、僕は元々のセミナーをされている先生に「今度◯◯先生のセミナーを受講させていただきます」とお礼の連絡をさせていただくようにしています。
同じような状況で、例えば仲良くなって飲みに行くという場合も「今度◯◯先生と飲みに行くことになりました」と最初は報告させていただきます。
縁をつないでくださった人に感謝できれば、自然と連絡してお礼を言えるはず。
僕はこれが普通だと思います。
でも、しない先生多いです。
しない先生は、患者さんとの縁も大切にできない場合が多いです。
実際、ラボで成功されている先生は全員こういうことが自然にできています。
・感謝の気持ちを持つ
縁を大切にする、と重複する部分でもありますが、お金を払ってるから何をしてもいいであるとか、客だから偉いとかそういうのはありません。
美味しい居酒屋なら、美味しいものを食べさせていただけるのはありがたいことです。
そんな居酒屋さんで客だから、常連だからと偉そうに踏ん反り返るとかは論外です。
ラボの前身でるアカデミーをスタートしてすぐ、売上に困って潰れそうと泣きつかれてむちゃくちゃ親身になって色々教えた先生がいます。
治療の勉強をほとんどしてこなかった先生だったのですが、開業してしまっている以上なんとかしないと思って、トレーニングやダイエットなどのメニューも考案しました。
その結果、短期間ですごい売上になったのですが、大金を得て天狗になったその先生は当時僕が教えたことをパクって「廃業寸前だった僕が月商◯◯◯万円になった方法」みたいなのでセミナーをやり出しました。
当時のアカデミーの会員でしたので、2人で話をしたのですが「マーケティングの本も読んだから、誰に教わったことかわからない」と断言。
勉強したのは自分だから、自分のものだと主張したわけです。
「お前、あのとき、あの場所で俺に泣きついたときなんて言ったよ」と言うと(後輩でしたので)、「全く覚えていないし、僕は前を向いていたいんです」と。キラキラするのはいいけど人の道外れてんじゃね〜よって思いましたね。
殺意を覚えましたが、グッと抑えて退会していただきました。
感謝の気持ちがあれば、絶対にこんなことはできないと思うんですよね。
別に感謝しろよと押し付けることはしませんが、こういうのってお互いが感謝しあって成立する世界。
法律だとか、契約だとか、そういうドライなので片付けていいものではない、モラリティな部分だからこそ、大切にしないといけないなと思うわけです。
・身の程を知る
たとえばラボのサービスの1つである添削。
チラシ、ニュースレター、ブログ記事、なんでも添削します。
僕たち治療家は、チラシのプロでもなければ作家や編集者のような文章のプロでもありません。
作家ですら、編集者の添削を受けます。
なぜか添削を受けて修正されると怒ったり、ふてくされたりする人がいます。
それどころか、添削が嫌で絶対に出さない、なんてこともあります。
添削も別にアホだのボケだのは言ってません。
ただ質問して提案したり、これは違いますよと言わないといけないものは言わせていただくだけです。
なぜ、自分の専門外のことを専門家に添削されて怒ったりすねたりするのか?
これは「自分は正しい」「自分は間違っていない」という思い込みがすごかったり、傲慢になっていたりすることで起こる事象。
高齢者が車をぶつけたのにそれを認められないのは脳の退化ですが「学ぶ」という姿勢がなくなってしまったり、自分が一番の世界にずっと身を置いていたりするとそういう退化も早くなってしまいます。
自分の身の程を知り、謙虚になることで学びも深まりますし学び続けることもできます。
教わったことに感謝の気持ちを持つことができます。
僕は自分の技術レベルを客観視しているので、今でもずっと月2〜3回は技術セミナーを受講しレベルアップを目指しています。
治療院経営ラボの欠点とは?
ラボの代表が僕である以上、僕の欠点はそのままラボに反映されます。
僕は、正論が好きです。笑
曲がったことや不義理が大嫌い。
僕に対しての不義理だけでなく、会員の先生方同士や、外部の先生が会員の先生に対して不義理をすることにも目くじらを立てまくります。そういうのに対して鈍感な人からすると細かいこと、という定義になりますが、僕にとってはド真ん中のド直球な不義理をしてくれるやんけということは多々あります。
これでも今はかなり丸くなりまして、若い頃は証拠全部並べ立てて相手が土下座するくらいになるまで理論で追い込み倒していました。
今はイラッとしますけど最後は「ま、そういう人なんやな」って自己解決するように努力しています。治療院経営ラボも事業としてやっている以上会員数が増えたほうがいいわけですが、不義理されるとすぐ強制退会が頭をよぎります。
ただ、ありがたいのはずっとおられる会員の先生、特に成功されている先生ほどこのあたりの価値観が似ている。
要するに人としてちゃんとしてるわけです。
まあこんな感じで、かなり白黒はっきりしていることと、成功されている先生も同じような価値観、要するに社会一般常識と義理人情を持ち合わせた人たちなので、そのあたりが欠けている先生はどうしても馴染めないかもしれません。
そういう点でどうしても「誰もウエルカム♪ありのままのあなたで大丈夫」なんてキラキラしたほぼ嘘みたいなセリフを言えないというところがラボの欠点です。
まとめ
今回は、今後ラボで発信していく情報の前提条件を紹介させていただきました。
治療院経営ラボは、治療に対して真摯な先生ほど成功していただきたい、経済面だけでなくご家族との関係性や人生における時間外分等、豊かな人生を送っていただきたい。
治療に対して真摯な先生がそうなることで、治療院業界の社会的地位も向上するはず、という想いで活動しているため、古臭く、昭和感があり、堅苦しい価値観を軸にして活動させていただいております。
残念ながら治療院経営ラボは、入会されたり、ラボのセミナーを受講されたからと言って必ず成功できるとは言いませんし言えません。
成功率が相当高い方法や、その方法をなぜするのか、といういわゆる原理原則をお伝えし学びを深めていただきますが、それでも実際にお伝えしたことに対する理解度や実践力は、入会されたり受講されたりした先生方の状況、実力、人間性に依存して当然ですので、「あなたも必ず稼げます」というような無責任なことは言えません。
ただ、治療院経営ラボの基本サービスである月例ワークに出席し、そこでお伝えすることを、まっすぐにそのまんま、歪んだ認知なくインプットし、素直に実践する、そして治療院経営ラボの基本サービスである電話相談、ネットによる随時相談や添削をちゃんと活用すれば、成功率は相当上がるのではないかなと推測されます。
会員の先生方もお読みかと思いますので書いておきますと、せっかく入会された場合は、これらのサービスをフル活用しないと会費がもったいないと思いますので、会員の先生方はぜひとも活用してください。
なお、治療院経営ラボに少しでも興味をお持ちになられた場合、いきなり入会はハードルが高いかと思います。
まずは今回書かせていただいたラボの価値観や考え方、お金や売上に対しての定義をご理解いただき、その上でまだご興味がおありでしたら、会員の先生以外も受けることができるオープンセミナーを受講してみてください。
3月20日(日)新大阪で〝真・問診講座〟を開催します。
問診は必要ないと言う方もいらっしゃいます。
その人の世界観なら、そうなのでしょう。
問診をマニュアル化して誰でも平均的にできるようにしてる方もいらっしゃいます。
その人の世界観なら、そうなのでしょう。
しかし、19歳から現在46歳になるまでずっと治療をし続け、そして今なおずっと治療を学び続けている僕にとっては、問診は必要なものであると考えています。
そして問診とは単に病態把握するものではなく、初対面の患者さんと信頼関係を結びながらお互い対等な大人の関係性を構築しあうことを目的にコミュニケーションを取る手段だと考えております。
そうすることで、初診時の治療効果も上がりますし、ちゃんと治るまで通院してくださるので口コミも生まれやすいです。
患者さん、という人を診るための問診の原理原則と方法論の両方を1日かけてお伝えいたします。
真・問診講座お申し込みはこちら
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ご興味を持たれましたら急いでお申し込みくださいませ。