こんにちは高橋です。

今回は前回の続きとしてネット広告の長所でもある、セグメントについて書いていきます。

まだ、読まれていない方は前の回からお読みいただければと思います。

→前回 https://cmlabo.jp/ネット広告の長所/

 

前回はネット広告のセグメント(絞り込み)について基本的なことを説明しました。

今回は、その応用編です。

といっても、そんなに難しい話ではありません。

 

セグメントは、いろいろな条件で広告を出す対象を絞り込むために行います。

そのおかげで、広告の無駄撃ちを減らそうというのが一つの目的です。

 

逆に、何度でも同じ人に広告を出したいときもあります。

そんな時、チラシやDMのようなリアルの媒体だと制作や発送にコストがかかりますし、そもそも送り先の情報がないと発送できません。

しかし、ネット広告なら完全に個人情報が分からなくても、同じ人に何度も広告を出すことができます。

そのためのセグメントは非常に簡単で、「あなたのWEBサイトを一度でも見た人」という条件でセグメントすることができるのです。

 

WEBサイト上にちょっとしたタグを置く必要がありますが、制作会社に依頼すればすぐにやってくれます。

ちょっとした知識のある方なら、自分でもできるでしょう。

作業としては、テキストをコピーしてWEBサイトの全ページにペーストするだけです。

 

この一手間をするだけで、あなたのWEBサイトに訪れた人のリストが自動的に溜まっていきます。もちろん個人情報は分かりませんから、誰なのかを特定することはできません。

ただ、数字として数が増えていくだけです。

その数字が100を超えると、その100人にだけ広告を出すことができるのです。

この種類の広告のことをリマーケティング、あるいはリターゲティング広告と言います。

 

そして、さらにリマーケティングの応用のような広告があります。

あなたがすでに顧客(患者)のメールアドレスを数百件持っているとします。

そのメールアドレスをGoogleに入れると、そのメールアドレスを持つ人達の行動履歴から、あなたの院に来る患者の特性を判断します。

その特性と良く似た特性を持つ人をGoogleが自動的に探し出し、グループを作成します。

そのグループに属する人にだけ広告を出すという、なかなか未来感のある広告もあります。

このグループのことをカスタムアフィニティと呼びます。

同じような仕組みの広告はFacebook広告でもできます。

 

以上のようにセグメントは、かなりいろいろな角度から絞り込みができるようになっています。

これを治療院に落とし込むとすると…

自分でやるのは難しいですよね?

 

ただ、簡単にできる部分についてだけ、お教えします。

・地域

あなたの院のある市に設定します。町村単位まで絞ると絞りすぎて表示されません。

ただ、政令指定都市のような人口が多い地域は区単位まで絞り込むか、逆にいらない区を削除しましょう。

 

・性別、年齢

明らかに来院しないような年齢を省きます。

 

・時間帯

基本的には診療日に設定し、診療時間開始の1時間前から診療時間終了までにします。

 

この3つを設定するだけでも、かなり無駄を省けるので、自分でやろうという方は参考にしてください。

 

最後に最も重要な予算について、書いておきます。

ここまで引っ張ったのは、かなり重要なことなので、ここまで読んだ方だけにお伝えしたかったからです。

・予算

最も気になるところではあると思いますが、治療院のようなビジネスの場合、商圏は広くないので、そんなに大きな金額は必要ないと思います。

また、自費の場合は先生が1人という場合が多く、新患は月に5人も来れば、あとは既存患者で予約が埋まっていると思います。

ですから、最大でも月5万円程度で十分だと思います。

反対に月2万円以下なら、キーワードをかなり限定するとか、地域や時間を絞るといった工夫をしないと、全てが無駄になる可能性が高いです。

これも不思議なのですが、一定以上の広告量を投下しないと効果が出ません。

これは、どんな業界にも当てはまります。

 

では、予算をGoogleやYahoo!広告の場合に、どのように振り分けるかというと

初月は

検索連動:40%  ディスプレイネットワーク:50%  リマーケティング:10%

ディスプレイネットワークに多めに割り振って、WEBサイトへの訪問者を増やし、リマーケティングのリストを増やします。

これを続けて、リストが1000件を超えたあたりで、割り振りを変えていきます。

最終的には下記の割り振りにすると良いでしょう。

検索連動:60%  ディスプレイネットワーク:10%  リマーケティング:30%

 

これで、リマーケティングリストが減ってきたら、ディスプレイネットワークの割り合いを増やします。

全体として検索の割り合いが高いのは、やはり検索が最も予約に繋がりやすいからです。

これは、かなりマニアックなノウハウですが、実際に治療院のネット広告を運用してきて、最も結果が出る割り振りとなっています。

 

以上、ネット広告について書いてきましたが、分からないこと、知りたいことがありましたら、お問合せください。

気が向いたらお答えするかもしれません(笑)

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