こんにちは、治療院経営ラボ主宰の松村です。
僕は鍼灸師(厳密には、はり師、きゅう師)と柔道整復師の免許を持っています。
まあ、時代的にわかる人はわかる・・・というものですが、当時は学校に入るだけでコネと寄付金が必要で、「丁稚奉公」という名のもとで、今では考えられないような労働環境で働きながら学校にいくという感じでした。
そんな時代だったので、当時は治療セミナーを受けるにもお金がなく(なんせ初任給1万円レベルでしたので)、また、修業している院で基礎を叩き込まれる(文字通り)というのが最初でした。
マッサージから始まり、ボキボキ系の矯正、そして当時流行していた操体法が一番最初に習った技術でした。
その後、カイロに移行していったように記憶しています。
従業員、ではなく弟子の時代ですので、そりゃまあ「下手くそ」「死ね」「こんなんもわからんのか」というご指摘は当然。
患者さまの前で「〇〇筋の起始停止を言え」と言われ答えられなければ「こいつはまだまだこんなもんですわ」と、患者さまの前で恥をかかされるというありがたい指導を受けるのが当然の時代でした。(上腕二頭筋とかならいいんですが、これがまた外側翼突筋の起始停止とかマニアックなところを聞いてくるんですよね)
ただまあ、技術というのはやっぱりある程度の厳しさを持って伝えないと正しく伝わらないですね。
ここではテーマが違うので細かく言いませんが、修業を経験してるしてないってのは開業してから本当に差が出てくるものだと痛感しています。
さてまあ、そういう院内でのありがたい指導のおかげで、院内ではレギュラー的な存在になると、今度の欲はやはり「もっと治したい」とか、「先輩(兄弟子)より患者さまからの評判よくなりたい」という思いから、他の技術に目を向けることになります。
僕の場合は、当時は患者さまの身体を実際に手で触ったり操作したりして治療する技術が好きだった(今も好きです)こともあり、鍼よりも手技の勉強をしてきました。
全くお金がなかった頃は、学校の図書館に行って治療系の本を借りて読み漁るという感じでした。
本気になれば本だけでもそこそこ身につくものですね。
もちろん、触り方や触察など叩き込まれた土台があったからこそだとは思いますが。
その後、カイロだ、テーピングだ、ボキボキ系整体だと、結構色々な手技系セミナーは受講していました。
僕の場合は、ちょうど阪神大震災があった1995年に修業を開始したわけですが、その頃はまだ技術を高めて開業するというのが決められた一本の道だったように思います。
マッサージをするしないは別として、マッサージの上手下手もしかり、その他の技術もしかり。たくさんの患者さまの色々な症状にしっかり対応できるようにならないと開業してはいけないという雰囲気がありました。
これも今回のテーマからは外れますが、一時期から「技術なくても成功する」という風潮が出てきたり、マニュアル化によって「そのマニュアルは上手にこなせる」というスタッフが勘違いして開業したりしたことで、技術の勉強をしなくて開業するような人も出てきているのは本当に残念ですが。(怖くないんですかね、武器もなしに戦うの)
色々なセミナーを受講する中で、同業の先生方とのご縁もいただきます。
面白いのは明らかに成功している先生もおられれば、熱心に治療セミナーを受講しているにも関わらず、治療院の売上が悪いという先生もおられるということ。
せっかく頑張っているのに、売上が出ないのは本当にもったいない
僕はいつもそう思ってしまいます。
今回の記事で、熱心に治療の勉強をされている先生の治療院の売上が少しでも伸びるヒントになれば幸いです。
しかしながら、お読みの先生の中には「お金じゃないよ」と言う先生もいらっしゃるかもしれません。
最低限の売上があるなら、そのセリフは有効ですが、最低限の売上がない場合は「お金じゃない」と言う権利はありません。
最低限の売上とは月商100万円。
今回はテーマではないので、その理由をお知りになりたい先生は
こちらをご覧いただければと思います。
良い治療を学び、忠実に実践すれば必ず治療院の売上は伸びる
僕自身が今でも治療のセミナーを受講し続けていますが、講師の先生が仰ることが実は経営そのものであることが非常に多いです。
ただ、治療を教える場所だからそれがメインではないため、聞き逃している先生も多いかもしれないですね。
「こういうときはこういう風に言えば患者さまは通ってくれるよ」
「そういうタイプの患者さまは〇〇だから、〇〇するといいよ」
など、セミナー中に患者さまに通っていただけるためのアドバイスをされていることが多いです。
それとともに、学びの宝庫なのは懇親会です。
「俺は酒飲まないし」「勉強しにきただけだから」と懇親会に参加されない先生がおられます。
それは非常にもったいない。。。
別に講師の先生に気に入ってもらうとか、そういう媚びるようなことはしなくてもいいと僕は思います。
しかし、せっかく治療の大先輩から学ぶわけです。
セミナー中に聞けなかったことを聞くもよし、他の先生の質問に回答していることを聞くもよし、です。
経験をシェアしていただける大きなチャンスだし、セミナーでない分「ここは治療セミナーを教えること」というくくりもなくなるわけなので、講師の先生の自由度も高くなるわけです。
酒飲まないから、飲み放題でも割り勘でも損という考え方はナンセンスです。
異業種の交流会なら、料理食べる時間があるなら名刺交換をして話をして人脈を広げるのができる経営者で、できない経営者ほど「せっかくのビュッフェだから」とせっせと食べまくっています。
懇親会は、ご飯を食べる酒を飲むのがメインではなく、あくまでも交流がメインです。
会費は交流するための必要経費なわけです。
ちなみにですが、ラボの懇親会にしろ、僕が受講したセミナーの懇親会にしろ、僕と一緒になった先生方ならおわかりですが、僕は懇親会のときにあまり料理を食べません。
僕が主宰のセミナーの場合は、受講された先生と交流することがメインですし、僕が受講するセミナーなら、やはり講師の先生や自分よりベテランの先生方と交流して色々勉強したいから、食べることは後回しになってしまうのです。
「松村先生って、意外と少食ですよね」とよく言われますが、二次会や懇親会終了後はだいたい食べまくっています。笑
良い治療、良い治療セミナーとは?
「良い治療を学べば、売上が伸びる」というのなら、その良い治療とか良い治療セミナーって何?という質問をいただくことが多いです。
世の中には、〇〇整体、〇〇療法など様々な治療法があります。
ちゃんとした治療法もあれば、カスもあります。
カスな治療を覚えても患者さまは治りません。
教える講師も、カスな治療法を自信満々に教えてるのならカス治療家ですから、金儲けにしか興味がない場合がほとんどです。
僕は基本的に古くから存在し続けるものほどホンモノが多いと思います。
もちろん古くからあるものであっても、それを伝える側の問題は消えませんが。
あとは伝える先生がどんな先生か。
自身も長年その治療法でたくさんの患者さまを治療し続けていて、治療歴が長く、その治療法の長所短所を理解し、そこまで徹底して伝える先生ではないでしょうか。
逆に、明らかにキャリアが浅い若い先生が教えてるのは多分ダメです。
「いやいや、それ、学校で習うレベルやん」
「いやいや、全然触り方がなってないやん」
って動画、むっちゃ目にします。
そういう先生ほど、有名人と対談していますね、そういえば。
あと、そういう先生のセミナーを受けた人がYouTubeすると「たった3秒で坐骨神経痛が治る」みたいなこと言った動画をアップしてますね。
そういうのは、ウソついてでも患者さまを集めるという根性の持ち主か治療をわかっていないか、その両方かです。
ベテランの先生で、なおかつ自身が未だ学ぶ姿勢があり、そして長く続いているものを基準にしていただければ良い治療、良い治療セミナーに出会いやすいかと思います。
売上が悪いまま治療セミナーを受け続けた先生の末路とは・・・
ところで、せっかく熱心に治療の勉強をしていても売上が悪いという状況が続いたら、その先生はいったいどうなっていくのでしょうか?
もし売上が悪い先生にご家族がいる場合、ご家族(特に男性の先生の場合は奥様)は間違いなく不満を抱いています。
このまま経営努力をせず、休みで家族との時間を犠牲にして治療セミナーを受け続けると、
「またセミナー?」
と言われかねません。
先生が、どれだけもっともらしい理由をならべたてても
「でも、お金稼いでないじゃん」
で一蹴されます。
「お金じゃない」などと言おうものなら、般若のごとき顔になることでしょう。
特に女性はシビアですし、お子様がおられたらなおのことお子様のためにもお金が必要ですから、母親としては「キレイゴト言ってないで稼いでこい!」ってなるのが当然でしょう。
それでもご家族の意見に耳を傾けずに、売上が悪いまま治療セミナーを受け続けたらどうなるか?
今度は、治療セミナーの講師の先生まで悪者にされてしまいます。
「あんたが師事してる先生、本当はあんたからお金搾取してるだけでしょ!」
という具合です。
実は、売上が悪いことが間接的に講師の先生に迷惑をかけていることもあるのです。
そりゃそうですよね。
何もわからない人からしたら、セミナー料と交通費払って、家族との時間を犠牲にして参加してるのに売上が出ないんだから、そのセミナーは詐欺じゃないのって誤解されてしまいますね・・・
セミナーする側からすると、本当に悲しいことです。
それだけではありません。
今からお話させていただくことは、僕の知り合いの先生に起こった事実です。
ある日、治療セミナーから帰ってくると、家はもぬけの殻。
テレビや他の家具もなかったそうです。
そして、床には緑の紙が・・・
どうやら、もう何年も前から準備されていたようで、後日弁護士からきっちり連絡があり、慰謝料や養育費で少ない売上から更に絞りとられてしまっています、今でも。
そうなると、今度はセミナーを受けるお金すらない、売上伸ばすための施策をするお金すらないという状況で、今はもうじり貧になっておられます。
その先生は、治療セミナーに依存し、治療セミナーに全てをささげた結果、自らの家庭を壊し、自分の未来も壊してしまったのです。
熱心に治療セミナーに通っているのに売上が悪い先生は、このようにご自身の人生とご家族の人生を破壊するリスクを抱えているのです。
熱心に勉強されても売上が悪い先生が背負っている3つの罪
①業界に対する罪
ちょっと治療院業界に目を向けてみましょう。
良い治療家は、良い経営者でもあります。
だから、良い治療家の治療院は流行っています。
要するに売上はちゃんと出ているということです。
では、治療のレベルが低い先生の治療院は必ず売上は悪いかというとそんなことはありません。
正直、治療の勉強を大してしていない先生でも月商200万、300万出してる先生は大勢います。
分院展開している院を見たらわかるように、医学的知識もない、大した技術もない若造が院長をしても売上が出ています。
認めたくはないけれど、それが今の現実。
でも、これをそのまま放置していいのでしょうか?
治療の勉強をしない先生がいる治療院が、勉強熱心な先生を淘汰していく。
まさに「悪貨は良貨を駆逐する」という状況です。
熱心に勉強をされているにも関わらず、売上が悪くお金に困っている・・・
そんな状況を、これから治療家を目指す若者が見て「よし、俺も治療の勉強頑張って良い治療家になるぞ!」と思うでしょうか。
「なんとか楽に金儲けできないかな」と思ってる人が、治療の勉強をせずに、スタッフには「うちの技術覚えたら大丈夫」とかウソをついて働かせているのを見たら「治療院経営楽勝やん、俺もやろう」ってなる可能性は高いのではないでしょうか。
治療に対して勉強熱心な先生がちゃんと経営しない、ちゃんと稼がないということは、治療院業界全体からしても罪悪なことなのです。
②地域に対する罪
治療の勉強に熱心な先生がちゃんと経営しない、要するに患者さんが少ない状況ということは、ちゃんと治療していない治療院に地域の人々が流れているという可能性もあります。
地域の人々が、お金を払って、時間を費やして、そして身体を壊されていくという現状をわかっておられるのでしょうか?
③師匠に対する罪
ご自分が学ばれている治療法を教える先生は、それを身につけるためにご自身も相当な努力をして身につけたことを我々に伝えてくださいます。
例えば同業の友人に「俺が学んでる〇〇療法すごいよ」と勧めたとします。
いつもお金に困っているあなたを見て友人が「それはすごい。俺も学んで貧乏になりたい!」と言うでしょうか?
治れば流行るはずです。
流行ってない=ダメな治療法、とその治療法を知らない先生は烙印を押されてしまう可能性もあります。
これはとても失礼な話です。
治療と経営は両輪
真の治療院経営とは、自分の治療を高めながら、その治療を受けて救われる人を増やしていくことです。
そうすることで、単に自分の院が儲かるというのではなく、地域の人々に貢献し、納税して国に貢献していけるのです。
だからこそ、治療の勉強と同じくらいの熱意で経営の勉強をしていくことが大切になります。
数字が苦手
金儲けのためにやってんじゃない
色んな逃げ口上がありますが、経営努力することは独立して治療院をやった以上義務なのです。
例えばコンビニ。
コンビニ弁当のパッケージって結構な頻度で変わります。
あれは、蓋を取るときにテープがはがれにくいとか、蓋に食材がくっついてしまうとか、色々な改善点を常に見つけて変えていっているからです。
また、弁当の種類も常に変化しています。
あるコンビニチェーンの役員会では、ランチはそのコンビニの弁当を役員全員で食べるそうです。
そこで経営陣もコンビニ弁当を蓋をあけるところから経験して、それをまたフィードバックさせています。
コンビニの場合は、味は「この値段と利便性とこの味ならOK」レベルだと思います。
事実、昔に比べて本当に美味しいですよね。(健康上の問題は抜きとして)
そうやって常に商品の改良を続けています。
しかし、改良して終わりではありません。
CMをしたり、オペレーションを変えたりと経営的なことも改善させたり集客努力をしたりして、改良した商品が売れるための努力をしています。
我々治療院も同じことをして当たり前なのです。
①治療技術に磨きをかける。
②お困りの人を助けることができるようになる。
③お困りの人に「僕が解決できますよ」と知っていただく。
④お困りの人に治療を理解していただき、治るまで通院していただく。
⑤お困りの人の問題が解決したあと、もう困らないようにサポートしていく。
これらを実践していくというのは、自身で治療院を開業した治療家の最低限の義務なのです。
治療の勉強を熱心にしている先生だからこそ、できることがあります
僕自身は治療院経営ラボで、治療以外のことを会員の先生方にお伝えしてきました。
しかし、治療の基礎中の基礎すら知らない先生も存在するということがわかったので、今年から僕が修業時代に教えてもらった基礎的なことをお伝えする時間を作りました。
熱心に治療を勉強してきた先生は経営の勉強に全ての労力を費やすことができる分有利です。
また本当に価値が高いものは、値引きや回数券などをしなくても売上を伸ばしていくことができるのです。
あなたの本当の価値を知ること。
そしてあなたの弱点を克服すること。
この二つで、あなたの治療院の経営は安定していくことでしょう。
そして、日曜日に「治療のセミナーに行ってくる」と言ったら、ご家族は「頑張ってね」と笑顔で送り出してくれるようになるのは間違いないでしょう。
治療の勉強をしてきた先生だからこそ役立つ情報があります
治療院経営ラボでは、治療の勉強をしている先生ほど成功していただきたいという想いから、国家資格者限定ですぐに結果を出す方法をお伝えするセミナーを開催しています。
努力してきたあなただからこそ、知っていただきたいそんな経営方法です。
ご家族のため、
地域の人々のため、
そして師匠のため、
一度ちゃんと経営の勉強をしてみませんか?
詳しくはこちらをご覧ください。
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4月は東京、6月は大阪、8月は東京での開催となります。
かなり少人数制で行います。
申込期日前でも定員になり次第締め切らせていただきますので、売上でお悩みの先生はお急ぎくださいませ。