治療院経営ラボ主宰の松村です。
僕自身が保険100%の整骨院から自費100%の整骨院に切り替えてからもう8年以上(2020年時点)になるわけですが、おかげさまで開業してからの年数はもう自費のほうが長くなりました。
自費移行した当初の僕の目標は、「とりあえず生き残る」という短期的かつ抽象的な目標と、自費で10年経営するという目標があったのですが、コロナ禍でもあまり影響を受けませんでしたので、よほどのことがない限りはこの目標も達成できるんじゃないかと思っています。
治療院経営ラボの前身は整骨院自費成功アカデミーである、というお話は過去の記事でも何度かさせていただいたかと思います。
ありがたいことに現在、その頃からずっとお付き合いさせていただいてる先生もたくさんおられます。
そんな先生方の中で、ご自身はアカデミー時代にすでに自費移行に成功し、安定して高い売上を出し続けている先生達と懇親会のときに・・・
「まだ保険中心でやってる先生って、危機感ないんですかね?」
「自費に切り替えたいって言って松村先生のセミナー受けて、自費移行の確実な方法を知ったのにやらない理由がま〜〜〜ったく理解できん」
ということを色々な先生からもう何度もお聞きしました。
そりゃまあ、同じセミナー受けて成功してる先生からすりゃ、「え?セミナーで言ってた通りやったら成功できるのになんで?」と思って当然でしょう。
僕もつい最近までそう思っていました。
ただ、結果にはその結果になる原因があるという点で、ずっと「なんでできない人がいるんだろう?」ということは僕の中で課題のひとつでした。
今回はそれをずっと考えてきて、導き出されたことをつらつらと書いていきたいと思います。
柔整の療養費制度はなくならない
多分、というのは、単に絶対というのがないからと理由でつけましたが、たしか柔道整復師法は議員立法だったかと思います。
ということは、柔道整復師法を変えたり無くしたりするためには、議員が動かなければいけないはずです。
柔整師に有利なように変える(例えばの話、ありえないですが慢性も保険OKとか)なら、柔道整復師という業界の票を集められるので議員もまだ動く可能性がありますが、わざわざ柔整師票を失うようなことはしないでしょう。
それに、外傷に限っていうなら、国民は「捻挫や挫傷、打撲をした際、冷やす、温める、電気当てるだ光線療法、整復を受ける、ちょっとさすってもらう、という〝療養費範囲内〟の施術を国が定めた金額の1〜3割の負担で受けることができる権利」を持っているわけです。
その国民の権利を奪う権利ってのは、誰にもないのではないかなと思うわけです。
そりゃ、柔整師が全員、100%不正してるってのならそれはもう暴力団排除と同じ勢いになるかもですが、保険で経営してる多くの柔整師の先生が慢性疾患を置き換え請求してるとはいえ、すでに僕とラボ会員の先生方で自費移行に成功している先生方がいる以上100%ではないので難しいでしょう。
となると、まあ無くなりません。
受領委任払い制度も、柔整師サイドから見ると不正しやすいというメリット、すなわち行政サイドからのデメリットはありますが、国民にとっては償還払いの手続きがないというメリットもあります。
そうなってくると、いくら整形外科医が文句を言ってもそう易々と柔整の療養費制度そのものが廃止になるというのは考えにくいです。
不正はなくならない
どれだけ世界平和を祈ろうとも世界中から争いはなくならないし、どれだけ犯罪を憎もうと世の中から犯罪はなくならないです。
それが人の性。
柔整師の不正問題は確かに根深く、そしてその問題は肩こりや慢性腰痛を置き換え請求していることを不正とした際に、保険を扱ってるほとんどの柔整師が不正をしていることになるというところにあるわけですが、まあ、お情けでそれを除外して日数の付け増しを不正と定義したとしても、不正がなくなることはないでしょう。
となるならば、不正の取締に関しても、その優先順位は悪質度が優先となるのは致し方ない部分かもしれません。
イチローが大リーグで成功した理由
ところで、あなたがイチローがなぜ長い間メジャーリーグで活躍し続けられたかを知っているでしょうか?
バッティングが売りの選手の多くは、バットをいじくります。
バットにこだわって、バランスだ太さだ、重さだを変えていきます。
もちろんイチローもこだわり抜いたバットを持っています。
多くの選手は、調子が悪くなるとバットを変えるそうです。
バランスを変えてみたり、太さや重さを変えてみたり。
しかしイチローは、自身のフォームを変えたのです。
振り子打法ではついていけないと判断した結果、振り子打法をやめ違うフォームにしました。
僕は野球のことは詳しくないですが、スポーツ全般で言えることです。
例えば柔道の場合は道具がないので、技が効かないのは自分のせいです。
本当は道具を使うスポーツでも同じ。
変えないといけないのは道具ではなく、できない自分なのです。
なぜ、自費移行できないのか?
自費移行できない先生は、できない理由、できない責任を、セミナーだ、時代だ、患者さんだという感じで、他者が原因であると言い訳をします。
言い分はこうです。
「いや〜、僕には技術が〜」
「いや〜、スタッフいるんで〜」
「いや〜、うちは下町だから〜」
本当でしょうか?いえ、違います。
技術が原因なら僕も自費移行で成功できません。
僕よりすごい先生はたくさん存在します。
でも僕は自費移行で成功しました。
スタッフがいたらなぜ自費移行できないのでしょう?
会社の方針に従えないスタッフは必要ありませんよね?
下町には保険の整骨院しか存在しないのでしょうか?
鍼灸院は?
資格の有無に関わらずマッサージ屋さんは?
院の近くにお住まいの方は、5,000円とか10,000円とか払うことは一切ないのでしょうか?
霞でも食って生きてんでしょうかね?
全部言い訳でしかないんです。
打てない原因をバットのせいにしてコロコロとバットを変える打てないバッターなのです。
もうそろそろ自費移行できていない先生はムカついてきた頃かと思います。
しかし真実ですから仕方ないんです。
僕はアカデミー時代から「悔しかったらやってみろよ」と言ってきました。
それでもなおできない先生はできない。
理由は超カンタンなんです。
要するに、切羽詰まってないから。
もし明日までに保険の置き換え請求(肩こりや腰痛を捻挫だ挫傷だと偽って請求)をやめないと、確実に逮捕され実刑喰らうってなれば必死で自費でなんとかすることを考えませんか?
結局、厳しくなっただ、回答書ややこしいだ色々文句は言うものの、なんだかんだとやれちゃってるからいつまでも自費移行する気になれないだけなんです。
実際、僕の院の近所に整骨院から整体院に一瞬にして変えて今も生き残ってる治療院があります。
僕は10月に切り替えを宣言して翌年1月切り替えでしたがもっと早くに切り替えた院があるのです。
その理由は・・・・
摘発されたから、です。笑
そう、5年停止喰らったんです。
近畿厚生局のリストにしっかり掲載されてました。
不正したやつが生き残る賛否については今は目をつぶりましょう。
摘発されるほどの不正をする柔整師はカスだと僕は思ってますが、その先生は切羽詰まったわけです。
僕より若い先生で、僕よりずっとあとに開業してます。
院の家賃もある、家族もある、となると、明日からなんとか売上を出していかなきゃなりません。
下町だ、技術不足だ、なんて言ってるヒマはなかったでしょう。
だからできたのです。
必死かどうか、ただそれだけなのです。
自費移行に成功した先生と未だ保険の先生と唯一にして圧倒的な差とは?
では僕も、そしてアカデミー時代、治療院経営ラボで自費移行に成功した先生は、摘発もされていないのになぜ自費移行に成功したのでしょうか。
僕も必死でしたし、会員の先生方も必死で頑張りました。
不正で摘発もされていないのに、なぜ必死になることができたのでしょうか?
それは、想像力です。
僕たちは、「このままだとヤバい」と本気で思ったのです。
命を削って仕事をしているのに単価が減ってくる、現状と未来に。
態度の悪い患者さんに精神を削られ続ける、その先の未来に。
受付時間と稼働日数を増やすことでしか収益があがらないその事業モデルに。
低い技術レベルの院を増殖させる分院展開に。
そしてそんなゴミのような院が増え続ける保険院業界の未来に。
いつまでも体質が変わらない業界団体に。
本当に、明日死ぬんじゃないかというほどの危機感を覚えたのです。
明るい未来がないことに気づいたんです。
落ちたら必ず死ぬ崖に向かってアクセルを踏み続けていることに気がついたんです。
今、切羽詰まれない柔整師は、想像力が著しく欠如しているとしか僕は思えないのです。
自分を変える〝しか〟道はない
僕の知り合いの先生で、年齢が70歳近くの先生がおられます。
昔、すごく柔道が強かった先生で、頭もよく僕は大好きな先生です。
僕が自費に変えた頃に話をしたことがります。
その先生は当時60歳代。
「まっちゃん、自費変えてどう?」
僕は説明します。どれだけ天国かを。
「そうか〜、確かにまっちゃん達は未来あるからな。自費にしたほうがいいし、そのために努力するべきやわ。でも俺はもうええわ。あと10年仕事するかせえへんかやし、明日院を閉めても死ぬまで生活できる貯蓄もあるしな。この歳でもう変わる努力はしたないわ。しんどい。」
そう言われました。
その先生は本当によくわかってらっしゃるんです。
「俺もまっちゃんくらいの歳(当時30代)なら、多分アホみたいに必死やった思うわ。がんばれよ!」
と言っておられました。
その先生、保険という制度そのものが行政におんぶに抱っこだと思ったときから、怖くなって稼げるだけ稼いで資産運用したそうです。
やっぱ想像力ですよね。
話を戻しますと、結局は自分を変えていくことが最大にして唯一の突破口なのです。
イチローが振り子打法をやめたように、環境に応じて自分を変えていかなきゃなりません。
もちろん、信念まで曲げろというわけではありません。
長年生きてきたら色々とあるでしょう。
しかし本気で保険を自費に変えるなら、それに見合う自分に変わる必要があるのです。
あなたが変われば、未来は拓けます。あなた次第で、自費移行できます。
Baby step(誰でもできる超絶簡単な行動)で
あなたの運命は変わり始める
自費移行したいけれどできない、そんな自分を変えるためにやるべきことは、行動を変えること。
しかし、いきなりあれもこれも変えるとなると、さすがにしんどいです。
例えば治療でも、マッサージをして全然治らない症状ならマッサージをやめて違う治療をすることで改善することが多いです。
経営も治療と同じです。
もしあなたが今、治療のセミナーばっかり受けていて、常にそれが最優先だったのなら、経営のセミナーを受けてみましょう。
あなたの知らないことはまだまだたくさんあるのです。
もしあなたが過去に経営のセミナーを受けて胡散臭いと感じたのなら、それは単にそのセミナーが胡散臭いだけで経営セミナー自体に罪はないという考えに変えましょう。
もしあなたが今まで経営の勉強をせずにやってきたのなら、今からでも遅くないので勉強しましょう。
まとめ
かなり長々と書かせていただきましたが、自費移行するためには、たくさん情報を集め、今のまま制度に甘えていて未来がないことを想像し、制度に甘えてダラダラしていた自分を認め、自費でやっていくために自分を変える必要があり、その自分を変えることが唯一の成功法なのだということになります。
僕が自費移行した頃と比べるとたくさんの情報があります。
残念ながら、変われないという問題以外に自費移行できない理由は一切存在しないのです。
Baby step、何をしていいかわからない先生に
ベストな提案をさせていただきます
治療院経営ラボでは、今年もたくさんの先生が自分を変化させ、自費の売上を伸ばしました。
〇〇王子、と表現するなら、売上2倍王子は当たり前、4倍王子まで出現しました。
変わった先生はみんなこう言います。
「もう、あの頃には戻りたくない」
と。
今と比較すると地獄なんだそうです。
そう、違う世界、上のステージに立ってしまうとそう思うのです。
想像力とは、そのステージに立つ前から立っている自分を想像できるかどうかの力なのです。
一度そのステージを経験したら、想像しなくともそこから落ちることは考えたくもないので、頑張ることもできます。
とはいえ、いきなり自力で・・・・は難易度が高い。
そこで、自分を変えて成功した先生の実例を一緒に学びませんか?という提案です。
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