治療院経営ラボ代表の松村です。

最近は無料オンラインサロンでの情報発信が多く、ブログを書いておりませんでした。

少し長くなりそうですし、久々ということでブログを書かせていただきたいと思います。

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さて本題です。

なぜ柔整師は交通事故を残したがるのか?

私自身が自費移行に成功していることもあり、いまだに柔整師の先生から自費移行に関する相談を受けることが多いです。

まあ、本来であれば治療院経営ラボやってるわけですから、本当に移行したいならラボに入れよ、タダで情報もらおうとするなよ、とも思うのですが、まあ柔整業界のクリーン化のための活動だと思って回答できる範囲のことはなるべく真摯に回答させていただくようにはしております。

そんな中で「自費移行したいんです、でも交通事故は残そうかなと思ってます」と言う先生が非常に多いことに驚きました。

自分が過去に事故に遭って被害者としてイヤな思いをしたから、同じような境遇の被害者のためにというのならまだ理解できる部分はあるのですが、別にそうでもない先生方が一体何をそんなに交通事故にこだわるのか?

まずはそのあたりを紐解いていきたいと思います。

 

答えはカンタンで、怖いから。

何が怖いか?

自費だけでやっていくことが、です。

とはいえ、療養費は色々厳しいし単価も低い。

その点交通事故であれば、押さえるポイント押さえておいたら、医師の診断書もあるし単価も高いし窓口負担ゼロだから患者さんも通院してくれやすいし、現段階(保険中心)の売上をゼロにしなくても済む。

ノーリスクで自費に移行できそうだし、交通事故はそもそも美味しい、という認識で残そうとする先生が多いのではないでしょうか。

 

しかし、実はそこに落とし穴が2つあるのです。

 

 

交通事故を残すことによる2つの落とし穴とは?

まず1つ目の落とし穴、それは・・・・

自費の患者さんだから全員が素晴らしい人、というわけではありませんが、それでも自費患者さんと保険患者さんを比較すると、圧倒的に自費患者さんのほうがモラリティが高いです。

この時代、もう肩こりや慢性腰痛が整骨院で保険使えないことなどわかってるはず。
(僕の保険証は全国健保協会ですが、定期的に「整骨院のかかり方」というリーフレットが郵送されます)

となると、それでも保険を希望する人というのは・・・・

「不正してくれてもいい。俺は保険料支払ってんねん。俺の金を俺がどう使おうが勝手じゃ」

と、権利意識が高く、自分の身体にお金をなるべくかけたくない人がほとんどだということになります。

実際、僕の院にも電話の問い合わせがありますが、タメ口でエラそうな口調で症状のことを聞く人はだいたい最後に「保険効きますよね」とか言ってきます。

慢性症状だと無理なわけですから、本来であれば日本全国どこの整骨院でも保険は使えないはずですが、あそこはいけただの言ってきます。

ならそこ言っとけよって話なわけです。

さてさて、それと交通事故とどう関係あるのか?

開業当初は僕も保険でやっていたので、交通事故もやっておりました。

最初は本当に痛めて受診をしてる患者さんも、途中から知恵つけられるのか、もう治ってるのに「まだちょっと・・・・」とか言って通院を引き伸ばそうとします。

その頃からだいたい態度も悪くなります。

本当に困ってる人、例えば日常生活に支障が出まくるくらいのムチウチなどの場合であればそんなこともないのかもしれませんが、信号待ちしててそこに後からコツンとちょっと当てられて、それをラッキーと思って全然痛くもないのに人身事故にして慰謝料目的で通院する輩もいるわけです。

 

この際だから表現は悪いですがはっきり書かせていただきますね。

 

そんなクソみたいな交通事故患者と、真面目な自費患者さんが同じ空間に居合わせる・・・・

 

これは、西成区にある大衆食堂にいるお客さんと、銀座久兵衛に行くお客さんを一緒くたにして定食や丼と高級な寿司を一緒に売ろうとしてるのと変わらないのです。

 

圧倒的に無理なわけです。

 

次に2つ目です。

これは先生ご自身の問題。

もう保険が厳しくなって・・・・って問題、もう何年も前から出てきてることです。
にもかかわらず自費移行することもなく保険にしがみついてきた先生が、交通事故という逃げ道があって果たして自費メインの経営を進めていけるでしょうか?

自費でやっていく際にも、良いことばかりでなくイヤなこと、ツラいこともいっぱいあります。

そういうとき、退路がないと逃げずに前に進みますが、退路があると逃げます。

 

2つの落とし穴をあわせると・・・・

 

自費移行したいと言いながら、態度が悪くてたいしてどこも悪くない交通事故患者に愛想ふりまきながらマッサージして、そんなときにたまに自費患者さん来ても定着しなくて、そのうちまた療養費に手を出していくという状況になる可能性のほうが高いのです。

 

 

自費移行をする秘訣は◯◯を治すことと同じ

ちょっと考えてみてくだい。

昔あったお話。
まずはあえて同業ではなく、歯科のお話です。

ある運動部OBの歯科医の先生が、噛み合わせをしっかり合わせてパフォーマンスを引き出すマウスピースを部員に作ってあげるということになりました。

希望者は医院に行って、型とって・・・・

遠征費だなんだもあるので、金銭的負担を軽くしようということで、そのマウスピースを保険で作ると。

要するに、虫歯の治療をしたことにしてマウスピースの費用を捻出したわけです。

その歯科医の先生、不正で摘発されました。
父兄の一人が「うちの子、虫歯になってない!」と。

父兄会でも散々説明して、納得したはずだったのにやられたわけです。

あなたはこれを読んでどう思いますか?

 

「なんてひどい父兄だ!その先生が好意でやってることを踏みにじって!
子供のためにやったことなんだから、感謝こそされど通報なんてもってのほかだ!」

 

そう思われたなら、あなたは立派な〝保険依存症〟です。

 

いやね、気持ちはわかります。
僕も通報する前に色々あったやろ?とは思います。

でもでも、やっぱ不正やん。
あかんやん。

部員全員が作ったわけではないようですから、作らなかった選手のご父兄の中にはそういうのがイヤで、でも好意であることもわかるからうちは関わらないでおこうという感じの方もいらっしゃったと思うんです。

通報はたしかにやりすぎ。
でも、やっぱり不正だよね・・・・ってのが普通の感覚なのです。

 

自費に移行すると言うのは、保険依存を治すこと。

 

タバコやアルコール、覚醒剤の依存症と同じように、まずは保険そのものを断ち切らないことには自費移行は絶対にできないのです。

交通事故を残す、というのは、タバコ吸いながらタバコやめると言ってるわけですから、絶対に無理なのです。

 

 

交通事故の扱いはどうするべきか

では、保険依存症を治し自費移行できたとします。
その後、再度交通事故だけ取り扱うかどうか・・・・という問題が残るかと思います。

さて具体的な事例を。

僕はもう交通事故も扱わなくなって長いので今の単価はわかりませんが、僕の治療代金は初診料14,800円、2回目以降が9,800円です。

以前計算したのですが、医師の診断書通りの部位で請求する場合、自費でやるほうが単価が高いのです。

「医を算術にするな」と思われるかもしれませんが、誰が好きこのんで態度が悪く、予約時間も守らない可能性が高くてさらに普通より単価が安い商品を売るねん、ということになります。

たしかに本当にお困りの方もいらっしゃいます。

でも、確率論的には整骨院に来る交通事故患者は圧倒的に悪質なほうが多いです。

少なくても僕のキャリアにおいては、19歳で修業を始めてから自分で開業して自費移行するまでの20年弱の間で、交通事故にあってムチウチがひどくて本当に困っているという患者さんと、慰謝料目的に通院する患者さんとでは、圧倒的に後者のほうが多かったのが事実です。

また、保険会社とのやりとり。

はっきり言います。
態度悪い会社のほうが多いです。

 

柔整師=不正するやつら

 

そう決めつけて電話かけてきます。
僕の場合は、明らかに慰謝料目的だと思ったら、保険会社から電話かかってきたときに「あの人慰謝料目的だから治療必要ないよ」と言ったり、回数通わせないようにしてたのですが、そうやってやっと態度が改まりました。

それ以降は患者さんを紹介してくるようになりましたが、慰謝料目的の奴らはお断りとずっと言ってましたし、そんな奴らの施術証明書書けと言われても固定する症状がないと言い切っていたので、向こうから「先生、3ヶ月だけ我慢してください!施術料は書類出されたらなるべく早くお支払いしますので」とまでになりましたが、正直めんどくさいですし、やはりお金より慰謝料目的、ほぼ詐欺でお金をせしめようとする輩に触りたくないというのが強いですし、一旦保険依存が外れた先生はみな同じことを言うので、よほどあなたの人生のミッションで交通事故と関わることがない限りは扱う必要はないと思います。

 

 

まとめ

部位転がしだ、置き換え請求だという〝不正〟はいつか摘発されます。

摘発されるリスクを抱えながら不正行為を続けるって、不摂生による糖尿病で相当身体悪いのにまだ糖質摂取しまくっている糖質中毒患者と何ら変わりません。

交通事故も保険です。

保険を断ち、依存症を治す。
まともな感覚になってから、正しい経営判断をする。

そのためにはまず交通事故も療養費とともにやめるべきなのです。

異論はあると思います。
が、受け付けません。

 

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その中に自費移行の成功例も多数あります。

まだ保険に頼りきってる先生は、治療の勉強している場合じゃないです。
せっかく良い治療を学んでも、それを保険で提供するのは間違えてるし、勉強代を不正請求で稼いだお金で出すのも間違えています。

そろそろ真っ白な経営、しましょう。

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