治療院経営ラボの松村です。
今回は
難しい疾患を治せたほうが院は流行るんじゃないか説
について書いていきたいと思います。
では早速本題。
ネットで見かける難病奇病を治してるのはどこまで本当なのか?
YouTubeや各種SNS、ブログ等で難病奇病の類が一撃で治った投稿はたくさんあります。
これほどたくさんあるのに、日本にはまだまだ難病奇病で悩み、命を失っていく人々が絶えないのはなぜなのかと思い悩むほど、難病奇病を治せると自称する治療家はとても多いです。
過去、ラボの会員の先生にも難病奇病を治せると豪語し、先天性なんちゃら症・・・から、不妊までを手をかざすだけだ、愛だのなんだのと北斗神拳みたいなことを言ってる先生がいらっしゃいました。
聞いたこともないような疾患名も治せるし、不妊治療までできる。
しかも、ちょっと手をかざすだけで・・・・
もし本当なら、その先生の院ってむちゃくちゃ繁盛してるはずですよね?
月商20万、30万円レベルなんですよね・・・・
もし僕が手をかざすだけでなんでも治せるなら、1回の治療費を100万円くらいにして、1日5人限定とかで治療院やりますよ。
で、日本の人口は知れてるから海外、できれば先進国に進出しますよ。
こんな関西ローカルのしょーもない治療院経営ラボなんか入らんでも全然いけるはずですよね。
でも現実は月商20万、30万レベルなんです。
僕の知る限り、癌やその他なかなか難しい疾患の患者さんにチャレンジする先生は実際にいらっしゃいます。
そして僕自身もそういう先生の治療を目の当たりしています。
しかし、いわゆる〝本当にできる〟先生は、陰謀論も信じてなければ、西洋医学を否定することもしません。
癌でも手術や抗がん剤のほうがいい場合もあれば、その先生方が行う治療のほうが相性がいい場合もあります。そこに優劣はない、という価値観です。
そして治るかどうかはわからない、とおっしゃいます。
実は私自身も、何名かの患者さんにお願いされて癌に対する治療をさせていただいたことはあります。
患者さんからしたら「藁をも・・・」な心境だと思いますが、僕自身も「結果は保証できないことと医師の診察、指示、方針を最優先に」とお伝えしてチャレンジさせていただき、良い報告をいただいたこともあれば、ご家族から感謝の言葉とともにお亡くなりになられた報告を受けたこともあります。
本来、そんなものだと思いますし、命に関わる病気を手をかざすだけで1回で改善させるって・・・・
もしそれが本当であれば、相当患者さんの身体を変化させてるわけで、それなら刺激的に相当なものだから患者さんもむちゃくちゃしんどいだろうし、なんならその治療の力で逆に悪くなっちゃうんじゃないか?とも思えるわけです。
はっきり言わせていただくと、難病奇病をガチで治せるという徒手療法家は存在しないわけではないですが、ガチで治せる先生ほどその難しさを知っておられるのでなんでもかんでも治せるというアピールをされないことがほとんどです。
ちなみに「僕、なんでも治せちゃうから患者さんがリピートしないんです」って言ってるような治療家にロクな人間はいません。
まずはよくある症状を改善できる技術・人間性のレベルに
肩こり、腰痛、偏頭痛、腱鞘炎、テニス・ゴルフ・野球等による肘や肩等の関節の痛み、ちょっとがんばって坐骨神経痛やヘルニア等の神経症状・・・・
まずはこのあたりの症状にしっかり対応できるだけの技術を持ち、そういうことでお困りの患者さんに対してマウントを取ったり論破したりすることがなく、しっかり患者さんを受け入れることができる精神的な器の大きさ、要するに人間性を高めることを優先するべきです。
というのも、本当に難病奇病を治せるようになるとして、いったいそれに何年かかるんだ?という話です。
その間、あなた院どうすんの?ってことです。
まだ開業してなくて、「僕(私)は難病奇病を確実に治せるようになるまで開業しないんだ!」ってならそれもまた人生。
もしかしたら死ぬまで開業できないかもしれませんが勝手にしたらいい。
でももう開業されてる先生は、まず圧倒的少数である難病奇病に対応するよりも圧倒的多数の〝ごくありふれた症状〟にしっかり対応できるようになるほうが先決です。
はっきり言わせていただくと、その〝ごくありふれた症状〟に対してすら、ただ揉むだけ、ストレッチするだけ、ボキボキして壊すだけ、ものすごく痛いことして壊すだけ・・・だったりが多くて、それなら全然効果なんてない何かを塗布したり吹きつけたりしてるだけのほうがいいんじゃないかとすら思えるレベルの治療家が多いのも事実ですが、だからこそ〝ごくありふれた症状〟にしっかり対応できる〝だけ〟ですでに差別化になるということなのです。
治療家は色々こじらせてる
二代目、3代目とかでない限り、普通の家庭環境に育って普通に勉強してりゃ、まあそれなりの大学に進学して就職活動して会社員・・・・ってのがいわゆるノーマルな人生というやつです。
僕なんかは詳しくは書きませんが息子名義で勝手に借金作る母親の元で育ってるわけだから、もう人生のスタートから道を踏み外してますよね。笑
その上、勉強せずに柔道ばかりする学校に行き一時期は柔道で生きていこうとまで考えてたわけですから、その時点でもう狂人レベル。。。。。
僕のような事例は極端にしても、治療家ってのはどうもコンプレックスや他者承認欲求が一般の人より強い人が多くて、それが経営においてまともな判断ができなくなる要因になってしまっていることが多いです。
こじらせすぎた人ほど、なんでもかんでも治せると吹聴し治せるから患者さんが来ない、だから売上が悪いというふうな論調になります。
そうしないと、コンプレックスに押しつぶされたり、誰からも認められないということを自身が認めないといけなくなるため、現実から逃避する術として、妄想の世界に逃げ込んでしまいます。
俺のことを理解できるレベルの高いやつはなかなかいない。
みんな低次元すぎて俺についてこれない。
うわ〜、厨二病ですやん・・・・な人いっぱいいます。
そんな厨二病でなおかつちょっとだけ勉強ができたとか知能が低くない場合は陰謀論者になっちゃいます。
陰謀のせいにしておけば楽ですから。
でもね・・・・
現実は悲しいんです。
そういう先生は誰も治せてないし、そんな人間性だから誰にも慕われない。
だから患者さんも定着しないわけです。
治しすぎて移転、みたいなわけのわからない妄言を吐く治療家すら存在します。
そういう先生は治療技術を学ぶこと自体は熱心ですが、受講料を含めた経費分を回収することは難しく、ただただ自分を認めてくれる講師に心酔し、カルト宗教にハマるかのごとく少ない売上を貢ぐようになってしまいます。
まさに地獄絵図で、家族を抱えておらえる先生ならそのご家族は不幸でしかないですね。
治療院経営を好転させる最重要な要素とは?
人は誰しも〝欲〟と〝嫌〟を抱えて生きています。
治療院経営でも同じです。
お金がほしい、すごいと言われたい、崇められたい・・・・といった〝欲〟と、ブログは書きたくない、近隣の挨拶まわりはしたくない、ペコペコしたくない・・・・といった〝嫌〟という感じですね。
結局のところ、嫌でもやらないといけないことができるか。
欲求を制御することができるか。
治療院経営はそこにつきます。
そして治療家はどちらかというとこの〝欲〟と〝嫌〟の制御が下手な先生が多い。
だから業界内では「〜〜〜なんてしなくていい」「〜〜〜してるだけで」と、あなたの〝欲〟と〝嫌〟をくすぐるキャッチコピーに溢れています。
しかし、そんなキャッチコピーで売るコンサルがゴミに群がるハエのようにたくさんいるにも関わらず、なぜ売上に悩む治療家はいっこうに減る気配がありません。
それはなぜか?
治療院経営の本質が〝欲〟と〝嫌〟の制御にあるからなんです。
一部の天才を除き、自分の〝欲〟と〝嫌〟を上手にコントロール・・・・
もっとはっきり言うと、我慢することが治療院経営を成功させるためのもっとも重要な要素なのです。
しかし、希望はあります。
やりたくないことをやる、やりたいことをやらない・・・・という状況は開業したてであったり、売上が低い状態であったりから、せめて最低でも月商100万円程度に達するまでのことです。
安定して月商100万円以上出せるようになった頃には、あなた自身も精神的に成長しているので、〝嫌〟と思っていたことが嫌でなくなっていたり、〝欲〟が消えていたりするし、成長したレベルでの〝欲〟と〝嫌〟は世の中に求められることであったり、常識的に嫌でしょってことであったり・・・になっている可能性が高いので、我慢するという感覚は消失することがほとんどです。
売上の低い先生は、まず我慢。
自身の感性は間違ってるわけですから、成功している先生や正しい経営を教えてくれる人の言うとおりにしたほうがいいです。
そして、その際に選ぶべきは自分をチヤホヤしてくれる人以外。
むしろ、ダメなところをダメと指摘してくれる人を選ぶべきです。
自分にとって厳しい環境に身を置きましょう。
まとめ
さて今回はかなり厳しめのことを書かせていただきました。
でも、やはり〝仕事〟なわけですから、やりたいことだけやって、嫌なことは何もしない・・・ってわけにはいかないんです。
極論、それがまかり通ってしまうならスケベな男性治療家は、男は治療しない、女も10代後半から30代前半まで、それ以上の年齢の女性は治療しない、ケツ触りたいから触る、胸触りたいから触る・・・ってことになってしまいます。
「そんな暴論や」と思われるかもですが、言ってることはそれとほぼ同等なんです。
我慢するのが嫌なら売上を捨てるしかないわけですが、家族を抱えておられるならそれは家族がかわいそうすぎます。
あなたのワガママに、家族を巻き込んでいいわけがないのです。
〝欲〟を抑え〝嫌〟から逃げない。
ここに気がついて実践された先生はみな、成功されています。
そして治療院経営ラボは、そういうことに気づいた先生方の集まり。
素晴らしくハイレベルな先生方がたくさんいらっしゃいますので、ぜひ一緒に学んでみてはいかがでしょうか。
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