治療院経営ラボ代表の松村です。

不義理をする人って、不義理をしたという自覚がない。
長年経営の指導をさせていただくコミュニティを運営させていただいていると、色々な先生とご縁をいただきます。

治療院経営ラボの前身である整骨院自費成功アカデミーを発足した当時は、会の規約や入会契約書も存在しない、気楽に、でも本気で成功したい先生方とともに楽しく、しかし本気で学んでいくコミュニティを作りました。

規約、契約・・・・

そんな堅苦しいもので先生方をがんじがらめにしたくないし・・・と思っていたのですが、発足して早々コンテンツをパクってセミナーをされ、規約を作り契約書を交わすハメになりました。

パクった彼は今でも堂々と発信しているので、多分自分がどういうことをしたかという自覚がないんですね。
僕の目の前で「勉強しすぎて誰から教わったかなんて覚えていない」と断言しましたから。
それくらい、不義理をする生き方をしている人は無自覚なんですね。

それでも一度は縁があったわけですから、周りがどうこう・・・ではなく自分が人の道に外れたことをしてたことを認識し、正道に戻っていただけることを祈るばかりです。

ちなみにラボでは、会員の先生方と重要なやりとり(入会や退会に関することなど)は僕の独善になってはいけないし、言った言わないにならないようにすべて文字でやりとりし、消されてもいいようにスクショで保存しております。こんなことはしたくないのですが、しないといけないのが現状なのです。

さてさて本題に入りましょう。

よくある〝1人院、月商300万円以上、稼働率90%以上、月15日稼働、単価1万円以上で安定して継続的に収入を得ることができる〟は真実かを検証するための前提条件

治療院業界、いわゆるコンサルタントが増殖しております。
いろいろなキャッチコピーで、僕たちを誘惑します。

感じるままに、欲望のままに反応してしまうと痛い目に遭います。

ただ、数字を出してくれているのはとてもありがたいですね。

四則演算、すなわち、たす、ひく、かける、わる、ができればその真偽を確かめることができます。

今回は、僕たち治療院業界でよく目にする、1人院で月商330万円、稼働率は94%で単価は1万円以上で安定して継続t系に収入を得ることができる、そしてコンサルをしている今でも売上新記録を叩き出すのが真実か否かについて検証していきたいと思います。

と、その前に・・・・

 

回数券の計上について

よくある回数券販売。
これの常識的な計上について書かせていただきます。

回数券に関しては、所得税的には発行時に計上、法人税では使用時に計上、消費税では使用時に計上、となっております。

回数券を販売したときの金額を売上するか否かは、法人経営か個人事業主かによって変わります。
まあ経営的なことを言うと、消費者保護の観点から最近は「いかなる理由でも返金しない」という契約書を交わしていても、消費者センターに言われたらだいたい返金しないといけなくなっているため、本来は個人事業主でも使用時に使用した分だけ計上するほうがリスク回避になるとは思うのですが。

あと、月商100万円以下なら個人事業主でもOKですが、月商330万円、すなわち年商3000万円どころか4000万円、5000万円に届こうかという売上がありながらまさか経営コンサルタントを名乗っているのに節税的な意味でも法人化してないなんてことはないはずだと思うんですよね。

経営素人の治療家ならいいですが、治療家でありながらでもコンサルタントを名乗る、「コンサルをする」と言い切るのなら、それくらいの知識は持っていて当然なわけですから、コンサルをするという方々が掲げている収入が安定的に継続して何年も入り続けるのなら、法人化していないはずはないという大前提になります。

となると、法人の場合は回数券は使用された際に計上してるはず。

いや、まさか年商3000万円以上が安定継続して続くのに法人化していないなんて考えられないので、法人税的にはそうしないといけないわけだから、回数券を売った金額丸々を売上計上して〝月商330万円〟みたいなことは言っていないと思います。

なんと言っても経営の指導をするコンサルタントですから、ある程度のセオリーはちゃんとしてるはず。

 

 

物販について

治療院が物販をしてはいけないことはないですし、物販も売上計上できます。(当然ですが)
しかしながら、よくある数字の中に〝稼働率90%以上〟と、かなり高い稼働率を掲げております。

自分の治療院の稼働率を提示するときに、まさか物販で会計処理をしている時間を入れる人はいないでしょう。

いや、経営の素人である治療家ならそういう間違いはあるかもですが、治療家であっても経営コンサルタントであったり、「コンサルする」と豪語するからにはそんな常識的なことはわかってるはずですので、よくあるこの数字に物販が含まれないであろうと判断できます。

また、もし物販で月商300万円以上なら、利益率をちゃんと提示したほうがいいですし、高額商品であれば「高額商品が勝手に売れる革新的な方法」とかでアピールしたほうがいいので、やっぱり物販での月商は含まれないと考えるのが妥当です。

 

 

オペレーション方法について

例えば鍼灸院であれば、ベッドを5〜10台設置して、置鍼しまくって・・・という手法が使えます。
そうすると、かなりの人数をこなせますが、もしその方法で稼働率90%以上であれば月商300万円どころの話ではなく、下手すると1000万円超えます。

それならばわざわざ謙虚さを出して低い数字を言わずとも、高い数字をアピールするはずですので、そうでもないということになります。

 

短時間施術について

では、1人5分、予約枠も5分としたらどうでしょうか?
例えばトムソンでガチャンとやってはい終了というパターンです。

これはシミュレーションできます。

1日8時間働くとして、1枠5分なので

480分÷5分=96枠

ということで1日に96枠取ることができます。

稼働率90%以上、とうたっています。
仮に94%で計算してみましょう。

96枠×0.94=90.24

情けをかけてあげて1日平均90人来ていたとしましょう。

15日稼働ですので

90人×15日=1350人

となります。

月に1350人来院されるわけで、単価が1万円以上とのことですので、情けをかけて1万円で計算してあげても月商1350万円となるはず。

まあ月商300万円以上ではありますが、僕がコンサルでクライアントを募集するなら「一人院で年商1億円超えができる秘密のメソッドお伝えします」って言いますね。

あえて低く言う意味はないですし、もしあえて言ってるくせにマーケティング教えるってならそれはドがつく素人になっちゃうので、まさか経営コンサルタントをする人や、治療家であっても「コンサルをする」と言ってる以上はそんな馬鹿げたことはしないでしょう。

ということは、短時間施術によるものもないということがわかります。

 

 

さて、別事業ではなく、あくまでも治療院という事業の中で思いつく限りのことはあげました。

経営コンサルタントであったり、「コンサルをする」という以上、会計上の常識や節税の基礎的知識もすべてあるという、コンサルをする上での最低限のものを持ち合わせているという条件下で、1人院で月商300万円以上、稼働率90%以上、単価1万円以上、安定して継続的に収入を得ることができるかどうか、の検証に入りたいと思います。

 

 

よくある〝1人院で月商300万円以上、稼働率90%以上、月15日稼働、単価1万円以上、安定して継続的に収入を得ることができる〟のは真実かを検証してみる

さて、曖昧な数字ですと言い訳されてしまったらいけないので〝仮に〟ということで明確な数字を設定しましょう。

特定の誰か、ということではなく、僕たち業界に対する広告でよく見かける数字にしましょう。

1人院、月商330万円、稼働率94%、単価は1万円、これで計算してみましょう。
あ、何度も言いますが個別の誰かの数字、ではなくよく見かける、よく使われている数字を設定しています。

ではいきましょう。

前提条件として、経営を指導する立場である以上、先述したように回数券は使用した際に計上、物販でもすごい広いテナントでのオペレーションテクニック、超時短施術でもないという条件付きです。

まずは分解していきます。

月商330万円で単価1万円なわけですから、一ヶ月の枠数は330枠になります。

月に15日稼働とのことですので、

330枠÷15日=22枠

1日に22枠埋まるということになります。

さて、22枠で満員なら稼働率100%のはずですね。
稼働率は94%なわけです。

1日に22枠埋まって稼働率が94%、という場合100%なら何枠になるかは割り算で求められます。

22枠÷0.94=23.4枠

となります。

小数点以下を切り捨ててしまうと、月商が330万円にならないため、24枠必要だということになります。
まあ、あくまでも平均単価でしょうけれど、この平均値ってすごくて、誤差はそれほどないんですよね。

1日に24枠、となります。

では1枠何分設定にしましょうか?

1人院なので受付もなしです。

となると、例えば鍼灸院であれば施術着との着替え時間や会計、次回予約等も全部自分です。
患者さんが帰ったあとのベッドメイクや消毒作業も全部自分です。

もし1枠1時間なら、受付時間は24時間となるので、これは現実的ではない。

となると30分で計算すると1日の受付時間は12時間。
しんどいですが、これくらいなら若い頃僕もやっていましたから、できないことはないですね。

朝9時から施術スタートして、夜9時まで働き通し。
稼働率94%なので、残り6%の間に栄養補給。

うん、野戦病院レベルで大変ですがいけます。

僕の院に見学に来られたラボ会員の先生の中で、土曜日に見学に来られたときに2時間で8人治療したのをお見せしたことがあります。
要するに1枠15分、で目の当たりにされた先生方は目玉が飛び出そうになっていましたが、できないことはないですので1枠15分で計算すると1日6時間。

結構現実的な数字になってきましたが、僕が2時間で8人治療できたのは受付スタッフがいてくれたからです。

1人院で1枠15分ってことは、触れる時間は5分程度となりますが、トムソンガチャンではい1万円で継続的に月330人もの方が通院してくださるのかは疑問が残るところです。

このあたりは、後述します。

現実的には1枠30分くらいですが、1人院という条件が足枷になっちゃって、1日12時間労働かよ・・・ってことになりそうですね。

結論的には

 

できないことは、ない

 

と言えます。

 

 

検証したデータを元に、コンサルが言ってることが本当かどうかを確かめる方法

さて、先ほどの章で具体的な数字が出ました。
ではそのコンサルが治療院をやっている場合であれば、ネットで検索してその院のホームページやポータルサイトをチェックしてください。

治療家の先生方はいい人すぎます。

なんでも疑え、というわけではないですが、与えられた情報から真偽を自分で確認するのは自衛になります。
ぜひそういう癖をつけていただければと思います。

もちろん、ラボのことも疑ってかかっていただいて全然OKです。
その上でちゃんと検証して「セミナー受けてみよう!」とか「入会しよう!」と決めてくださるほうが僕もありがたいです。

単価1万円以上、と言いながらネット割引とかポータルサイトのクーポンとかで割引して半額とかになってないか?

単価が安くなるということは、単価1万円の計算よりもたくさんの人数の治療をしないことには、掲げている月商に届かなくなりますし、そもそもそう言ってるんだから嘘ついてんじゃねえよってことになります。
もちろん、平均値であるでしょうから安売りだけではないかもしれませんが、その場合は次のチェックをしてみてください。

 

1枠の時間をチェック、もしくは施術時間をチェック

30分枠がギリギリ現実的な数字ですが、例えばよくある「初診の際は初めに●●分、施術後に●●分しっかり時間を取ってお話を」なんて書いてないかどうかもチェックです。

例えばそれが1時間であるならば、初診のときの料金は最低でも2枠分必要です。
そうでないと掲げている月商に届きません。

ネット予約できるところなら、1枠何分かチェックしてみてください。
もし1枠1時間取っていて24時間営業でないなら、掲げている月商は出せません。

 

稼働日数は本当か?

例えば僕の院は、現在は火曜日、水曜日、金曜日、そして土曜日半日ですので週に3.5日稼働となります。

3.5日×4週=15日

ということで、僕の院は月15日稼働です。

つい最近までは、月曜日、火曜日、水曜日、金曜日、そして土曜日半日だったので週4.5日稼働でしたので、

4.5日×4週=18日

ということで月18日稼働でした。

ホームページに嘘の受付日、時間を書く必要性はないわけなので、稼働日数を調べて簡単な計算をして、それが15日以上であれば嘘であることが証明できます。

 

本当に1人院か?

1人院、と言いながらスタッフ抱えてたってのはよくある話。
たとえ家族であっても院で仕事しているなら、人数カウントするのが常識です。
一番簡単にチェックできますね。

 

 

回数券も物販もせず、1人院で月商324万円叩き出してしまったラボ会員の先生のお話

ラボ会員の先生の中に、ド変態がいます。

ラボでは、稼働率60%くらいでそこそこの売上を提唱しています。
その理由は後述するとして、あるド変態な先生は「自分の限界を知りたい」と回数券も物販もせず、受付もいない状況でどこまでできるかを試したそうです。

結果、月商300万円以上達成し、数ヶ月継続できたそうです。

しかし3〜4ヶ月これが続いくと

 

「もう毎日が憂鬱で憂鬱で・・・」

 

とのことで、どんどん減らして月商200万円台に戻しました。

稼働率が100%近くが永遠に続くので、本当にいやになるそうです。

 

「二度とごめんです、あんなのは」

 

と言い切っていました。

ちなみにこの先生、この数字をただき出した当時、休診日は日曜、祝日だけで平日は1日9時間半、土曜日は8時間、週55時間以上働いていましたので、出せた数字でもあります。

修業時代でもないのに、週55時間も働きたくはないですね。

 

1人院で月商300万円以上、稼働率90%以上、月15日稼働、安定して継続的に収入を得ることは不可能ではないが、治療家がサイボーグにでもならない限り、長期的には不可能ではないかということが推察されます。

 

 

治療院経営ラボの稼働率60%で月商200万円の真偽について

さて、治療院経営ラボのプレミア会員の多くの先生が、稼働率60%、月商200万円以上を出しているわけで、すでに事実として存在していますし、実際にその先生方に許可を得て名前を公表させていただいてもいいのですが、今回はあえて数字で検証してみましょう。

 

月商200万円と仮定しましょう。

稼働率が60%で月商200万円ということは、100%だと・・・・

 

200万円÷0.6=334万円

 

となり、稼働率100%で334万円出せるキャパが必要ということになります。

 

では、単価を9800円にしてみましょう。

 

334万円÷9800円=341

 

ということで、月に341人となります。

20日稼働としてみます。

341人÷20日=17.05

となるので、先ほどのルール通り1日18人が稼働率100%の数字です。

1枠30分で1日9時間。

僕の院、10時から20時で1日10時間設定なので現実的ですね。
稼働率60%ですので、実際に労働してる時間は5.4時間となります。

1日に来院される患者さんの人数の平均は10人程度。

むちゃくちゃ現実的な数字じゃないですか?

 

 

まとめ

さて今回は、よくあるキャッチコピーが本当かどうかの検証をしてみました。
できないこともない、という結果でしたが、できたと仮定して、実際にそれを掲げている講師の院を調べて嘘かどうか検証するべきで、盲信は危険だぞという話でした。

あくまでも経営的な基礎知識がわかっているという大前提での話でしたのでもしかしたら回数券が売れたらすぐに売上計上したり、実は物販やネットワークビジネスだったり、単価数十万円のマシンを数百万円で売るビジネスだったりという感じで「蓋を開ければ・・・」なことはいっぱいあると思います。

また、マーケティングがブランディングだと横文字に惑わされる前に考えてみてください。

 

例えばあなたが

 

A:俺が全部奢るから今日飲みにいくぞ!といって23人集める

B:割り勘やけどたまには集まって飲もうや!といって10人集める

 

AとB、難易度低いのはどちらか?と聞かれてどちらを選びますか?という話なわけです。

 

さて今回は、セミナーに参加して大切な時間や経費を無駄にする前に、検証する方法はいくらでもあるというお話でした。

なお、嘘をついている人に限って「攻撃された」「批判された」と騒ぐことが多い世の中ですが、今回の内容はあくまでも一般論です。
特定の誰かを攻撃、批判するものではありませんし、そのような意図は一切ございません。
公にしているデータをもとに検証作業を行い、その結果の考察を述べているにすぎません。

 

 

データ上実現可能なことしか教えることができない治療院経営ラボのオリジナル問診メソッドがあります。

3月20日(日)、新大阪で開催します。
その名も〝真・問診講座〟です。

シン・ゴジラが世に出る前に僕がネーミングしたので、僕のほうが先です。笑

治療院経営ラボでは、リピート率120%みたいな次元を超えた数字は掲げません。

実際にマスターされた先生方のリピート率を公表しています。
派手な数字ではないかもしれませんが、治療家にとって必須スキルは問診力です。

回数券販売も物販も関係ありませんし、しなくてもいいです。
徹底的に問診についてお伝えします。

 

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申し訳ございません、すでに残り2席となっております。
定員になり次第、受付を終了させていただきます。
受講をご検討の先生は急いでお申し込みください。

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