こんにちは、治療院経営ラボ主宰の松村です。

今は世界中がコロナ騒動で経済もかなりのダメージを受けていますね。
もしこれをご覧の先生方の中で、「コロナのせいで患者さまが来なくなって売上が激減してやばい」という先生は国の援助がありますのでこちら→https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/pamphlet.pdf をご覧ください。

僕の院がある兵庫県西宮市でも感染者が出ております。

僕の院でのコロナの影響としては、仕事が忙しくなって予約の変更をお願いしてくる患者さま、お子様の学校がないので「出られない」ということでご主人が仕事が休みの日に予約の変更をされる患者さまや、遠方から電車に乗ってこられる患者さまは「家族が今は電車に乗らないでくれと言ってる」とのことで、事態が収まるまで延期というパターンがある、という感じでしょうか。

ありがたいのは、なんだかんだと予約を入れてくださっているので、1週間や2週間、もしかしたら1ヶ月の売上だけを見ると落ちるかもしれませんが、戻る確約があるのでそれほど懸念はしていません。

ラボ会員の先生方の中でも、しっかり実践され結果を出されている先生ほどコロナ騒動の影響が少ないようです。

そんな中、ラボの会員ではない未だ保険でやっている柔整師の先生からは「患者さんが全然来ない」と相談を受けました。

そりゃそうでしょうね。
安いからもんでもらいに気楽に通っている人たちが、わざわざ感染リスクを冒してまでモミモミされには来ないです。

 

実は治療院の経営って、正しく経営していれば今回のような状況でもさほど影響を受けずに「普段通り」やっていくことが可能。

しかし、間違った経営をしていると一瞬の売上を出すことはできても長続きしなかったり、いつまでも漠然とした不安に取り憑かれながらやっていかなければならなったりします。

今回の記事を読むことで、治療家の先生方が正しい治療院経営とは何かを理解して、お金に困らない治療院作りをしていくきっかけになればと思います。

 

ニッポンの現状

まずお話させていただくのは、日本という国の現状です。
今はコロナの影響で株価がどうだこうだと言っていますが、それまでは「東京オリンピックが終われば日本も終わる」的なことが言われてきました。

日本最後の好景気、と。

正直、コロナが発生しようがしまいが、不景気は必ず訪れるものなのです。

治療院をやっていると、好景気も不景気もさほど実感が持てないという先生もおられるのではないでしょうか。
しかし日本という国で事業をしている以上、対岸の火事というわけにはいきません。

日本のGDPは落ち続け、物価は上がりません。
海外に行かれた人ならおわかりですが、日本のほうが安いこと多いですよね。

それだけではありません。
超高齢化社会ですので、国の支出は今後も増えるいっぽう。
すでに少子化と言われて久しいわけですので、働く世代、すなわち生産性がある人たちの人数は減るいっぽう。

この状況で日本に未来があると考えるほうがどうかしています。

 

海外進出?

日本がダメなら海外に・・・

海外で成功している治療家がいないわけではありません。
しかし、本当に治療ができて成功している治療家は、日本がこの状況になる前から海外に移住し、コツコツと治療院を続けてこられています。

逆に、最近「海外で通用する」などと言っている治療家のほとんどは、コンサル的な人の演出であることが多い。

実は僕は、10年ほど前にフランスで治療院をやろうと考えたことがあります。
僕は柔整師ですので、当時は保険メインの整骨院をやっていましたが、その制度がイヤでイヤでたまらなくなっていました。
保険患者のほとんどはワガママで治す気のない人たちと、給料を支払っているのにやれ彼女と別れただの、最近ご飯おごってくれないだのでいちいちモチベーションを下げるスタッフに辟易としながら日々仕事をしていました。

そんなときにフランス人の患者さまが来院。
治療をしたあと感動してくれて、「ぜひパリで治療院をやってくれ!」と言われました。
そのフランス人いわく、パリ市内には鍼灸院がいくつがあるが、そのほとんどが中国人で、1軒だけ日本人の鍼灸院があると。

そして当時パリでは「中国人は信用できない」ということで、その日本人の鍼灸院に患者さまが殺到し、予約が取れない状態だということでした。

「あなただったら絶対大丈夫」

という言葉を真に受け、フランス行きを検討しました。
しかし、フランスは中国の鍼灸免許があればそのままパリでも開業できますが、日本の鍼灸免許だとフランスでライセンスを取り直さないといけないのです。

英語すら全然できないのに、今から男性詞女性詞があって発音も英語より難しいフランス語を勉強して、そこから学校に行ってライセンスを取得する・・・

あまりに非現実的でした。

また、ビジネスとしての競合は中国人になります。
華僑のネットワークはすごいです。

正直、海外で事業をするには相当な資金力が必要です。

それらを考えると、僕を含めたほとんどの治療家は沈みゆく日本で生きていかなければならないのではないでしょうか。

 

これからの日本でやってはいけない治療院経営

今から海外進出というわけにもいかない僕たちが、売上に不安を感じることなく治療院をやり続けるためにはいったいどうすればいいのでしょうか?

それを知るためには、まずやってはいけないことを知っておく必要があります。

何をやってはいけないのか?

それは・・・・

拡大経営

です。

「は?」となるかもしれませんので、治療院という業種での具体的な例をあげてみましょう。

一番わかりやすいのは分院展開。

「なんでやねん!それで成功してお金持ちになった先生知ってるぞ」と思われるかもしれません。

よ〜〜〜〜く考えてくださいね。
日本の現状はどうなっていくのでしょうか?

上がり続ける社会保障費。
療養費で経営している院は、今後もどんどん締めつけられてくるでしょう。

では、自費でやっている治療院は?

お金を支払う能力のある人口が減っているわけです。
人口が減っているのに、院を増やすんですか?

ファミレスを含めた飲食店、今はどんどん店舗を減らしていますよね?
知らないならせめてニュースはチェックしましょう。

イオンみたいな大型商業施設も採算取れないところはどんどん撤退しています。

他の業界はどんどん縮小していっているわけです。
治療院も同じ流れになるのは間違いありません。

そしてこの拡大経営にはもうひとつ大きな問題があります。

それは、雇用です。
雇用というのは、とりあえずどんな人間でも雇用すればいいという問題ではありません。

むちゃくちゃ優秀でなくてもいいですが、マニュアル用意してもそれを覚えられない、人のコミュニケーションが取れない、ストレス耐性が低くすぐ病む、そんなカスを雇用してしまうのは、お金をドブに捨てるよりも無駄遣いです。

さて、では今日本の学力はどうでしょうか?

ご存知の方も多いですが、どんどん低下しています。
もちろん、日本という国そのものが優秀なので、一定の分野ではまだまだトップクラスであることは間違いないですが、読解力低下が著しい。

そして、少子化で数少ない子供達の中から、優秀な子は最低でも東大や京大に進学、もっと優秀な子は海外に進学し、世界で羽ばたきます。

高卒でもなれる治療家という人生を、優秀な子が選択するでしょうか?

大学行く頭はない、でも高卒で就職もな〜

みたいなのが専門学校に進学するわけです。
(事実、すでに今そんな状況です)

残りカスのアホばっかなわけですね。

ただ、例外はあります。
女性はなかなか優秀な子が多いです。

すでに僕は数年前から男性の治療家の雇用は諦めています。
この仕事で一人前になるには、国が定める労働環境では絶対に身につかないですし、修業的なことができる環境だとしても、それをやりきれる根性のある男子が少なすぎるから。

その点女性は頑張る子が多いので、まだ望みはあります。

となると、人口の半分くらいが女性なわけなので、雇用するという時点で若者の中の半数から選択するということになります。この時点で選択肢が半分。

その中から、優秀な人材を選んでいく・・・

そして女性を雇用する上でさけて通れない結婚妊娠出産のための対応・・・・

人材選びに苦労して分院展開をしていくというのがどれだけ非現実的かおわかりいただけるかと思います。

 

お金に困らない治療院を作るために必要なこと

さてでは、どうすればお金に困らない治療院を作ることができるのでしょうか?
当然のことですが、治療院というのは患者さまがいなければ成立しません。

「何を当たり前のこと言ってんねん」と言われそうですが、意外にも多くの治療家の先生が「患者さまは来るもの」という前提でいらっしゃることが多いです。

そして次に、患者さまが通院してくださらなければ治療院は成立しません。

「俺はなんでも1回で治すから〜〜」というのは、幻想です。

残念ながら、症状を1回で変化させることと、根本的に治すことは別問題。
そう思っている先生の院に患者さまが通わないのは、単にあなたの院がイヤだからです。

患者さまに治るまで通っていただく

これが大原則です。
通っていただくことで信頼関係も構築されていきます。

「治ったら患者さん来なくなるやんけ」と勘違いされる先生もおられるかもしれません。

そこは後述する部分でもありますが、たとえその患者さまが来られなくなったとしても、何かあれば必ずまた来てくださいますし、大切なご家族やご友人がお困りのときに、必ず紹介していただけます。

要するに、この治療院として当然な形を作ることがお金に困らない治療院を作ることになるのです。
では、実際に何をすればいいのでしょうか。

実はとてもシンプルですので、何をしていけばいいかお伝えさせていただきます。

・治療レベルを常に向上させる努力をする

僕の世代ではあり得なかったことですが、最近は治療の勉強をせずに開業するというパターンが非常に多いようです。
怖くないんですかね?
中にはDVDで勉強しました、と堂々という先生も・・・
「俺は空手の達人だぜ〜」と言って通信教育の空手で喧嘩が弱いという、まるでコメディのネタのようです。

研鑽をし続けるのが治療です。
ただ、未熟な先生ほど自信が未熟だと自覚できないというジレンマ的要素もあります。
正直に言わせていただくと、治療院の売上が悪い=治療が未熟、下手と考えていただいてもいいかなと思います。

・一般常識を身につける

売上が悪い治療院の先生ほど、礼儀礼節を含めた社会的な常識に欠落している先生が多いです。
セミナーの時間に遅れる、営業時間外に電話をかけてくる、懇親会終了時に挨拶もなしに勝手に帰っているなど、「え?まじで?」と思うようなことを平気でする先生が多いです。

・他者を思いやる力を身につける

はっきり言わせていただいますと、自分勝手な先生で売上の良い先生はいません。
例えばセミナーを受講するときのこと。

この先生すごいなと思うのは、例えば申込フォームのコメント欄は必須項目ではないですが「初めまして〇〇で〇〇治療院をやっている〇〇です。この度は〜〜〜」という挨拶をしてくださる先生もおられれば、受講料いくらですか、会場どこですか等、書いてあることも読まずに質問ばかりしてくる先生もいます。

もちろん前者の先生は成功します。
後者の先生ほど売上が悪いです。

ちなみに、前者のタイプの先生で売上が悪い先生は、単に経営方法を知らないとか、周りを気遣いすぎているために身動きが取れていないということもありますが、正しい方法を知ればすぐに売上は伸びてきます。

逆に後者の先生で売上に困っていない先生を僕は知りません。
このタイプの先生の治療院は必ず売上が悪いです。
そして何を教えても、その通りやらずに結果が出ないのをこちらの責任に転嫁していきます。

・治療家としてのコミュニケーション能力を向上させる

「俺、患者と喋ってるわ!」と思われるかもしれませんが、それはご自身が喋っているんじゃないですか?
もちろん、yes setなど心理学的なテクニックはありますが、それはコミュニケーションの基礎ができてから活用するもの。

先述した「他者を思いやる力」も含まれてきますし、治療レベルも影響してきます。

というのも、すごくビックリしたのが、かなりの先生が症状と症状が出ている部位しか見ていない、興味を持っていないのです。

慢性症状は特に、ですが、身体全体を観察するのはもちろんのこと、その患者さまの精神状態や生活習慣など、要するに「人」そのものを診させていただかないといけないと思うわけです。
そうなると、単なる肩こりであっても患者さまそれぞれ全て対応は変わるはずです。

だから僕はいつも「治療にマニュアルは作れない」と言っているわけです。

自分がどれだけ饒舌に喋るか、ではなく、どれだけ聞き出せるか、そしてどれだけ安心していただけるか、そのためのコミュニケーションが必要なのです。

・院内・院外の整理整頓、清掃を徹底する

これは一般常識範囲かもしれません。
院の綺麗汚いというのは、別に新しい古いという問題ではありません。
老朽化しているものは仕方無いとして、それでも資金のある先生は改装もされますし、何より掃除を徹底しています。

そして、治療院というのはなるべく余計なものは置かないほうがいい。
観葉植物は待合に1つ、治療室に1つまで。
それ以上はナンセンス。
普段使わない治療機器も見せない。
普段の治療に使うもので、効率を考えたときに置いておかなければならないものだけが見えるようにする。
そしてそれらもきっちり整理整頓して綺麗に見えるようにしておく。

それらが鉄則です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「いや、いかがですってお前、こんなんでお金に困らない治療院できるわけないだろう」と思われる先生もいるでしょう。
本当にできないでしょうか?

もしこれをお読みのあなたが今売上にお困りなら、本当に全部できていますでしょうか?

院の掃除、整理整頓、客観的に見てできていますか?
患者さまとのコミュニケーション、あなたが7、8割喋っていませんか?
セミナーを受講しても、あれこれ細かいところにケチをつけて主催者を困らせていませんか?
本当は自信ないのに、「できる風」を装ってしまっていませんか?

事実、治療院経営ラボの先生の中で、自身の院が綺麗だと思い込んでいてそうでなかった先生が院内の掃除と整理整頓を徹底しただけで売上が2倍になりました。

事実、治療院経営ラボの先生の中で、コミュニケーションに課題のあった先生が本当の問診を学び実践するだけで2回リピート率が50%から100%近くになりました。

今から、大切なことを言います。

治療院経営で大切なのは総合的な戦闘力をアップさせること。

例えば名人達人の先生は、治療力という戦闘力がべらぼうに高いわけです。
もちろん僕では太刀打ちできません。

しかし、では名人達人の先生の治療院の売上と僕の治療院の売上は?となるとまた別です。

院の掃除と整理整頓、コミュニケーション、治療機器、院内オペレーションの効率化などなど、あらゆる経営要素全てを高めていけば、総合的には同じくらいの戦闘力になるのです。

目先の方法論にとらわれていると、いつまでも目先のお金を追いかけることになります。

お金に困らない治療院を作るために、治療院経営の原理原則を実践してみてください。

 

今すぐ治療院の売上をアップさせたい、
そんな先生だけに大切なことをお伝えします

いつも簡潔に書かないと、と思うのですがお伝えしたことがありすぎて長文になってしまいます。
すでにこの時点で6000文字を超えていますから、最後までお読みになられた先生方には感謝です。

さて、効率的に治療院の売上をアップさせる方法は存在します。

もし今この記事をお読みのあなたが、

・月商100万円以下である

・月商100万円はあるけど、休みが少なく家族との時間も取れない

・月商100万円はあるけど、将来が不安でたまらない

・開業したばかりで治療院経営がよくわからない

・1年以内に開業したい

という場合は、必ず下記のセミナーにお申し込みください。

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