治療院経営ラボ主宰の松村です。

治療院系ですぐに使える補助金、といえば小規模事業者持続化補助金。

僕の場合、院の経営とサイト制作事業の会社と、治療院経営ラボに関わる事業とは別の会社にしていますが、前回は院のほうの会社で、今回はラボのほうの会社で申請し、無事採択され、そして現在事業を終了し申請の手続きをしているところです。

しかし、やはり行政主導であるからして、不親切。
手引書的なものは読んでも理解できないし、電話はつながらないし、つながっても今度は日本語が通じない。(日本人です、相手)

また、今回の小規模ではあり得ないことばかりを事務局にされ、あやうくいただける50万円を捨てることになりそうな経験をしました。

その経験を踏まえ、補助金に応募する時点からの手続きで気をつけるべきことを書いていきたいと思います。

 

 

人を信じるな

小規模事業者持続化補助金の場合、まずは市町村の商工会議所(もしくは商工会)に相談することから始まります。

僕の場合は会社所在地が兵庫県西宮市なので、西宮商工会議所となります。
小規模事業者持続化補助金の応募書類は様式1〜様式5(様式4は商工会議所発行)の4枚。

作成し、添削を受け、小規模事業者持続化補助金の事務局に郵送となります。

商工会議所(もしくは商工会)自体の差、担当者の差もありますが、全然書類作りを手伝ってくれない人もいれば、むっちゃ気合い入れてやってくれるところもあります。

事実、ラボでは小規模事業者持続化補助金のフォローを行い、採択率100%を叩き出したのですが、こちらのフォローが一切いらないレベルでやってくださった商工会議所もありました。

そんな中、僕は決して当たりではありませんでした。
まあ、以前の西宮商工会議所の担当はゴミクズみたいなオッサンで、あちこちからクレームが入って担当やめたそうですが、今回の担当は悪くはないけど普通って感じでした。

でも、前がゴミクズだったので勝手に期待ちゃってました。

せめて誤字脱字がないかくらいのチェックはしてもらおうと、できた書類を送って添削をお願いします。

「これでいいです」とお墨付きを得て郵送。

事務局から電話が・・・・

この数字間違えてる、あの合計金額間違えてる・・・・

いやいや、それをチェックしろと言うたやないかい、と。

そりゃまあ忙しいのはわかるけど、俺は会費支払ってる会員やぞと言いたかったです。

そんなレベルですので、人を信じてはいけません。
スタッフや家族、経営者仲間などと協力して、添削をしてもらいましょう!

よほどしっかりした担当者でない限り、絶対に彼らを信用してはいけません!

僕の場合、コロナ騒動のおかかげで書類ミスがあっても採択されましたが、もしかしたら採択されない可能性もあります。

しかも、不採択の場合にその理由は一切公開されないため、原因がわかりません。
基本的には自分で徹底的にチェックするようにしましょう。

 

 

証拠を残せ!

郵送編

例えば応募の書類。
様式1〜5の5枚を送るわけです。

この5枚のうち1枚が足りたいと言われれば終わりです。
こちらがちゃんとしていても、です。

「そんなアホな」と思われるかもしれませんので、僕の今回の体験談を。

様式5という書類がありまして、それに不備があったので修正し捺印し郵送し直すことになりました。
そこまでは西宮商工会議所のミス。

郵送し終わってから、事務局から待てど暮らせど連絡がありません。
結局、もう一度僕から連絡をしました。

これ、わかる人はわかると思うんですが、事務局に電話するって大変なんですよね。
本当につながらない。

なので院をやってる僕は、単に予約の合間ってわけにはいかず、そこそこ時間に余裕があるときか、予約をコントロールして「事務局に電話をかける」って時間帯を予約表に入れるかしない。

そこまでしないと電話したら、届いてないと。

「5月27日に郵送したものが、今日(6月2日)の時点で届いてないっておかしいでしょ」

と言うと確認して折り返し電話します、といって数時間後。

「やはりまだありません」

と。

最初は僕が送ってないんじゃないか、的なことを言い、次は郵便局のせいにしようとしたので、「いやいや、日本ってそんなに郵便物届かない国でしたっけ?何%の確率?おかしいでしょ」と。

ないものはない、ということで、もう一度送れと言ってきやがったので「じゃあ郵送料を負担しろ」と言いました。金額の問題ではなく、責任の所在の問題。

僕が負担したら、僕の責任になっちゃいますから、郵便局のせいならまずは郵便局にお前らが言えと。
そして調べてもらえと。

その結果、もし郵便局の責任なら、次の郵送料は郵便局負担になるだろと。

それと、こちらは法人印を捺印した書類を紛失されてるわけですので、

「いくら金を払う側でも、それは認められませんよ。会社の印鑑を押した書類を紛失したわけです。しかも最初は書類が足りないだ、ハンコ押してないだと、あたかもこちらのミスのように言ってましたよね?責任の所在がはっきりわかったわけだから、あなたの上長と相談して、書面で謝罪文を作成して郵送してください」

と言いました。

書いてなかったのですが、折り返し連絡ってのも、こっちも都合があるから何時までにはとか散々言っても一度も時間を守らない奴らでしたので。

また上の者と相談ってまたなりました。
何人上の者がおんねん、マトリョーシカかよと思いながら、とりあえずまた連絡待ち。

今までなら、1日以上は待たされてたものが、約30分後に電話が。
そして第1声、

 

「たった今届きました!!」

 

と。いや〜、ありえない。笑

部活サボりたい高校生のほうがもっとマシな言い訳します。

こんな感じで、事務局は、なるべく僕たち、要するに事務局以外の他者にすべて責任転嫁してきます。
まさにお役所仕事です!

僕の反省点は、郵送した時点で、何をいつ郵送し、届いたか否か、の証拠を揃えていなかったこと。

自戒の念も込めて言いますと、郵送時には封筒に入れてる最中を写真に撮るか、入れてる作業を動画撮影する、そして郵送は書留にする、などして、必ず客観的にこちらに非がないことを証明できるようにしたほうがいいです。

 

電話編

事務局への電話は、最初に録音してる旨のアナウンスが流れます。
しかし、彼らはそれを、自らが不利になる状況のときには「確認できない」と言って逃げます。
ですので、録音は必須です!

これも僕の事例を。

コロナのおかげで、小規模事業者持続化補助金には〝事業再開枠〟というものができました。
感染対策の費用を50万円負担しまっせというやつです。

第2回の募集まではなかったので、第1回と第2回は書類を提出してから、事業再開枠を使うことになります。

僕はそれを知りませんでした。
また、当時むちゃくちゃ忙しいせいもあり、使える締切の10月末をすぎてしまったので諦めていました。

しかしラボ会員の先生の情報から、まだいけるということがわかります。

僕は、事業再開枠について全く無知でした。

 

「事業再開枠、いけるって聞いたんですが、どうすればいいですか?」

 

そう聞きました。
すると、どの書類を出せと。

僕は

 

「じゃあ、空気清浄機とか購入後に、その書類を出せばいいんですね?」

 

そう質問しました。
ここで、すでに利用したことのある人なら間違いがわかると思います。

オペレーターは、

 

「はい、そうです」

 

と言いました。
次に僕は質問しました。

 

「その期限はいつですか?」

 

と。オペレーターは

 

「補助事業の期日が1月31日までですので、それと同じ来年1月31日までです」

 

と言いました。
僕は最終確認として、

 

「じゃあ、事業の申請も、事業再開枠も、書類出すのは来年の1月31日までにやればOKですか?」

 

と聞きました。
オペレーターは、

 

「はい、その通りです。」

 

と回答。そして電話を切りました。

僕はすっかり安心していました。
小規模の事業のこともあり、多忙なこともあり、50万円分の買い物するヒマもなかったので、12月いっぱいが締切と言われれば大変だなと思っていたからです。

当時はまだサイトにも締切は掲載されていませんでした。

僕は、来年、すなわちこの記事を書いてる今月に作業をしようと決めたのでした。

すると、今月になりラボ会員の先生からの情報。
第1回の小規模採択者の事業再開枠の締切、去年の12月23日になってますよ、と。

この、なってますよ、というのも、テロのように後出しで出してる感がすごいです。

すぐに電話しました。
もちろん、つながらないのでむっちゃ頑張って。

僕はそのとき、録音してくれてるから、なんとかなるだろうと思ってました。

最初は、「あ〜、なんか期日忘れたおっさんが変なこと言ってるわ」的態度だったし、記録を確認したら、その記録は改竄されていました。

ですので、「録音してんねんからそれを確認しろ」と言いました。
僕は記憶力にはかなり自信があり、今書いてる内容も何かを見て書いてるわけではなく、脳内の記憶を書き起こしています。

圧倒的に自信があったので、録音を確認、の一点張りでした。
折り返し電話、とのことで、何度もやりとりをしました。

言った言わないの議論は不毛だから、録音を確認しろ、それだけです。

「録音は確認できません。そして事業再開枠はもう使えません」

「そちらの案内ミスにも関わらず、そしてそういうのを確認するための録音をしておきながら、それを確認せず、にも関わらず僕は使えるはずの50万円が使えなくなるということですね」

と言ったところ、

「その通りです」

と。

 

「人としておかしいことを言っておられる自覚はありますか?」

 

こう質問しました。

 

「申し訳ありません」というので、「いやいや、そうじゃなく自覚があるかないかを聞いてます」とまた質問。

回答がないので、「あなたの上長に連絡させなさい。このままでは終わらせません。最初に案内をした人の名前も控えていますので、負けてもいいので僕は弁護士を立てて告訴します。まずはそのための話をあなたの上長としますので、連絡させてください」

 

そう言いました。その日の夕方に事務局から電話が。

 

「期日すぎてしまって、救済措置ないかということでしたが・・・・」

 

と言ったので、途中を遮って

 

「いや、そっちのミスで申請できなかったから告訴するって話ですよ。いったいどう伝わってそうなるんですか?僕がいつあなた方に頭をさげて助けてくださいって言いましたか?」

 

と。そして録音を確認できないと言われた時点から録音してたので、「そのときの会話と、そのときに電話に出てる人の申し訳ありませんっていう謝罪、録音してるけど聞きますか?」と伝えました。

 

「失礼しました。では、事業再開枠の書類を紛失されたということで・・・」

 

と、ひどい間違いをするので、

 

「いやいや、もし紛失したせいで申請できなかったならそれは僕のせいですやん。本当に申し送りされてないんですか?それに上長に連絡させろって言ったんですけどね。」

 

と言ったところ、聞いてないと。
頭にきたので、簡単に経緯を説明。そして、

 

「もう頭来たわ。お前ら全然反省してへんな。もう再開枠なんかいらん。お前の名前もう一回言え。そうか〇〇か。弁護士立てるから徹底的にどっちが悪かったかやりあおうや。説明した経緯のやりとり、こっちは録音してるからな。そっちのミスであることは絶対的な事実やぞ。その事実でお前らも戦うんやな!」

 

と荒っぽく言いました。
そこからは平謝りです。
で、書類もメールで送ってくれたらすぐに審査という名のフリーパスにする(誤字脱字レベルのがなければ)というところまで対応したので許してあげました。

ちなみに、Apple社にこれ言うと、「あ、はい弁護士ですね。承知しました」とあっさり受けて立たれます。
Appleの製品は好きですが、あの会社はどれだけ自社が悪くても超絶塩対応なのでお気を付けください。

脱線しましたが、本当にありえないです。
電話では、だいたい超難しいことでも、簡単にできそうに言います。
そして、だいたい何か足りてない。

録音必須です!

 

 

こまめに意味の確認を!

初めて小規模事業者持続化補助金に採択され、いざ申請となると専門用語が多いので意味不明なことが多かったり、本当にしょーもないものに大げさな名前がついてることもあります。

例えば〝経費支出一覧表〟ってのがあります。
申請出すとき、経費支出一覧表が必要なんですが、申請書類をダウンロードするところには存在しないんですよね。

これ、単なる表紙なんです。笑
この経費支出一覧表ってのを表紙にして、そのあとに必要書類をならべるという段取り。
いや、なら表紙でええやん、と思わずつっこみました。

これくらいならまだいいんです。
実はこういう用語問題により、電話で問い合わせしたときに回答が変わってきます。

また、オペレーターだいたいコミュ障です。
アホです。

僕の事例はこうです。

これも事業再開枠の話です。
大前提として、事業再開枠は小規模事業者持続化補助金に採択されたからその申請をするわけです。

「様式4の〇〇、これはどう書くんですか?」

 

このように質問しました。

 

「様式4はそちらが書くものではないので書く必要ないです」

 

は?
なんでやねん、と。
手元に事業再開枠の書類があり、それを見ながら質問してるわけです。

 

「いやいや、こうこう、こういうこと書いてる書類ありますやん」

 

「あ〜、様式〝第〟4ですね。」

 

と言いやがるんですよ。思わず「一緒ちゃうんかい!」とキレたら、

 

「様式4は応募のために商工会議所等が発行するものです」

 

と言うので、質問攻撃しました。

「いやいや、あのね、今僕は何についての質問だったかな?」
「事業再開枠の書類作成です」
「事業再開枠って小規模事業者持続化補助金採択されてなくても使えるの?」
「いえ、無理です」
「なら、僕が様式4って言ってるのが様式第4だってことはわからないの?」

ここで初めて自分の過ちに気がつきました。

「あのね、あなたたちも毎日何件も何件も対応大変だと思う。でもね、我々は素人。用語なんてわからない。しかも、採択前の書類が4で、採択後の事業再開枠が第4だったして、そしてそれを素人の我々が間違えていたとしても、そこを脳内で修正して適切なアドバイスせなあかんのちゃいますか?」

と。

「はい、すみませんでした。」
「で、この様式4なんやけど・・・」
「〝第〟4です」

いや、ちゃうやろ!ってコントみたいなことになりました。

本当にこれくらい日本語が通じません。
なので、本当に子供、小学5年生に話をするように、ゆっくり、丁寧に、そして途中で意味を理解しているか確認しながら話をしていかないことには、彼らには通じていない可能性があります。

多分、ですが、僕の事業再開枠事案もこれが原因です。

アホを相手にするのは拷問のような辛さですが、50万円のためにぐっと我慢です。

 

 

まとめ

さてかなり長くなってしまいました。
向こう側、要するに行政側(市町村の商工会議所含む)は誰一人信用せず、すべてにおいて客観的な証拠を残しつつ、電話で相談する場合は小学生を相手にしてる、と思ってやりとりをしないといけない、ということです。

何回かやれば慣れるので、そうなると電話で相談することはなくなるので証拠だけ残しておけばいいでしょう。

僕は応募時から申請まで、色んなことで本当にムダな手間と時間を使いました。

でも、もらえるものはもらうべきですし、相手が悪い場合、絶対に折れてはいけません!

泣き寝入りは行政の思うつぼです。
彼らは常に自分が責任を取らなくていいことばかり考え、そして実行します。

たとえ僕達が困ろうとも関係ありません。

あげく僕は「これは税金から出ているので」と言います。
こっちはその税金を支払っている納税者です。
小規模なら何件分にもなります。

負けてはいられませんし、経営者の皆様も行政のこのような理不尽には負けることなく、手続きを進めていっていただきたいと思い、今回は記事にさせていただきました。

 

 

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