治療院経営ラボ代表の松村です。

ビッグモーターの不正請求のニュースが連日出ていますが〝不正請求〟というキーワードに反応してしまう柔道整復師の先生は少なくないと思います。笑

ビッグモーターのこの問題と治療院の拡大展開とそれにおけるさまざまな問題って似てる部分があるので、今回はビッグモーター問題を参考にして個人治療院が今後どうするべきかについて考えてみました。

 

ビッグモーターの不正

別に僕はネットニュースの記者でもライターでもないので、超絶ざっくり言うならば、損保会社が絡んだ修理の際、しなくてもいい修理までして本来の修理だけでなく、他の修理もしたことにして(後述しますが実際に傷付けてるから実際に修理はしたんだろうけど)、損保会社にお金を請求してた問題。

なぜ不正したのかってときに、数字管理や目標達成できない場合の懲罰的人事などがあったと言われてるってやつですね。
あえてニュースを鵜呑みにするならば、なかなか昭和な雰囲気のする会社です。笑

 

 

ビッグモーターはなぜ不正をしたのか?

僕の完全なる想像を書かせていただきます。
ですので正解ではないですが、思い切りドハズレ、ゴルフなら完全OBってことでもないんじゃないかな?と思います。

細かい理由はわかりませんが、要するに売上確保が不正の動機じゃないですかね?
社員もいる、他の経費もかかる。
でも日本人の人口が減ってるわけだから、車に乗る人口も減っている。

ならば売上確保のためには車の売買を真っ当にやってちゃ無理よねって話になったのかなと。

正直なところ、事業縮小して身の丈にあった経営をしていれば不正に手を染めずに済んだはずですが、たしかビッグモーターって過去にも社員に罰金払わせたり車検適当にやってたりした問題があるので、やはりなかなか古き悪き昭和の匂いがプンプンする会社であることは確かです。

社長が報酬返す的なこと言ったのも「金でしょ!」的な雰囲気出てます。

 

 

整骨院の拡大展開問題

店舗展開している整骨院の中で「うちは自費だけだ」「うちは本当の外傷だけ保険使ってる」と豪語できるところがいくつあるでしょうか?これは不正問題ではないのでしょうか?

僕が業界に入った頃はまだ団塊の世代が働き盛り、そしてバブルが弾ける寸前だったこと、そして整骨院は某公的団体に入らないと保険請求ができない時代から、規制緩和で個人請求でできるようになって少し経った頃で、国も企業もお金があったから不正の取り締まりなんて積極的にやらないから、柔整師はやりたい放題だったわけです。

そして丁稚奉公という名で僕らを超絶安月給でこき使うわけですから、そりゃ開業してすぐに億万長者です。

でも今は違います。

昭和の時代、オッサンはそのへんでタッションしていましたし、それで咎められることはありませんでしたが、今は下手すると写メとられてSNSで拡散される時代です。

人口げ減ってるこの時代に院を増やすということ自体、無理がある。

そして無理があるから、真っ当な方法では売上が足りない。
しかしもう拡大展開という方向に向かって動き出した船を停めることはできない。

不正に走る、という構図。

まだ店舗展開してはいないけれど、それの方法に準じたことをしてる院がちょっと売上伸びて成功してコンサルしてても「うちは不正してません」と豪語してても「外傷以外使ってない」と豪語してるところがないのは不思議ですよね。

 

 

治療院の拡大展開のもう1つの不正問題

整骨院のチェーン展開でも、最初から自費で展開してる賢いところもあることでしょう。
スタッフの多人数雇用も含めて拡大展開と解釈させていただくなら、治せる能力が低いのに、あたかも治せるかのようなことをアピールするのは患者さんに対する不正だと思います。

この前も多人数のスタッフ雇用してる先生がSNSでスタッフに技術を教えてる写メを投稿してるのを目にしましたが、それを見ただけで「ああ、その指の使い方だと身体壊れるよね」「ああ、結局もんでるな」「あ、その身体の使い方は全然だな」ってわかってしまいます。

なのに得意な顔をして写真撮って「俺が教えてやってるぜ」「うちのスタッフレベル高いぜ」って言っちゃってるのはもう恥ずかしくて見てられません。

別に僕がすごい名人達人なわけではなく、そこに近づきたいとずっと研鑽した結果そういうクソみたいなレベルではなくなってるというだけの話で、個人治療院の先生で勉強熱心な方はみな僕レベルくらいじゃないでしょうか。

もう1つは、潜在的にそれがわかってるからか、治療以外のメニュー推しがすごいこと。

美容やダイエット、発毛など、別にやるのは自由だけれど、それならそれの専門店やれやって話。
整骨院や治療院などと言うな、と。治療家という看板外せと。

治療とも言えない治療をして、不正はしてないと言いながら外傷以外は自費で治療やってるとは断言せず、治療家のふりして美容やダイエットばかり推す。

車の修理工場なら、修理はド下手だからワックスがけやコーティングでピカピカするものばっかり推してる修理工場で、いざ修理させたら部品は誤魔化す、やってないのにやったことにして工賃取るみたいなもんやないかと。

 

 

拡大展開の正しいタイミング

拡大展開する、という経営手法に罪があるわけではありません。
実はそのタイミングが大事。

拡大展開というのは、その国の人口が増えてるときにやるべき。
日本なら戦後と僕らが生まれた頃。

何もないところからなら増えて当然。
なので大正後期〜昭和初期生まれを親に持つ団塊の世代がお金を使う時期までは拡大展開は正義だったと思います。

そしてその頃は昭和で男尊女卑。

男は会社でタバコ吸いまくり、女子社員のケツ触って、会社の法人会員で高級ゴルフクラブのメンバーとしてキャディさんにセクハラしながら楽しみ、会社の金で高級クラブでまたセクハラしまくって楽しむのが当然の昭和の時代。

政治の世界も今より金まみれ。金で解決できることしかないような時代。

残念ながら今は不正をしても暴かれる時代。
男尊女卑どころか、女尊男卑に近い時代。

セクハラなんてしようものなら人生終わる、そんな時代。

なので拡大展開したいなら、まだ日本の昭和が通用する国でやるべきで、日本ではもうそういう時代じゃないということなんです。

 

 

治療家なら、まず治療をする院を作ろう

治療を学びましょう。
そうすると、名人達人じゃなくてもちゃんと治療院を経営していける世界が開けます。

腰が痛いから腰を揉む、そんなことをしなくてもいいんです。

患者さんがわかってくれない、は嘘なんです。

治療院経営ラボでは、治療家が治療家でいるため、そして治療家でいたまま成功できる経営の原理原則をお伝えしています。

 

 

いきなり入会、は抵抗あるけれど・・・・

という先生はオープン講座を受講してみてください。
今回のテーマは院内オペレーションの構築。

1人治療院の先生こそ〝知っておくべき〟であり〝できてないと危険〟な内容です。

詳細はこちらからどうぞ

真・治療院 実践オペレーション講座

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です