自費移行・リピート率改善の第一歩|治療院の売上が「整理整頓」で上がる理由

「リピート率がなかなか改善しない…」
「保険診療から自費診療に切り替えたいけど、まず何をすればいいのか分からない」
「治療費を上げたいけど、今の院内のままで大丈夫だろうか」
もし先生がこのようなお悩みを抱えておられるなら、今回のブログがお役に立てるかもしれません。
今回は、私が実際に自費移行をした時、そして治療費の値上げに取り組んだ時にまず着手した「整理整頓」についてまとめました。
整理整頓と聞くと、掃除機をかけたり窓を拭いたりすることをイメージされるかもしれません。実は、私もそう思っていました。
でも、治療院経営ラボで学びを深めるうちに、治療院における「整理整頓」の本当の意味は、まったく違うものだと気づいたのです。
整理整頓は「掃除」ではない
こんにちは、治療院経営ラボ代表の作尾大介です。
治療院経営ラボでは、過去に何度もYouTubeやブログ、そして問診講座の中で整理整頓の重要性をお伝えしてきました。
それだけ繰り返しお伝えしてきた理由は、整理整頓が自費移行やリピート率改善の土台になるからです。
では、治療院における整理整頓とは何か。
私は治療院経営ラボで学びを得るまで、掃除機をかけること、窓を磨くこと、院内をピカピカにすることだと考えていました(これらはもちろん大切です)。
でも、残念ながらこれだけでは「整理整頓」とは言えません
治療院の整理整頓とは、治療と関係のないものを、患者さんと共有するスペースからすべて取り除くことです。
私の治療室のビフォー・アフター
実際に、私の過去の治療室の写真をご紹介します。
【整理整頓前の治療室】

整理整頓前の治療室(解剖図や鏡などが置かれている状態)
ご覧の通り、解剖図や鏡といった余計なものがたくさんあります。当時の私は、「治療に関係するものだから問題ない」と思っていました。
ですが、これらは患者さんにとっては「余計な情報」なのです。
【整理整頓後の治療室】

整理整頓後の治療室(必要なもの以外を除去した状態)
【整理整頓前の治療院の外観】

整理整頓後の治療院の外観

現在は入り口周りのものを全て削除しています。
必要なもの以外をすべて取り除くと、治療室の雰囲気が一変します。
受付にも何も置かないようにすることで、自費診療用の治療院のしつらえとなります。
これが、治療院における「整理整頓」です。
治療院経営ラボのYouTube動画でも私の治療院を紹介してくださっています。詳しく知りたい先生はこちらの動画をご覧ください。
https://youtu.be/m_PwFBMVEMA?si=4ctdS0M4ibkO_rYM
なぜ整理整頓がリピート率に影響するのか
「整理整頓でリピート率が変わるなんて、本当なのだろうか」
そう感じる先生もいらっしゃるかもしれません。実は、これには心理学的な根拠があります。
元井沙織氏・小野寺敦子氏による「日本における片づけに関する心理学的研究の展望」(目白大学心理学研究 第15号、2019年)という論文では、片づけについて以下のように定義されています。
「不要なものを処分し、必要なものを分類、収納して、整った状態を保つ行動」
さらにこの論文では、人々は散らかった環境では片づいた環境よりも、多くのミスを犯すことが明らかにされています。
また、幼児期以降の片づけにおいては、自分でものが散らかっていることや片づけが必要であると感じているのにできないことに対して、管理すべき空間に対する意識の乏しさが指摘されています。そして、物体、空間、人間が関係している場面が部屋の片づけであるという指摘もなされています。
つまり、治療院の空間にある物品は、すべて患者さんの集中力や心理状態に影響を与えているということです。
治療と関係のないものが視界に入ることで、患者さんはリラックスしきれず、治療に集中できない。
その結果、治療効果が十分に発揮されず、リピート率が下がっていくことになります。(どんな症状もすぐに治せる達人は例外です)
逆に言えば、院内を整理整頓するだけで、患者さんが治療に集中できる環境が生まれ、治療効果が高まり、リピート率の改善につながるのです。
実際にサポートした先生の事例
過去に自費移行をサポートさせていただいた先生の受付周りも、整理整頓前はこのような状態でした。

※サポートした先生の整理整頓前の受付周り
受付にさまざまなものが置かれている状態です。
自費診療に移行する時には、受付周りを下記写真のように整えることが大切です。

※:整理整頓後の受付周り(何もない状態)
受付には、必要最低限のもの以外は何も置かない。(卓上カレンダーなど、一つだけおいて良い)
また、院の外観についても余計なものは一切置かないことが重要です。
自費診療の治療院は何かを足すより「引き算」の考え方が大切
自費診療にする時には、治療の内容も、院内の物品も、余計なものをすべて引いていくという作業が大切になります。
足し算ではなく、引き算です。実はこれ自費診療の施術設計でも当てはまります。(施術設計については別のブログで紹介させていただきます)
よくあるのが、こういったものを院内に置いてしまうケースです。
- 観葉植物がいくつも並んでいる
- 先生がかつて取り組んでいたスポーツのグッズが飾ってある
- 筋トレ器具が置いてある
- 待合室に漫画や雑誌がたくさんある
これらは先生にとっては馴染みのあるものかもしれません。でも、患者さんにとっては治療とは関係のない「余計な情報」です。
余計なものがあることで、患者さんの集中力は低下し、治療に没頭できる環境が損なわれてしまいます。
自費移行・リピート率改善のための整理整頓チェックリスト
自費移行を進めたい先生、リピート率の改善に着手したい先生は、以下のチェックリストを確認してみてください。
□ 治療院の保険関連のステッカーや書類を一つ残らず撤去する
□ 院内の壁掛けカレンダーをすべて処分する
□ 待合室のテレビ、漫画、雑誌を処分する(予約制になれば待合室で時間をつぶす必要はなくなります)
□ スリッパは1時間に来院される患者さんの数だけにする(多くて3足。治療スタッフがいるなら5足まで)
□ 使わない大型低周波、干渉波、ローラーベッド、ウォーターベッドを処分する
□ 院内のベッドは3台までにする(治療スタッフがいるなら4〜5台まで)
□ 観葉植物は院内・院外を含めて1つまでにする
□ 骨模型、解剖図、姿勢観察の機器やカメラ、医療機器は患者さんの目に見えない場所に移動する
□ 受付の机に置いてよいものは1つだけにする
片づけは「不要なものを処分し、整った状態を保つ行動」
何度でもお伝えします。
片づけとは、「不要なものを処分し、必要なものを分類、収納して、整った状態を保つ行動」です。
片づいていない環境では、患者さんはリラックスできず、治療効果は低下し、結果としてリピート率は下がります。
そして、保険診療から自費診療に移行するなら、保険の治療院そのものが生まれ変わる必要があります。
上記のチェックリストをすべて実践した治療院を作りましょう。
ベッドや漫画、テレビはリサイクルショップに持っていけばお金にもなります。実際にかかるとしたら、処分にかかる費用くらいのものです。
ぜひ、今日から実践してみてください。
前回のブログでは自費移行の3つのステップについてお伝えしました。まだお読みでない先生は、こちらも合わせてご覧ください。
▼前回のブログ:保険診療から自費診療へ|整骨院の自費移行を成功させる3つのステップ
一人で進めるのが難しいと感じたら
「チェックリストは分かった。でも、一人では踏み切れない」
「処分した後、本当にうまくいくのか不安だ」
その気持ちは、本当によく分かります。私も同じ気持ちだったので。
そんな時にこそ、治療院経営ラボのメソッドを活用してください。
一人で抱え込む必要はありません。
治療院経営ラボには、自費移行やリピート率改善に成功した先生がたくさんいらっしゃいます。

成功事例だけでなく、失敗談も包み隠さず共有してくれる。不安な気持ちも理解してくれる。そして、背中を押してくれる。
同じ志を持った仲間がいる環境は、自費移行を進める上で大きな力になります。
そして何よりも、治療院経営ラボには保険診療をやめた後に最短で経営を立て直すためのメソッドが体系化されています。自費移行後の集客導線の構築、リピート率の改善、価格設計など、一人で手探りする必要はありません。
4月から治療院経営ラボの料金体系が変わります
最後に、一つお知らせです。
2026年4月より、治療院経営ラボの会員システムと料金体系が変更になります。
| 会員種別 | 3月末まで(税込) | 4月以降(税込) |
|---|---|---|
| プレミア会員 | 55,000円 | 88,000円 |
| アドバンス会員(現スタンダード会員と同内容) | 33,000円 | 55,000円 |
| 新スタンダード会員 | ― | 33,000円 |
令和8年3月中にご入会いただければ、現在の料金体系のまま学び続けることができます。
自費移行を考えている先生、リピート率の改善に取り組みたい先生。このタイミングで一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
同じ志を持った先生方と共に学べることを、心から楽しみにしております。
最後までブログをお読みいただき、ありがとうございました。
先生の治療院が、患者さんに感謝されながら安定した経営を実現できますように。
(監修 治療院経営ラボ 代表 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)
治療院経営ラボ
〒662-0913 兵庫県西宮市染殿町3-13 TEL: 0798-20-3340 治療院経営ラボ公式サイト 資料請求はこちら LINEでのお問い合わせ
参考文献・出典
- 元井沙織・小野寺敦子「日本における片づけに関する心理学的研究の展望」目白大学心理学研究 第15号、2019年、pp.53-64
- 治療院経営ラボ内部データ(会員実績)
- 前回ブログ「保険診療から自費診療へ|整骨院の自費移行を成功させる3つのステップ」

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