治療院経営ラボの松村です。
五十の手習い的な感じで去年からゴルフを始めてはや1年が経過。
1年以内に100切りを目標にしていましたが、残念ながらそれはできませんでした。
なぜ僕は1年以内に100切りを達成することができなかったのか?を検証するとともに、手技にも治療院経営にも共通するだけでなく、元々僕がやっていた柔道とも共通するとても大切なことは何かということについて、理解を深めていただければ幸いです。
僕がゴルフを1年で100切りできなかった4つの原因
圧倒的な練習不足
まず、僕自身は院をしながら会社2つを経営しているので練習時間をそれほど取ることはできません。
また、僕は以前から(あえて言うなら大谷翔平選手が出るもっと前から)睡眠時間の確保は絶対ですから、睡眠時間を削って毎日ゴルフの練習をするということはあり得ません。
これはたとえ競技でやるとしてもしないことです。
僕が本気で柔道をやっていた頃は根性論全盛期でしたので、睡眠時間を削ってでも稽古やトレーニングという感じでしたが、僕には理解できませんでしたし、理解する必要すらないと思ってましたし、今になって僕の考え方のほうが正しいと証明されたわけですから、そのあたりは譲れません。
とはいえ、とはいえまったく初めてのことをやるにしては練習時間が少なすぎます。
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量だけが正義ではありません。
しかし、それでも量質転化の法則が当てはまるまでは量をこなさないと上手にはならないものなんです、なんでも。
基本を間違えて覚えていた
僕はゴルフを始めた頃からドライバーが苦手で、ブーメランになって球が戻ってくるんじゃないかというほどスライス(ボールが右に曲がる)していました。
記事の主旨とは違ってくるし、ゴルフをしならい人からしたら無意味なので中身は書きませんが、やるべきことをやっちゃいけないと思い込んでクラブ振ってたんです。
そりゃまともに当たらないし飛びませんよね。
それを1年間ずっとやっていたし、コースでも全然打てないのでずっと封印するという状況でしたし、ウッド系は全部勘違いしてたのでティーショットがまともに打てない状況が続いていたので、そりゃコースに出てもゴルフが始まらないわけです。笑
要するに1年間、遠回りをしていたわけです。
子供の頃にやっていたテニスが邪魔をしていた
僕は3歳くらいからテニスをやらされていたのですが、当時はまだ男子は両手打ちなんてのはしなかった時代です。
僕は左利きだったのですが、バックで得意なショットはスライス。
バックスピンをかけるやつなんです。
ゴルフは右打ちをしているので、どうしても左手主導でその動きになってしまいます。
その動きがゴルフでもスライス、これは球が右に曲がるやつですが、それを打つための動きになってしまうのです。
子供の頃に身体が覚えてしまってるものって、多分完全には直せない。
これは柔道の指導をしていても、少年柔道、しかも親が柔道してて道場もやってて〜みたいな環境で産衣が柔道衣、みたいな環境の人たちって、最初に覚えた癖はずっとそのままだったし、あまりにも柔道に特化しすぎて他の競技が全然ダメ、みたいなことも多いです。
また、うちの奥さんは子供の頃から空手をやっているので動きがイチイチ空手なんですが、なんとドライバーは中段突きと同じ動き(腰の動きが)らしく、1年間ずっとやるべきことをやってはいけないとおもこんでいた僕と違ってむちゃくちゃ飛ばします。
謎の絶不調に襲われた
詳細はこちら→ https://cmlabo.jp/2023/08/25/1-73205080/ を読んでいただくとして、急に球に当たらない、当たっても飛距離がべらぼうに落ちてしまったというトラブルに遭遇しました。
ちなみにこの問題はまだ続いておりまして、187cm、110kg以上ある僕の飛距離は一般ゴルフ愛好家の女子レベルにまで落ちたままです。
柔道が強くなるために必要な4つの条件
体型に関係なく、前の襟と袖の正しい位置を持つ練習をする
背が高いと奥襟を持って大外刈、払腰・・・・
バカの1つ覚えのような指導をする指導者も少なくありません。
しかし、たとえ小学生の頃や中学生の頃に大きくても、ずっと人より大きいままとは限りません。
また、自分より大きな人と試合をすることも出てきます。
さらに言うなら、もし芽が出て世界で戦えるかも?となった場合もやはり自分より大きい人と戦うことを想定しておくべきです。
となると、奥襟やそれに近い場所を最初から教えるのは罪。
怪我も多くなるので、基本の位置をしっかりと持たせることが大切になります。
試合で有利な組手を使うのはいいですが、基本練習のときには基本を練習し続けることもとても大切です。
色々な技を覚える
柔道の投技には、手技、足技、腰技、捨身技(横、縦)があります。
特性的にできない技を使う必要はないですが、大きい選手だから払腰、背負投はやらないという固定観念は捨ててなんにでも取り組むべきです。
事実、僕は身長が187cmあるのですが、低い背負投と右の肩車(僕は左組み、当時は反則ではなかった)を覚えることで、内股という得意技を警戒されたときの対応が柔軟になりましたし、自身が指導者になったときにある程度軽量級から重量級までオールマイティに指導することができました。
また、僕は足技をすごくうるさく叩き込まれたのですが、足技のおかげで先日久しぶり(数年ぶり)に柔道をしてもまだ人を投げることができました。
足技は柔道ではかなり重要視されますし、他の技も面白い技がいっぱいあります。
体型や階級で技を固定してしまうことほど愚かなことはありません。
なるべく変形スタイルにならない
柔道には、右自然体、左自然体というものがあります。
なるべくそれに近いほうがいいです。
僕が高校生の頃、左組でかなり体を左に開いて組む変形スタイルでしたが、何度も大怪我をしてできないことが増えた結果、左自然体になりました。
多分、この自然体が一番負担が少なく、相手の技にも対応しやすい状態なんだと思います。
変形スタイルで強い選手はいますが、それで強くなれる人はフィジカルがちょっと異常なんだと思います。笑
反復練習を嫌がらない
立技3年、寝技3ヶ月と柔道では言います。
立技は最低でも3年かかります。
ここがブラジリアン柔術が大人でもすぐにできて、柔道のハードルが上がるポイントでもあるわけですが1つの技をしっかり覚えるためには乱取で投げた投げられたも大切ですが、打込、とくに移動打込と移動しての投込をしっかり行うことが大切です。
ちなみに僕は移動打込がむちゃくちゃ好きで、やれるなら今でもそれだけやりたいくらいです。笑
僕がゴルフで1年で100切りできなかった理由と柔道が強くなる条件の共通点とは
圧倒的に基礎基本が大切ということです。
ある調査では、日本国内でゴルフで100切りできる人はゴルフ愛好家全体の約3割だとか。
18ホールを平均5.5打で回ることがなぜそれほど難しいのか?
それはほとんどの人が大人からスタートし、僕のように子供の頃に覚えた他のスポーツが原因であったり、そもそも体力の衰えや柔軟性のなさであったりで、ゴルフを基本通りやりたいのにそれすらできない人が多いからだと推測できます。
事実、僕も多分基礎基本を覚えられないと思います。
逆に僕は柔道に関しては基礎を叩き込まれてきましたから、先日数年ぶりに柔道をしてもまだやることができたわけです。
院経営で一番大切なこと
話の流れで結論はおわかりだと思いますが、基礎基本が一番大切です。
じゃあ治療院経営の基礎基本ってなに?というところですよね。
それの一部を書いていきます。
・約束を守る
・時間を守る
・臭くない
・清潔感のある風貌
・白衣は毎日洗う
・挨拶をする
・入ってきたお金を全部使わない
・驕らない
・謙虚になる
・感謝を忘れない
・縁を大切にする
・手技を磨き続けている
・四則演算ができる
・文章を読んで正しく理解できる
ちょっと書き出してもこれくらいでしょうか。
やれバランスシートだ、損益計算書だなんてのは、応用編。
正直なところ、個人治療院であればお小遣い帳レベルでも十分です。
そんなことより、時間や約束を守ることだとか仁義を重んじることだとかといった、人としての基礎基本がとても大切になるのです。
そのあたりを軽んじて、一瞬だけ成功された人はいくらでも存在します。
僕よりも後に開業し、値引きチラシで最大瞬間風速のごとく月商数百万とか出して、ラボより後にコンサル業を始め、いつのまにか消えた先生はたくさんおられます。
それは結局治療技術がしょーもないものだったのに回数券であったり何か手品的な手法であったりで自分のレベルに相応しくない高額なお金を受け取ってしまい、それなのに同業にコンサルすることをスタートさせた結果、自分の腕を磨く時間もなくなり、頭を下げて教えを請う謙虚さも失い、その結果結局は細々と治療院をそれほど高くない売上のままやり続けるところで停滞してしまい、堂々と同業者と会うことさえできなくなってしまうわけです。
美味い料理を出す飲食店は廃れない。
店主がよほど非常識でない限り。
僕たちも、まずは人間としての基礎基本を大切に生きていく必要があるのです。
まとめ
さて今回はある意味で身も蓋もない話でした。
でも、スポーツとちがって人としての基本は今からでも身につけることはできます。
時間にルーズな人でも、本気で変わろうと思えば時間を守れるようになります。
経営なんて子供の頃からやってる人なんていないわけですから、スタートはみな平等です。
ゴルフのスコアで100を切るより、院経営を成功させるほうが成功率はべらぼうに高いと思っていただいていいかと思います。