このブログでは治療院経営ラボの創始者である、松村正隆先生が書かれた書籍『治療院経営最強メソッド』の内容を実際の治療院経営に落とし込む手法について公開しています。
このブログをお読みいただくことで、安定した治療院経営を実現するための一歩を踏み出すことが可能となります。
施術所とは、
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師または柔道整復師が施術を行うための施設
です。
施術所(治療院)に来院なさる患者さんの多くは、長年の不調を抱えて来院なさるケースがほとんどです。
実際に厚生労働省の国民生活基礎調査をみると体のお悩み事として、肩こりや腰痛といった慢性痛は男女ともに1位と2位を占めています。
症状別にみると、男では「腰痛」での有訴者率が最も高く、次いで「肩こり」、「鼻がつまる・鼻汁が出る」、女では「肩こり」が最も高く、次いで「腰痛」、「手足の関節が痛む」となっている。
平成22年国民生活基礎調査の概況より引用
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/3-1.html
慢性痛の患者さんのお悩み事を解決するためには何度か通院していただく必要があります。ですので、リピート率が安定した治療院経営の指標となります。

患者さんが施術所(治療院)にリピートしていただくためには、技術はもちろん「この先生なら信頼して治療をお願いできる」と信頼関係を構築する必要があります。
患者さんから選ばれる治療院とは?
患者さんから頼りにされる先生とは?
『治療院経営最強メソッド』の内容を噛み砕き、
- 理念を言語化するワーク
- 集客すればするほど院が壊れていく、その本当の理由
- 「真のターゲット」の設定方法
- 地域からの信頼度を最大化し、来院前から通院が確定している状態をつくる方法
上記の4つの内容を軸にブログで公開いたします。
(このブログは治療院経営ラボの代表である作尾大介が書きました)
治療院経営で最も大切な原理原則とは?患者さんから選ばれる治療院の作り方
こんにちは、治療院経営ラボの作尾大介です。
令和8年4月19日、新大阪にて「治療院経営4時間セミナー」を開催いたしました。
当日は休日にもかかわらず、全国各地から40名を超える先生方にお集まりいただきました。
休日というのは、本来であれば家族とゆっくり過ごしたり、自分の身体を休めたりする時間です。
それでも、わざわざ新大阪まで足を運び、丸4時間を自院の経営を磨くために使ってくださる先生たちが会場に集まりました。
休みの日でも学びの手を止めない——そんな意識の高い先生方とご縁をいただけたことが嬉しい限りです。
業界全体で見たとき、自分の時間とお金を投資してまで学び続けようとされる先生は、決して多数派ではありません。
今回のセミナーでは、治療院経営ラボの創始者である、松村正隆先生の書籍『治療院経営の最強メソッド』を土台に、現場で「明日から使える」レベルにまで噛み砕いた内容をお届けいたしました。
治療院経営4時間セミナーのポイント
今回のセミナーで取り扱ったのは、以下の4つのテーマです。
- 理念を言語化するワーク
- 集客すればするほど院が壊れていく、その本当の理由
- 「真のターゲット」の設定方法
- 地域からの信頼度を最大化し、来院前から通院が確定している状態をつくる方法
どれも、開業して数年経つ先生が必ず一度はぶつかる壁ばかりです。
「集客はできているのに、なぜか院がしんどい」 「単価を上げたいけれど、どこから手をつけていいかわからない」 「そもそも自分はなぜ治療家になったんだっけ……」
そんな思いを抱えてお越しになった先生方にとって、今回の4時間は、ご自身を見つめ直す機会になったのではないでしょうか。
「成長する治療家」と「廃業してしまう治療家」の違い

セミナーの冒頭、松村先生が投げかけたのは、「自分を客観視できているか?」「謙虚であり続けられるか?」という問いでした。
治療家というのは、国家資格を取った瞬間から「先生」と呼ばれる職業です。
患者さんからも、業者さんからも、同業者からも先制と呼ばれます。
だからこそ、知らず知らずのうちに「自分はえらい」と思い込んでしまう人もいます。
これが、成長を止める最大の落とし穴なんですね。
セミナーでは、成長していく先生のタイプと、そうでないタイプを具体的に分類してお話しいただきました。
詳しい内容はセミナー参加者の特権としてここでは伏せますが、一つだけお伝えするならば——
「全然勉強してこなかった」「自分は〇〇ができない」と素直に言える人ほど、これから伸びていく。
逆に、「過去にあのセミナーも受けた」「もう知っている」と思っている先生ほど、危ないということ。
耳の痛い話ですが、これはお集まりいただいた多くの先生にとって振り返りのきっかけとなりました。
「なぜ、自分は治療家になったのか?」
ワークの時間では、先生方にこんな問いが投げかけられました。
「なぜ、あなたは治療家になったのですか?」
「『よっしゃ!』と思わず拳を握りしめた瞬間は、いつでしたか?」
普段、目の前の患者さんを診ることに追われていると、忘れてしまいがちな問いです。
このワークを通じて、自分の中にある「共通点」を見つけ、自分の言葉で書き出していきました。
これが、いわゆる「理念の言語化」です。

理念がブレない先生のところには、不思議と理念に共鳴する患者さんが集まってきます。
逆に、理念が曖昧なまま集客だけを頑張っても、合わない患者さんばかりが増えて院が疲弊していく。
「集客すればするほど院が壊れる」というセミナーのテーマの核心は、ここにあります。
「患者さんを選ぶ」という考え方
続いて行われたのが、「患者さんを選ぶ」というテーマのワークです。
「えっ、患者さんを選ぶってどういうこと?」 そう思われた先生もいらっしゃるかもしれません。
治療家という職業柄、「来てくださる方は誰でも全力で診る」という気持ちを持たれている先生は多いと思います。それ自体は素晴らしい志です。
ただ、経営という観点で見たときに、
- スタッフに無礼な態度を取る方
- 宗教やネットワークビジネスの勧誘をしてくる方
- 時間に遅れても謝罪のひと言もない方
- ドタキャンや遅刻を繰り返す方
こういった患者さんをお断りする勇気を持つことも、院を守るために必要なことなんです。
スタッフがすり減り、先生自身が疲弊し、その結果として「本当に診たかった患者さん」に十分なエネルギーを注げなくなる——これこそが、院が内側から壊れていく原因のひとつです。
そして、断ると同時に大切になってくるのが、こちらのワーク。
自分はどんな患者さんなら、治療をしても疲れないか? 自分はどんな患者さんの力になりたいか?
これを、自分の言葉でしっかりと言語化していきます。
ぼんやりと「みんなを助けたい」ではなく、自分のエネルギーが満ちる相手、自分が心から「もっと良くなってほしい」と願える相手を、明確にしていく。
これができると、不思議とそういった患者さんが自然と集まってくる院へと変わっていきます。 逆に、ここが曖昧なままだと、いつまで経っても合わない患者さんに振り回される院から抜け出せません。
「誰でも来てください」から、「こういう患者さんを全力で応援します」へ。 このシフトが、これからの治療院経営においてはとても重要なポイントなのです。
むやみやたらと集客をしてはいけない理由の一つでもあります。
売上の構造を正しく理解する
ここから、セミナーは経営の数字パートへ。
売上 = 患者数 × 単価 × リピート率
この当たり前の式を、自分の院に当てはめて分解していきます。
- 自分の院の稼働率は何%か?
- 「ゆとりの黒字」を出すための適正稼働率は?
- 週何日稼働が、自分にとっての理想か?
ここでは、ただ売上を伸ばすのではなく、「ゆとりを持って黒字を出す経営」をどう設計するかが語られました。
働きすぎて燃え尽きてしまう先生、休みなく働いているのに利益が残らない先生。そういった先生方に、ぜひ知っていただきたい考え方です。
地域の信頼を最大化する「商店周り」
「商店周り」と聞いて、ピンとくる先生はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
これは治療院経営ラボが昔から大切にしている、地域に根ざした関係構築の手法です。
チラシを撒くだけでもなく、SNSで叫ぶだけでもない。地域の方々との「濃い関係」を地道につくっていく。
これが、地域で一番に頼りにされる治療院を生み出す最強の下地になります。地域で一番初めに頼りにされる治療院となれば自然と口コミや紹介が生まれます。(技術の勉強を継続しているということは前提です)
セミナーでは、なぜ商店周りが効果的なのか、どんな順番で何をすればいいのか、具体的な動き方までお伝えしました。
治療院の接遇・初診・リピート設計

セミナー後半では、「間違いだらけの接遇」というテーマで、多くの先生がやってしまっている接遇のNGポイントが共有されました。
- 患者さんに疎外感を与えてしまう何気ない言動
- 「捌く」という意識が滲み出る対応
- 不潔な院内環境(これは絶対に離脱の原因になります)
そして、初診で絶大な信頼を得るための鉄則。
「今日で治る」とは、絶対に言わない。 でも、相手に「治る」と思わせる。 「この先生なら任せられる」を、帰宅までにつくる。
このあたりの細かな技術は、本当に明日からそのまま使える内容ばかりでした。
さらに、
- リピートされる空間づくり(整理整頓、靴べら、傘立てのあり/なし問題)
- 売上の天井は立地で決まるという話
- 72時間以内のフォロー(LINE、電話、手紙、動画)
- 治療家のYouTubeが「資産」として残る理由
など、開業を考えている先生にも、すでに開業されている先生にも、刺さる内容が盛りだくさんの4時間でした。
ここまでができた上で治療院は集客をできる状況です。ここまでのことを知らずに集客をしてしまえば、離脱する患者さんが増えて、自分の首を絞めることになってしまいます。
治療院経営4時間セミナーに参加された先生の声
ここからは、当日ご参加いただいた先生方からいただいたお声をご紹介させていただきます。
ひろはた整体ラボ 廣畑 駿也 先生

自分が変わる努力を忘れず、実践していきたいと思います。ワークの中で、今取り組んでいることとも相違があり、振り返る良い機会にもなりました。実際に電話相談や懇親会の中でも助言をいただくこともでき、本当により良い環境で学ぶことができていると思います。感謝を忘れず、しっかり実践していきます。本日はありがとうございました。
廣畑先生、4時間の長丁場、お疲れさまでした。「自分が変わる努力」という言葉、本当にその通りですね。患者さんを変えようとする前に、まず自分が変わる。これを実践し続けられる先生は、必ず伸びていきます。
整体 ゆいの樹 渡辺 浩人 先生

リピート率が低い理由が「技術不足」だと思っていましたが、私の場合はそれ以前に問題があることが分かりました。まずは客観的な意見をいただき、今日から改善するようにしたいです。また、経営のためにやることは沢山あるが、順番を守ることが大切だと気づかされました。自分の実力を確認し、今必要なことをして進んでいきたいです。
渡辺先生のこの気づき、多くの先生に共有したいですね。リピートが取れない原因を「技術」に求めてしまう先生は本当に多いのですが、実はその手前にこそ問題があることがほとんどです。「順番を守る」——経営において、これほど大切なことはありません。
坂元台整骨院 児玉 寛武 先生

この度は貴重な学びの機会をいただき、ありがとうございました。基本の土台となることを学ぶことができて、基礎の重要性を改めて再認識することができました。明日から、そうじ、商店まわり、ブログなど、どんどん実践してまいりたいと思います。
児玉先生、ありがとうございます。「基礎の重要性」——これに尽きます。派手なテクニックよりも、そうじ、商店周り、ブログ。地味な積み重ねこそが、実は院をいちばん強くしてくれます。明日からの実践、楽しみにしています。
最後に
経営に正解はありません。 けれど、正しい順番と正しい手法が確かに存在します。
集客の前に、理念。 技術の前に、接遇。 リピート対策の前に、初診での関わりを大切にする。
この順番を守れる先生だけが、ゆとりを持って治療家としての人生を歩んでいけます。
我欲を抑え、目の前の患者さんのお悩みや人となりを受け入れることのできる人間力は必須だと考えます。

だからこそ、売上が安定してないようでしたら日頃から自分のダメな部分と向き合う必要があります。
治療院経営ラボでは、毎月このようなグループセッション・セミナーを開催しています。
30代の若い先生方から60歳の先生方まで、これから開業を考えている先生方も多数ご参加いただいています。
「一人で経営の悩みを抱えている」
「同じ志を持つ先生方とつながりたい」
「保険診療から自費へ移行したい」
そんな先生方は、ぜひ一度、治療院経営ラボの扉を叩いてみてください。
次回のセミナーで、お会いできることを楽しみにしております。

(監修 柔道整復師・鍼灸師 治療院経営ラボ 代表 作尾大介)

コメント