「肩こりは接骨院で良くなる」と感じている方は、たった4.7%以下──大手の隣でも揺るがない治療院がやっている、地方の戦い方
この記事の要約
2026年5月17日、治療院経営ラボは熊本市にて、全国から30名以上の治療家(柔道整復師・鍼灸師・整体師など)を集め、「地方都市だからこそできるローカル戦略」をテーマとしたグループセッションを開催しました。本記事はその開催レポートです。
セッションの主題は、大手チェーン治療院やグループ院が出店してきても揺るがず、むしろ大手から離脱した患者が来院する構造を、個人治療院がどう設計するかという点にあります。鍵となるのは、ファミリーレストラン型の量的戦略ではなく、高級寿司店型の質的戦略を採用し、地域コミュニティとの関係構築・継続的な情報発信・高単価×高リピートの仕組みを同時に運用することです。
この記事の要点(5つの結論)
- 「肩こりは接骨院で良くなる」と感じている生活者はわずか4.7%以下であり、個人治療院の最大の課題は技術ではなく 情報が届いていないこと にある
- 個人治療院が真似すべきは大手チェーンではなく、個人経営の高級レストラン・高級寿司店の戦略
- 多くの先生が陥る誤解は3つ──①新規が来ない②単価を上げると患者が離れる③広告を増やせば伸びる、のいずれも本質ではない
- 地方で結果を出しているラボの先生方は共通して、地域との関係構築・定期的な高品質情報発信・高単価×高リピートの仕組み の3点を実装している
- 値引きチラシ・回数券・硬い広告に依存する経営は、地域からの離脱者を増やす「焼き畑農業」となり、最終的に廃業リスクが高まる

この記事を書いた人
作尾 大介(さくお だいすけ) 治療院経営ラボ 代表 / 柔道整復師・鍼灸師
兵庫県加古川市で自身の治療院を運営する、現役の施術家。 2026年4月、治療院成功塾と治療院経営ラボの合併に伴い、治療院経営ラボの代表に就任。 保険診療に依存せず、地域に深く根を張ることで長く愛される治療院をつくるためのメソッドを、全国の施術家(柔道整復師・鍼灸師・整体師など)に向けて発信している。
開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年(令和8年)5月17日 |
| 開催地 | 熊本市 |
| 主催 | 治療院経営ラボ |
| テーマ | 地方都市だからこそできるローカル戦略 |
| 形式 | グループセッション |
| 参加者 | 全国から30名以上の治療家(柔道整復師・鍼灸師・整体師ほか) |
| 主な対象 | 自費移行を進めている接骨院/開業準備中の治療家/ |
ここからは、当日お伝えした内容のエッセンスを、ご参加いただけなかった先生方にも届くようにまとめてまいります。
大手の隣にお店を出されても、まったく動じない治療院があります
近年、大手チェーンの治療院・整体院がどんどん勢力を伸ばしています。
徒歩1分圏内に大手が出店されて、心がざわついていらっしゃる先生も、決して少なくはないと思います。

しかし、治療院経営ラボでは──
大手の治療院が隣にお店を出したとしても、まったく影響を受けない。 それどころか、大手から離脱された患者さんが、こちらに流れてきてくださる。
そんな経営の構造を、会員の先生方にお伝えしています。
実際に、徒歩1分圏内に大手の治療院ができても、ラボの先生方は売上にまったく影響を受けないどころか、大手から離脱された患者さんが来院されるという現象が、各地で起きています。
「肩こりは接骨院で良くなる」と思っている方は、たった4.7%以下というデータ
あるデータによれば── 「肩こりは接骨院で良くなる」と感じている方は、4.7%以下 だそうです。
DIMSDRIVE「肩こり」に関するアンケート調査(2015年)解説
調査名: 肩こり解消法アンケート
実施: DIMSDRIVE(ディムスドライブ)
サンプル: 約3,000人
これは、なかなか衝撃的な数字ですね…接骨院や鍼灸院で勤めていれば、毎日肩こりの患者さんとお会いするので信じられないのは無理のないことかと思います。
私たちが日々向き合っている肩こりや腰痛に悩まれている方々の多くは、
- そもそも接骨院・治療院のことを知らない
- あるいは、私たち接骨院側からの情報発信が、お悩みを抱えていらっしゃる方のもとに届いていない
という現状があるのです。
技術や経験を磨くこと!それはもちろん大切です。
ですが、それと同じくらい、「私たちの存在と価値を、地域の方々に正しく届ける」 ということを、忘れてはならないと感じています。

個人治療院が真似すべきは、ファミレスではなく「高級寿司屋」
私たちが大切にしているお話の一つに、こういうものがあります。
個人の治療院経営者が考えなければいけないのは、 ファミリーレストランや大手チェーンの飲食店の経営手法ではない、ということです。
私たちが目指すべきは── 個人で経営されている 高級レストランや、高級な寿司屋さん の戦略です。
そのために必要なのは、
- 治療院の構造(動線・空間・佇まい)
- 先生ご自身の見た目や人となり
- もちろん、技術
- そして何より、先生自身が 「まともである」 こと
この4つです。
「まともである」というのは、決して大げさな話ではありません。
挨拶ができる、約束を守る、義理を大切にする、自分を律することができる。
まともなことできない(自分ではできていると思っているが、他者から見たらできてない)先生は、患者さんや自身と関わる方々が、挨拶をしなかったり、予約時間に患者さんが遅れてきたり、自分が不義理をされたりするとめちゃくちゃ怒る傾向があるんです。
だから患者さんやスタッフ、身近な方が少しずつ離れていくことになります。
そんな当たり前のことを、当たり前に積み重ねていらっしゃる先生こそが、地域に深く根を張った治療院をつくっていかれます。
そして、まともじゃない先生がどんどんジリ貧になっていくわけです。

ラボでよく受ける「3つの誤解」
治療院経営ラボでも、よくご質問いただく内容があります。

そのほとんどは、次の3つの誤解に集約されます。
- 新規患者さんが来ない、と嘆く
- 単価を上げると患者さんが離れていく、と思い込む
- 広告を増やせば売上は伸びる、と信じてしまう
特に2つ目について、私はいつもこうお伝えしています。
「単価を上げると患者さんに申し訳ない」
「○○をすれば患者さんが離れていく」
── こうした判断は、少し 上から目線の発想 ではないでしょうか、と。
私たち施術者は、本来、患者さんから「選ばれる」立場 です。
もし、値段を上げたとして、あるいは立地を変えたとして、患者さんが離れていく理由は、
「その金額を支払う価値がない」
「その時間と距離をかけて通院する価値がない」 と、患者さんに判断された結果でしかありません。
ですから、個人治療院がやるべきことはシンプルです。
- サービスの質を高める
- リピート率を高める
- 新規に目を向けるよりも、ご縁をいただいた患者さんとの関係性を深めることを優先する
その結果として、地域に深く根ざした治療院が出来上がります。
これこそが、ローカルの戦い方 だと私は考えています。
では、地方で最も活躍されているラボの先生方は、何をされているのか
ここからが、当日のセッションの本題です。
地方の治療院でトップクラスの収益を上げていらっしゃるラボの先生方は、共通して、ある3つの活動をされています。
① 地域との関係性を、徹底的に高めている
地域商店、地域コミュニティとの関わりを、本当に大切にされています。
具体的にどのような方法で関係性を築いていけばよいのか── その実例と手順については、当日ご参加いただいた先生方にだけ共有させていただきました。
ここでは詳しくは書けませんが、「地域に根を張る」というのは、決して抽象的な精神論ではなく、 再現性のある具体的なステップ があるとだけ、お伝えしておきます。
② 情報発信を、定期的に、かつ高いクオリティで続けている
ここで強調したいのは── 集客のためだけではなく、お体に悩まれている方に向けて、定期的に、そしてクオリティの高い情報を発信されている ということです。
ブログ、YouTube、SNS。 あるいは、地域の方に向けたイベント。 さらには、既存の患者さんに向けたお便りや情報発信。
こうした発信を継続することによって、患者さんから自然と選ばれる治療院になっていきます。
セッション当日は、
- 最新のAI・LLM(大規模言語モデル)を踏まえた、Googleの新しいSEOの条件
- 治療院がいま取るべき情報発信の戦略
- AIの効率的かつ効果的な活用法
これらを、ラボの最新の知見として、参加された先生方に公開いたしました。
③ 高単価の治療費でも、患者さんがしっかりと通い続けてくださる仕組みを持っている
3つ目は、多くの先生が一番気になる「単価」の話です。
治療院経営ラボには、治療費1万円でも、5回・リピート率80%以上 という結果を出されている先生方が、たくさんいらっしゃいます。
さらに、ある先生のデータでは、 高単価の治療費にもかかわらず、毎月来院される患者さんの半分以上が3年以上通院されている という事実までありました。
つまり── 「新規集客を必死に追いかけなくても、安定して経営が回る」 そんな経営手法を、ラボの先生方は体得されておられるわけです。
地域に根を張った治療院は、もう「集客」に追われない
地域に根を張り続けた治療院は、
- わざわざ集客をしなくとも、患者さんが患者さんを連れてきてくださる
- 自然と良い口コミが広がっていく
- 先生はお休みを増やしながら、ご自身の技術をさらに磨ける
- そして、年々さらに安定していく
そんな循環を実現されています。
一方で──
地域に根を張ることなく、値引きチラシや硬い広告、回数券による囲い込みばかりに頼ってしまった治療院は、まるで 焼き畑農業 のように、地域からの離脱者を増やしていきます。
やがて孤立し、最終的には廃業の道へと進んでしまうケースを、私はこれまでにいくつも見てきました。
個人治療院が、大手と同じ戦略を取った時点で、確実に劣後します。
大手にはたくさんの若い人材がいて、なおかつ資本力も、個人治療院とは比べものになりません。
そして、私たちは必ず歳を取ります。 体力も、年齢を重ねるごとに、衰えていきます。
そんな中でも、地域と深い関係性を育み、安定した治療院をつくり続けていくために── 私は、治療院経営ラボのメソッドが、いま最も有効な道だと考えています。
その証拠に、ラボの先生方は、いずれも 地域の方々に「あの先生に診てもらいたい」と頼りにされる治療院 を実現されておられます。
「地方都市だからこそできるローカル戦略」に参加いただいた先生方の声
ここからは、当日ご参加くださった先生方から頂戴したアンケートの一部を、ご紹介させていただきます。 ご許可をいただけたお声を、原文のまま掲載させていただきます。
やすたけ整骨院 安武先生

熊本での開催ありがとうございました。 ブログの書き方など、常に変わり続けていることを知り、継続して学ぶことの大切さを改めて認識させていただきました。
安武先生、ご参加ありがとうございました。 情報発信の世界は、AI・LLMの進化によって、本当に毎月のように景色が変わっていきます。
ですが、変わり続ける環境の中でも、「学び続ける先生」が最後まで残っていく という事実は、不思議と変わらないと感じています。
ひろはた整体ラボ 廣畑先生

ローカルビジネスの極意として「根をはる」という視点を大切にしていきたいと思います。 とにかく本日学んだことを実践していきます。 考えることも重要、来週は1週間以内で商店100件まわり、ブログ記事、動画も作成していきます。 本日はありがとうございました。
廣畑先生のこの行動量、本当に頭が下がります。 学びを「持ち帰る」だけで終わらせず、即座に「やる」に変えていらっしゃる姿に、私自身も大いに刺激をいただきました。
1週間で商店100件・ブログ・動画──結果のご報告を、心から楽しみにしております。
こたけ鍼灸整骨院 小竹先生

本日も多くの学びの機会を与えてくださり、ありがとうございました。 島田理事の講座では、業界の最先端の話を聞くことができ、大変学びになりました。 しかし、人としてまともであることと実行しないと意味がないという言葉がとても刺さりました。 引き続きよろしくお願いします。
小竹先生、ありがとうございました。 「人としてまともであること」+「実行しなければ意味がない」 ── ここに気づいてくださった先生は、間違いなく、これから地域に深く根を張っていかれます。 こちらこそ、引き続きよろしくお願いいたします。
ご協力いただきました先生方、本当にありがとうございました。 お一人おひとりのお声が、これから学びを始める先生方への、何よりの道しるべになると感じております。
最後に──開業して悩まれている先生、これから開業を目指す先生へ
ここまでお読みくださって、ありがとうございます。
最後に、少しだけ、私の本音をお伝えさせてください。
このブログをお読みくださっている先生の中には、
- 治療院を開業したものの、思うように売上が伸びていない先生
- 将来は治療院を開業したいけれど、最初の一歩がなかなか踏み出せない先生
そんな先生方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
正直に申し上げますと、私自身も、過去にまったく同じ場所で立ち止まっていた一人です。 技術はそれなりに磨いてきたつもりでも、経営の知識はどこにも教わる場所がなく、ただただ目の前の患者さんに向き合うだけで、毎月の数字に怯えていた時期がありました。
そんな私を救ってくださったのが、治療院経営ラボの先生方であり、ラボで学ばせていただいた経営の考え方でした。
行動は、早ければ早いほど、結果として返ってきやすくなります。
これは、私自身が身をもって実感していることです。
「地域の方々にまず1番に頼りにされる治療院をつくりたい」 そう本気でお考えでしたら、どうかお気軽に、治療院経営ラボにお問い合わせください。
治療院経営ラボには── 治療家としての勉強が本当に好きで、まっすぐに患者さんと向き合っていらっしゃる先生 が、たくさん集まっています。
同じ志を持つ先生と、いつかお会いできる日を、楽しみにしております。


コメント