この記事では、令和8年7月19日に品川で開催した治療院経営ラボのグループセッションの内容を紹介しています。テーマは「集客前にやるべきこと」。
結論は、広告やSNSに取り組む前に、挨拶回りで関係性を作り、整理整頓で院内の不安材料をなくすことです。

こんにちは、治療院経営ラボ代表の作尾大介です。
7月19日、品川にてグループセッションを開催しました。当日は、全国からおよそ40名の会員の先生が集まってくださいました。今回のお題目は「集客前にやるべきこと」です。
「広告を出しているのに、新患が増えない」
「リピートが安定しない」
このようなお悩みの原因は、集客の手法そのものではなく、その前段階にあるかもしれません。
今回のセッションでは、3人の理事がそれぞれの角度から「集客の前にやるべきこと」をお伝えしました。
なぜ「挨拶回り」が集客より先なのか?(松村正隆理事)
まず、松村正隆理事より「挨拶回りの重要性」についてお話しいただきました。
挨拶回りの目的は、集客ではありません。関係性づくりです。
「何かあれば、あの先生にお願いすればいい」
そんなつながりが先にあって、その結果として、治療院にご縁が広がっていきます。

はじめから集客目的で回ってしまうと、この大切な関係性を築くことができません。
松村理事は現在、海外進出に向けた活動に実際に取り組まれています。
その活動においても、挨拶回りは関係性づくりとビジネスの地盤づくりに欠かせない項目とのことでした。
国内でも海外でも、商いの入り口は同じなのです。
挨拶回りには、もう一つの効用があります。社会人としてのマナーやモラル、そして地域社会の一員としての人間力が磨かれることです。
地域で長く続く治療院は、こうした地域との関係性の上に成り立っています。
なぜ「整理整頓」がリピート率に影響するのか?(作尾)

続いて、私からは「整理整頓の効用」についてお伝えしました。
セッションでは、少し冗談まじりに、こんな質問をさせていただきました。
「彼女を初めて家に呼んだとき、部屋が散らかっていたら、どう思われますか?」
「元カノの写真が飾ってあったら、その交際は続くでしょうか?」
治療院も同じです。
散らかった環境は、患者さんの不安材料になります。不安は脳のリソース(脳の処理能力)を奪い、患者さんは治療に集中できなくなります。
その結果、施術の効果を感じにくくなり、リピート率にも影響してしまうのです。
このメカニズムは、過去のブログで詳しく解説しています。まだお読みでない先生は、あわせてご覧ください。
もちろん、治療技術を磨き続けていることが大前提です。
そのうえで、整理整頓を徹底し、治療と関係しないものを院に置かない。集客の前に、まずここから始めていただきたいのです。
整理整頓は、具体的に何から始めればよいのか?(島田理事)
最後は、島田理事より、総括を兼ねたケーススタディです。

実際の治療院の写真を使いながら、「整理整頓とはどういうものか」を一つひとつ検証していきました。
当日の指摘の一部を、ご紹介します。
・受付カウンターの上に置いてよいものは、一つだけ。お金を受け取るトレーです
・ペン立ては、受付の上に置かない ・傘立ては、雨の日など、使うときだけ出す
・待合の小さな椅子は、必要な方がいらっしゃるときだけ出す
「患者さんのために」と思って置いたものが、実は院内の情報量を増やし、患者さんの脳に負担をかけている。写真で見比べると、その差がはっきりと分かりました。
どの項目も、費用はかかりません。明日から取り組めることばかりです。
ここから先の、写真を使った具体的な検証とその根拠は、セッションにご参加くださった会員の先生だけのお楽しみとさせてください。
参加された先生の声
ご参加くださった先生方から、その日のうちにいただいたお声を紹介します。
なかま鍼灸整骨院・宮下雄輝先生

「本日も大変貴重なお話をいただきありがとうございました。捨てる物を受付スタッフと相談して、24時間以内に5点捨てます。儀式が機能するように、様々な要素を見直すようにします」
フジイ整骨院・藤井敦志先生

「いつも片づけは気にしていながら『ま、いっか』と目をつむっていたところでしたので、本当にやらないといけないなと実感しました。まずは明日からすぐ取り組み、受付まわりから整えていこうと思います」
セッションが終わった瞬間から、「いつまでに、何をやるか」を宣言なさる先生方。
治療院経営ラボは、技術と経営を両輪で学ぶ治療家にとって最高の場であると、あらためて感じた一日でした。
なぜ「今」自費への切り替えなのか?
最後に、保険診療と自費診療を合わせて請求しながら、整骨院を経営されている先生へお伝えしたいことがあります。
保険を取り巻く環境は、年々厳しさを増しています。だからこそ、今が自費に切り替えるタイミングだと私は考えています。
技術と経営の両輪が揃えば、自費への移行は決して怖いものではありません。
今回のテーマである挨拶回りと整理整頓は、どちらも自費移行の土台づくりそのものです。関係性があり、患者さんが安心して治療に集中できる院であれば、自費でも選ばれ続けるからです。
まとめ:集客の前にやるべきこととは?
今回のグループセッションの要点は、次の2つです。
・挨拶回りで、集客より先に「関係性」を作る
・整理整頓で、患者さんの「不安材料」を取り除く
どちらも費用はかからず、明日から始められます。そして、どちらも自費移行の土台になります。
「これから整骨院に自費診療の導入を考えている」
「集客を頑張っているのに、リピートが安定しない」
「院内環境やオペレーションの見直しを、つい後回しにしてきた」
そんな時には治療院経営ラボのサポートがきっとお役に立てると考えています。
もし、治療院経営ラボに興味のある先生はこちらからお問い合わせください。

最後までブログをご覧いただき、ありがとうございました。
先生の治療技術と患者さんの期待が相乗効果を生み出し、多くの患者さんに愛される治療院となることを心から願っています。
(監修:治療院経営ラボ 代表 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)

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