ブログが書けない先生に足りないのは、文章力なのか?
この記事の要約 この記事では、整骨院・鍼灸院の先生がブログを書けない理由を解説します。結論は、足りないのは文章力ではなく、書く前の準備だということです。読み手・キーワード・タイトルと小見出しを先に決めれば、本文は話すように埋められます。あわせて、接骨院・鍼灸院のブログで書いてはいけないことを先に知っておくと、書く手が止まりません。
「ブログを書こうとしても、パソコンの前で手が止まる」
「自分には文章を書く才能がない」
「忙しくて、書く時間がとれない」
このブログをご覧の先生に、こうしたお悩みがあるなら、今回の記事がお役に立てるかもしれません。
先に結論をお伝えします。書けない原因は、才能ではありません。準備が足りないだけです。準備さえすれば、ブログは誰でも書けます。
なぜ、ブログが書けない原因は「才能」ではないのか?
こんにちは、治療院経営ラボ代表の作尾大介です。
令和8年7月24日、ラボの会員の先生に向けて、月次の復習WEB勉強会を開きました。第3回のテーマは「ブログの書き方」です。
「私にはそういう能力がないので」。ブログの相談で、よく聞く言葉です。
けれど、私自身も文章を書く力はゼロからのスタートでした。それでも、書き続けたら書けるようになりました。
書けない先生に共通しているのは、次の4つがそろっていないことです。
- 書く時間を決めていない
- 読み手を決めていない
- キーワードを決めていない
- タイトルと小見出しを作っていない
どれも、才能とは関係ありません。準備の問題です。

書き始める前に、何を決めておけばいいのか?
パソコンに向かう前に、決めておくことと、知っておくことがあります。
1つ目は、読み手です。カルテを1枚取り出して、実際に通われている患者さんを1人決めます。その方に宛てた手紙として書くのです。
2つ目は、キーワードです。「肩こり 頭痛」「腰痛 デスクワーク」のように、患者さんが実際に検索する言葉を選びます。
3つ目は、タイトルと小見出しです。タイトル1つと、小見出し2〜3つ。ここにキーワードを2つ以上入れておきます。
たとえば、キーワードが「腰痛」と「デスクワーク」ならこうです。
「なぜデスクワークを長く続けると、腰痛が起こるのか?」
ここまで作れば、記事は半分できたようなものです。
接骨院・鍼灸院のブログで、書いてはいけないことは何か?
もう一つ、書き始める前に知っておいてほしいことがあります。書いてはいけないことです。
接骨院・鍼灸院のホームページは、柔道整復師法やあはき法(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律)で、広告に書ける事項が決められています。患者さんの体験談は、その中に入っていません。
私は、ホームページのブログもこの基準で書くようにしています。具体的には、次のことを書きません。
- 患者さんの体験談や症例(年齢・性別・経過をつけた「改善した例」など)
- 「治る」「改善します」「効果的です」「必ず」「一回で」といった言葉
- 施術した人数や改善率など、実績の数字
- ほかの院や医療機関との比較
書き方にも決まりがあります。効果は言い切らず、「〜と考えられています」「〜という方が多いようです」と書きます。資格は、柔道整復師、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師という正式な名前で書きます。症状を扱う記事には、「医師の診察が必要な場合があります」という一文を入れます。
これを書き終えてから知ると、せっかく書いた文章を消すことになります。先に知っておけば、最初から迷わずに書けます。

本文は、どうやって書けばいいのか?
タイトルと小見出しができたら、あとは見出しごとに話すだけです。
スマホの音声入力に向かって、その見出しについて知っていることを話します。目の前に読み手の患者さんが座っているつもりで、ふだん施術室で話している通りに話してください。
コツは2つあります。
1つは、誤変換をその場で直さないことです。話しているときに手を止めると、言葉が出てこなくなります。
もう1つは、話しているあいだは考えないことです。作家の土門蘭さんの『本当のことを書く練習』にも、似た話があります。まず心のままに書き、頭を使うのは書き直しのときだ、という趣旨です。
話した文章は、あとでAIに書き言葉へ整えてもらいます。中身は先生の言葉のままです。整えてもらったあとは、先ほどの「使わない言葉」が入っていないか、検索して確かめます。AIの使い方は「治療院のブログ、AIに「書かせる」と失敗します。でも「清書させる」なら最強です」にくわしく書かれています。

書く時間は、どうやって確保すればいいのか?
おすすめは、週に4時間を先に予定表へ入れてしまうことです。
予約を入れない時間をまとめて確保して、その時間はブログを書くと決めます。スマホは持ち込みません。
やってはいけないのは、予約の空いた30分をかき集めて書こうとすることです。30分を何回重ねても、書くことに集中する前に時間が終わってしまいます。
どうしても書けない日もあります。そんな日は、タイトルと小見出し3つの組み合わせだけを作っておきます。これを5つほどストックしておけば、次に書くときに迷いません。
続けるのに必要なのは、意志の強さではありません。仕組みです。

なぜ、完璧をめざさずに公開していいのか?
ブログは、公開したあとでも何度でも直せるからです。
施術は、一度嫌な思いをさせてしまうと、その患者さんはもう来られないかもしれません。美容院で気に入らない髪型にされたら、次は別のお店に行きます。
けれど、ブログは違います。新しい知識を得たり、患者さんの悩みに気づいたりしたら、あとから書き換えられます。
ですから、60〜70点の出来で公開してかまいません。最初の1記事目は「こんなもんやろう」で十分です。
完璧をめざして1記事も出ないことのほうが、ずっともったいないのです。
私は、1記事にどれくらい時間がかかっていたのか?
ここで、私の失敗談をお話しします。
ブログを書き始めたのは、2016〜2017年ごろです。当時は、1記事に5〜8時間かかっていました。
施術が終わった夜8時か9時ごろから、ファミレスにこもって書いていました。今のようにAIもありません。一つひとつ調べては書き、書いては直していました。
それだけ時間をかけても、出来上がる記事は読まれないものばかりでした。準備をしないまま、いきなり本文を書き始めていたからです。
今は、先に骨組みを作り、見出しごとに話すようにしています。書く時間も、書いたものの中身も、当時とはまったく違います。
もう一つ、正直にお伝えします。私の院のホームページにも、以前は患者さんの声を載せていたページがありました。今は、書いてはいけないことに沿って、1ページずつ見直しています。書く前に知っていれば、この手間はかかりませんでした。
書き続けることは、院の経営に何をもたらすのか?
ブログを書き続けると、説明の型が身につきます。
患者さんへの説明でつまってしまう先生ほど、ブログで書き続けてみてください。書くことで、話すことも整理されていきます。
もう一つ、ブログのネタを探していると、毎日を「問い」を持って過ごすようになります。患者さんのひと言や健康番組の話題が、すべて材料に見えてくるのです。
まとめ
- ブログが書けない原因は、才能ではなく準備不足
- 書く前に、読み手・キーワード・タイトルと小見出しを決める
- 体験談・「治る」などの言葉・実績の数字は書かない。資格は正式名称で
- 本文は、見出しごとに音声入力で話し、あとで整える
- 書く時間は週4時間を先に予定表へ。スキマ時間では書けない
- 60〜70点で公開して、あとから直せばいい
今週、予定表のどこに4時間を入れられるか、一度のぞいてみませんか?
「ブログを始めたいけれど、何から手をつければいいかわからない」
「書き始めても、途中で止まってしまう」
「忙しくて、ブログの時間がとれない」
そんな時には、治療院経営ラボのサポートがきっとお役に立てると考えています。
ラボの会員の先生には、骨組みの作り方から、書いてはいけないことの確認、公開前の見直しまで、勉強会で手順を追ってお伝えしています。もし、治療院経営ラボに興味のある先生はこちらからお問い合わせください。
最後までブログをご覧いただき、ありがとうございました。あなたの治療技術と患者さんの期待が相乗効果を生み出し、多くの患者さんに愛される治療院となることを心から願っています。
(監修 治療院経営ラボ 代表 柔道整復師・はり師・きゅう師 作尾大介)
治療院経営ラボ
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【参考文献・引用元】 ・土門蘭『本当のことを書く練習』 ・柔道整復師法 第24条(e-Gov法令検索)https://laws.e-gov.go.jp/law/345AC1000000019 ・あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律 第7条(e-Gov法令検索)https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000217

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