リピート率に問題を抱えている先生は、問診と施術の説明のどこでつまずくのか?
この記事の要約 この記事では、会員の先生からの電話相談をもとに書いた4本の記事をまとめます。結論は、つまずきやすいところは4つあるということです。検査を見せる順番、変化を感じにくい方への伝え方、「まだ痛い」の受け止め方、来院の背景の聞き方です。どれも、先生の側ではなく患者さんの側から組み立て直すと、見え方が変わります。
「技術は学んできたのに、患者さんに伝わらない」
「施術で変化は出ているのに、次の予約につながらない」
「問診で何を聞けばいいのか、自信が持てない」
このブログをご覧の先生に、こうしたお悩みがあるなら、今回の記事がお役に立てるかもしれません。
先に結論をお伝えします。経験の浅い先生がつまずきやすいところは、問診と説明に4つあります。4つとも、施術の技術より、問診と説明の組み立て方にかかわるつまずきです。
なぜ、電話相談の内容をブログにしたのか?
こんにちは、治療院経営ラボ代表の作尾大介です。
治療院経営ラボでは、会員の先生からの電話相談を受けています。
届く相談を聞いていると、一人の先生の悩みは、ほかの先生にも当てはまる傾向があります。
そこで、相談の中身を、お名前を伏せてブログにまとめることにしました。ある会員の先生との13分ほどの電話相談から、4本の記事ができました。この記事は、その4本の入口です。

つまずきやすいところは、どこなのか?
4つのつまずきと、見直すところを表にまとめます。
| つまずき | 見直すところ |
|---|---|
| 検査を見せても、患者さんに伝わらない | 患者さんが話し終えてから、相手の感じ方に合わせて見せる |
| 「変わった気がしない」と言われる | 施術を変えずに、写真や言葉で変化を伝える |
| 「まだ痛い」と言われる | 痛む場所の変化を見て、患者さんの言葉をメモに残す |
| 来院の背景を聞けない | 「聞いたらいけないかな」と思う質問ほど聞く |
ここから、1つずつ短くお話しします。
検査を見せても、なぜ患者さんに伝わらないのか?
患者さんが言いたいことを話し終える前に、検査を見せているからです。
問診の検査は、患者さんに体の状態に気づいてもらうためのものです。治療中の検査は、施術の前と後で変化を確かめるためのものです。この2つを分けて考え、問診の検査は話を聞き切ってから見せます。
見せ方も、相手に合わせて選びます。痛みで感じる方には圧痛(押して痛む所)、動きで感じる方には可動域(関節が動く範囲)を確かめてもらいます。
くわしくは「問診での検査と、治療中の検査は何が違うのか?」にまとめています。
「変わった気がしない」と言われたら、何を変えればいいのか?
変えるのは施術ではなく、伝え方です。
これまでマッサージや強いストレッチだけを受けてきた方は、変化を感じにくいことがあります。写真で見せる。「わからなくても大丈夫」と伝える。だるさが出ることを先に話しておく。この準備があれば、先生も患者さんも落ち着いて進めます。
くわしくは「施術のあと「変わった気がしない」と言われたら、どうすればいいのか?」にまとめています。
「まだ痛い」と言われたら、どう受け止めればいいのか?
痛む場所や中身が変わっていないかを見ます。
最初は肩、次は腰というように、患者さんの言うことは変わります。痛む場所が変わるのは、良くなっている、あるいは体が変化していると考えてかまいません。
患者さんは、最初に言ったことを忘れていることが多いものです。だから言葉をそのままメモに残し、一緒に見返します。ただし、新しく出た痛みが強いときや、いつもと違う症状があるときは、医師の診察が必要な場合があります。
くわしくは「患者さんに「まだ痛い」と言われても、良くなっていることはあるのか?」にまとめています。
来院の背景は、どうすれば聞けるのか?
「聞いたらいけないかな」と思う質問ほど、意外と聞いていいのです。
前の院に行かなくなった理由、「ずっと」がいつからか、なぜこのタイミングで来たのか。あわせて、趣味の話や、触診で気づいたことから尋ねます。大切なのは、相手に興味を持つことです。
くわしくは「問診で「なぜ今来たのか」は、どう聞けばいいのか?」にまとめています。

4つのつまずきに、共通していることは何か?
4本の記事には、それぞれ私の失敗談を書きました。並べてみると、共通していることがあります。
どれも、患者さんの側ではなく、私の側から問診や施術を組み立てていたことです。
- とにかく治療がしたくて、患者さんの話を最後まで聞かなかった
- 「変わった気がしない」と言われて、施術の量を増やしてしまった
- 「まだ痛い」と言われて検査を重ね、判断を患者さんに委ねてしまった
- 「こんなことを聞いていいのか」と自分で決めて、必要なことを聞かなかった
治療したい気持ち、変化を感じてほしいという焦り、痛みへのこだわり、遠慮。どれも、先生の側の気持ちです。
患者さんの側から組み立て直すと、やることが変わります。話を聞き切る。相手の感じ方で見せる。言葉を残す。相手に興味を持つ。4本の記事は、どれもこの組み立て直しの話です。

問診と説明を見直すと、院の経営にどう関わるのか?
4本の記事で、くり返しお伝えしたことがあります。患者さんが通い続ける理由は、患者さんの中にできていくものだ、ということです。
話を聞き切ってもらえた。変化を一緒に確かめられた。目指すところがそろった。そうした積み重ねが、通う理由になると私は考えています。
問診と説明は、くり返し練習することで身についていきます。ラボでは電話相談に加えて、会員の先生同士で問診を練習するワークも行っています。

まとめ
- リピート率の悪い先生に共通しているところは、問診と説明に4つある
- 検査は、患者さんが話し終えてから、相手の感じ方に合わせて見せる
- 「変わった気がしない」と言われたら、施術ではなく伝え方を変える
- 「まだ痛い」と言われたら、痛む場所の変化を見て、言葉をメモに残す
- 来院の背景は、「聞いたらいけないかな」と思う質問ほど聞いていい
- 4つに共通するのは、先生の側ではなく患者さんの側から組み立て直すこと
4本の中で、いちばん気になった記事から読んでみませんか?
「問診や説明の仕方を、一度見直したい」
「患者さんに伝わる施術の進め方を身につけたい」
「一人で悩まずに、相談できる場所がほしい」
そんな時には、治療院経営ラボのサポートがきっとお役に立てると考えています。
ラボでは、会員の先生からの電話相談を受けています。今回の4本の記事も、その電話相談から生まれました。もし、治療院経営ラボに興味のある先生はこちらからお問い合わせください。
最後までブログをご覧いただき、ありがとうございました。あなたの治療技術と患者さんの期待が相乗効果を生み出し、多くの患者さんに愛される治療院となることを心から願っています。
(監修 治療院経営ラボ 代表 柔道整復師・はり師・きゅう師 作尾大介)
治療院経営ラボ
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