これから開業する先生、開業して間もない先生へ。
開業してすぐ困るのは、書くことがないことです。患者さんがいないので当たり前なんですよ。ただ、患者さんがいなくても積めるものがあります。この記事では、開業前に何を残しておけばいいかを書きます。
「開業したばかりで、書けることがありません」
そうなんです。 書けなくて当たり前なんですよ。
ラボでは毎月第3日曜に、会員の先生が集まって手を動かす会を開いています。 8月はAIを使った情報発信がテーマで、何を貯めておくかという話をしました。
会場にいたのは、すでに何年も院をやっておられる先生が中心です。 ただ聞きながら、これから開業する先生にこそ効く話だな、と思っていました。
積み上げの話は、早く始めた人ほど得をするからです。 ってことで、開業前の方に向けて書き直しておきます。
開業して最初に困るのは、書くことがないことです
開業したてで、何もデータがない状態。
この状態だと、ブログは1本も書けません。
書けないというより、書く材料がないんです。 症例がない。 患者さんの言葉がない。 院として何を大事にしているかを説明する具体例もない。
だから、調べたことを書くことになります。 肩こりとは何か、腰痛の原因は、といった記事です。
それは誰でも書けるので、誰にも読まれません。
患者さんがいなくても、記録は始められます
患者さんがいなくても、積めるものはあるんですよ。
たとえば、技術の勉強会で取ったメモ。 何を教わって、そのときどう思ったか。 うまくできなかったところはどこか。
自分がどこまで練習したか、という記録もそうです。
開業の準備で決めたことも材料になります。 なぜこの場所にしたのか。 内装をこう決めたのはどういう理由か。 どういう患者さんに来てほしいと思って、この設備を選んだのか。
これ、あとから絶対に思い出せません。
そのときは当たり前だと思っているので、記録しようという発想にならない。 でも半年経つと、なぜそう決めたのかを自分でも説明できなくなります。
メモを取っているのに、残っていない先生が多いです
僕はある先生の塾で事務局をやらせていただいているので、先生方が書いているメモを拝見することがあります。
みなさん、けっこう書いておられるんですよ。
あんなに書いているのに、なぜ覚えていないんだろう、といつも思います。 紙のまま置いてあるからなんですよね。
対処は簡単です。 記憶が新しいうちに清書するか、音声で取り直す。 帰りの電車の中で吹き込むだけでもいいです。
それだけで、かなりの蓄積になります。 そのとき聞いた意見や指導を残しておけば、この先生はこういうことができる人だ、というところまで伝わるようになります。
積んでおくと、開業初日に何が起きるか
では、積んでおくとどうなるか。
いきなりスタートダッシュできます。
開業した日から、書ける状態になっているんです。 院として何を考えているか、どういう技術を身につけてきたか、なぜこの形にしたのか。 全部、材料があるので。
年間で何百本という単位で出していける院と、開業してから材料を集め始める院。 1年後の差は、想像がつきますよね。
データが最初から積み上がった状態で開業していたら、めちゃくちゃ有利なんですよ。
いま開業前なら、いちばんいい位置にいます
もう開業している先生から見ると、開業前は不利に見えます。 実績がないので。
でも、この一点に限っては逆です。
開業前は、時間があります。 そして、何を大事にして始めるのかを、いままさに考えているところですよね。 その考えている過程そのものが、あとから買えない材料になります。
開業してしまうと、日々の患者さんに追われて、そんなことを書き留める余裕はなくなります。
言い換えると、いちばん安く仕入れられる時期にいる。 経営と同じで、仕込みの時間は戻ってきません。
ですから、いま始めてください。 ノートでもボイスメモでも構いません。 決めたことと、その理由を残す。 それだけです。
半年後の自分が助かりますよ。

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