治療院経営ラボ理事の松村です。
部位転がしと置き換え請求に特化した、といっても過言ではない療養費改定によって、窮地に立たされている柔整師の先生は非常に多いことでしょう。
僕も保険どっぷりの世界にいたので、保険を使わないなんてのは想像できないかもしれません。
今回は、業界団体で執行部員までして毎週土曜日は業界団体の会館に行って仕事していたくらい保険どっぷりだった僕が。自費移行して感じた自費の世界の素晴らしさについて紹介させていただきたいと思います。
月初の事務仕事がない
これ、案外効いてます。
僕の場合は、いわゆる公的団体に所属していたため提出期限は毎月5日。
5日に会館に届いていないといけないので、郵送ならば最悪でも前日にクロネコさんとかで送らないといけない。
ということは、3日までには仕上げておかないといけない、というスケジュールになるわけです。
これは毎月です。正月も関係ありません。
僕で当時レセプト枚数が400枚弱ありましたが、年末は31日の午前中まで開けて、午後から大掃除、夜に「笑ってはいけない」シリーズを見て、元旦から事務仕事をし、1月3日に郵送していました。
どうしても間に合わないときなどは5日の夜に車で業界団体の会館まで直接持って行ってました。
個人請求だと10日が締切かと思うので少し余裕はあるでしょうけど、それでも月初にあの煩わしい事務仕事をするのは非常にストレスでした。
それが今はゼロ。
保険扱ってないので、レセコンすら存在していません。
月初にゴルフの予定を入れることもできますし、日曜日とかならセミナーを受けることも可能です。
返戻や不支給のストレスがない
僕が保険を使っていた時代は、まだ回答書を送りつけてくる保険者のほうが少ない時代でしたので、業界団体からの毎月の会報のようなものには、その巻末に回答書を送ってきた保険者リストというのがありました。
それとともに送られてくる返戻や不支給。
月末は本当に憂鬱でした。
僕の場合、返戻は印刷ミスばかりでしたが、今でも覚えてる・・・というか半分恨んでる返戻と不支給が一件ずつあります。
保険者名までは公表しません。公表してやりたいですが。
不支給については、ある患者さんが趣味でスポーツをしていて足関節を捻挫し当院に受診。
もちろん、足関節捻挫の1部位で請求を出しました。
組合保険でしたので、すべての対応が遅いのですが、その半年後に返戻が。
足関節捻挫が治った患者さんが、うちはマッサージ等をしてくれないということで、別の接骨院に肩こりで受診していたそうです。
足関節捻挫で通院したうちの分の回答書を、患者さんが今通院している接骨院のだと勘違いして正直に記入。
うちに、施術部位と回答した症状が違うということで返戻になった次第です。
頭にきたので業界団体も通さずに組合に電話をしました。
すると、被保険者直筆で「回答が間違いでした。この内容に間違いありません」という文章と署名、印鑑を概要欄に入れて再提出しろ、と。
なぜ患者が間違えたことでこちらがめんどくさいことをしないといけないのか?とその理不尽さに怒りがピークでしたが、仕方ないので患者さんに電話。
勝手に離脱したのにもムカついていたので、なるべく丁寧に言いはしましたが、殺気を感じたのでしょう。
平謝りで「明日、印鑑持っていきます!」と行ってすぐにきて対応してくださいました。
もう1つは不支給。
こちらはもう悲惨です。
被保険者の家族の方。
テニスをしていて足関節捻挫をして受診されました。
回答書もそのように回答。
でも不支給。
接骨院には金払わん、と。
頭にきたので業界団体の保険部にも知らせましたが「○○国保組合は無理や」で終了。
なんのための業界団体なんだ・・・
結局患者さん側がご主人も連れてこられて「先生、似た業界なので非常によくわかります。10割お支払いします。うちからもクレーム出しますが、先生がこれ以上面倒になってはいけないので先に10割支払わせてください」とお支払いになりましたが、まあそんな状況だと離脱します。
こちらの患者さん2名、もう2度と当院に来院されることはありませんでした。
なぜこちらは真っ当にやっているのに、第三者から邪魔をされなきゃならないのか?
今でも理解できません。
僕が不正をしていたなら仕方ないですが。
ただ、これが部位転がしや置き換え請求なら、僕のように怒ることもできずただただ泣き寝入り的な状況になるわけで、そんなストレスを考えたら、自費の世界は何もない、ただ患者さんと治療家との金銭と技術を含めたサービスのやりとりだけなので、とてもシンプルでノーストレスです。
ワガママな患者や横柄な患者さんと付き合わなくていい
これは案外保険どっぷりな先生方が気づかないところです。
圧倒的劣悪なワガママならわかるのですが、そうではないんです。
僕も保険時代に対応してしまってから、ドツボにはまったことがあるのですが、この記事をお読みの先生方の院にもいませんか?
「先生のところ、朝9時からよね?私、朝8時半なら来れるんだけど」
と、いう人。
そうやって朝9時からだったのに8時半に開けるようになり、それが8時になり、7時半になり・・・
夜も同様で、19時までのはずが19時半になり、20時になり・・・
絶対空いてるだろう、と13時までなら12時59分に入ってきたり・・・
そういうのも、十分ワガママです。
先生は言いますか?
飲食店に「僕、夜遅くにきたいから営業終了時間超えてるけど開けて」とか「ランチ食べたいけど朝しかこれないから朝10時にランチして」とか。
僕はできません。
というか、普通言いませんよそんなこと。
ちなみに、そんなワガママに対応して「先生のところ以外無理やわ。私が死ぬまで面倒見てね。先生のところ以外で身体預けることなんてできない」とか言って、たまに食べ物とか持ってきてた患者さんほど、自費にしたらすぐ別の保険の院に行くんです。
さらに・・・
タメ口のおっさん、おばはんって一定数いません?
「今日はどうされました?」
「腰痛いねん」
みたいな。
ムカつきますよね。
僕は一度、そういう人にこちらもタメ口で喋ったらすぐに怒ってましたね。
「今日はどうされました?」
「腰痛いねん」
「そうなんや、なんで痛いのん?」
でキレてました。
俺は客やぞ、とか言うから、「うちには患者さんはいてもお客さんはおらへんねん」とタメ口で返したら帰りました。
受付カウンターに保険証を投げる人もいますよね。
印籠ちゃうぞ、と言いたいし、印籠なら丁寧に扱え、とも思います。
自費にしたら、こんな人たちは一切いなくなります。
むちゃくちゃストレス減りました。
自由に時間をコントロールできる
自費にすれば完全予約制となります。
完全予約制にするほうが圧倒的に成功率が高いからです。
また、これは後述しますが自費にしたほうが患者さんにとっての治療の重要度が上がります。
今日時間できたから、買い物ついでに、用事なくなったから・・・という理由で来院される人ではなく、あなたの院にあなたの治療を求めて来院される患者さんが増えるので、予約枠が空いてるところに、自身のスケジュールにちゃんと「○○接骨院○時〜」と書き込むことになるのです。
朝早く起きるのが苦手なら、遅めスタートにすればいい。
僕は10時からです。
僕は朝起きるのが本当に苦手なので、10時スタートが限界なんです。
また、年数回は経営者仲間と平日にゴルフ合宿をしています。
それぞれの地元のコースを、その地元の仲間がアテンドし1泊2日で2ラウンドするというものです。
僕の地元兵庫県、福岡県、岐阜県、愛知県等で開催してます。
人生、仕事も頑張ってプライベートも充実させる。
これがとても大切だと思います。
保険時代は、毎日いっぱいでした。
この状態でもし今回の療養費改定があれば、僕の院は毎日いっぱいでしんどいのに売上が2割下がるということになっていたでしょう。
自費にしておいて本当によかったな、とつくづく思います。
労働効率がいい
保険の場合、今回の療養費改定で償還払いにならないように対策するとしたら、最高で2部位での請求となります。
全員2部位とするならば、保険10割だけで1回約1200円くらいかな?という感じです。
そこにプラス自費で2000円、3000円追加したとしても、合計3000円、4000円程度の値段です。
月商100万円を出そうと思うと、1回合計3000円ならば月334人来院しないといけなくなるので、稼働日数月20日で計算したら1日平均16.7人来院しないといけません。
もし保険だけなら、月834人なので1日平均41.7人来院しないと月商100万円達成とはなりません。
これがさらに療養費改定による2部位目の低減と初診料算定の変更になったので、内情はもっと悲惨です。
僕の院は初診料14800円、2回目以降9800円です。
面倒なので9800円で計算しますね。
月商100万円になるには、月103人。
1日平均5.15人来院すれば達成できてしまうのです。
僕の院は週3.5日稼働。
それでも高い売上を出せるのにはこういう理由もあるのです。
ちなみに、僕は保険時代に治療スタッフを雇用していた時期があります。
いやになって途中からやめましたが。
1日80人がスタッフいなくなってどれくらい落ちるかと思いましたが、それほど落ちませんでした。
毎日朝から晩まで働いた売上と、今の売上って実はそれほど変わらないんですよね。
こうやってブログ書く時間まであります。
どちらがいいか、明白ですよね。
上質な患者さんが集まる
先述したように、〝ついで受診〟がなくなります。
あなたの治療を受けるために、ときには通勤帰りの電車で途中下車したり、一旦帰宅してから着替えてこられたり・・・という感じで〝わざわざ〟治療を受けにきてくださる方が増えます。
治療に取り組むためのモチベーションが高いので、こちらの通院指導や生活指導も無茶なことさえ伝えなければ、従ってくれます。
なので症状の改善も早い。
礼儀正しく、敬語も使える。
僕は開業するまで、西成区というところで働いていました。
当時1日200人、300人ときていましたが、そのうち半分は生活保護。
態度もガラも悪く、受付時間終わっても平気で入ってくるし、3分待っても暴れるような人たちで、本当に大嫌いでした。
西宮に戻ってきて開業したとき「普通の患者さんってこんなにちゃんとしてるんだ」と思ったものです。
西宮を知らない先生方は西宮を高級住宅街だと勘違いしているかと思います。
西宮を知ってる人にうちの住所を言えば「ああ、下町なんだね」と言われるくらい、普通のところです。
しかし自費移行して、さらに認識が変わりました。
保険でなんでもかんでも安くやってもらおうって人は、やっぱり何かちょっとおかしいぞ、と。
自費移行しても、まともな患者さんだけは残ってくださいました。
開業当初からずっと受診してくださってる方もいます。
でも、怪我したときは散々泣きついてきて「先生しかおらへんわ」「私の主治医や」とか言ってた人は、保険をやめた瞬間に近くの保険院に行ってました。
スケジュール帳を見て、空いてるタイミングで次回予約を取ることができる、ちゃんと先を想像し予定を立ててるまともな知性の人が残り、行きたいときに接骨院に行く、見たいテレビ番組があれば腰が痛くてもそちらを優先してしまう、先の予定なんぞそのときにならないとわかりもしない、そんな知性の人は去っていくのです。
マスコミ報道にビクビクしなくていい
定期的に新聞やワイドショーで取り上げられる接骨院の不正問題。
何年か前は、テレビ局のスタッフが保険証を持って「肩こりです」と言って受診して「保険効きましたね」とかやってました。
違法請求の報道も、なんだかんだと定期的に出ています。
置き換え請求や部位転がしをしていると、そんな報道が新聞やテレビで出るたびに「患者さんに何か言われるんじゃないだろうか」「通報されたりしないだろうか」と不安になります。
自費の世界は無関係。
違法請求の報道が出ても「まだそんなバカやってる柔整師いるんや」くらいのものです。
まさに別世界。
通報されるかも、とビクビクしなくていい
Yahoo知恵袋なんて見たら、不正に対する相談とその回答は悲惨なものです。
暇な柔整師が正義を気取って丁寧に通報先までコメントしていたりもしています。
実は通報で多いのは、患者さんに不快な思いをさせてしまったときに腹いせで通報されるか、スタッフによる通報か、です。
もちろん、普通の患者さんが「肩こりは保険効かないなんて知らなかった!不正しやがって!通報だ!」ってケースもありますが、実は少ないんです。
置き換え請求や部位転がしをしていると、患者さんとスタッフの顔色を伺い、機嫌を損ねないようにしないと、いつ通報されるかわかりません。
自費にしてしまえば、ド真っ白なわけですから、何もビクビクすることなく堂々としていることができるのです。
まとめ
僕がいる世界は、行政の影響も受けなければ、自民党の影響も受けません。
マスコミ報道も関係なければ、ネットでの通報案件も関係ありません。
何にビクビクすることもありません。
経営者の集まりに行っても、不正をしている負い目もなく堂々とやりとりできます。
誰が柔整業界をこんなんにしたんだ!と怒りたい気持ちもわかります。
僕たち世代のせいじゃない、間違いなく。
上の世代が、利権にあぐらをかいてきたからです。
先人のそのまた先人の世代の柔整師が、柔整師の社会的地位向上のために活動し、療養費取り扱いを認めてもらい、さらに償還払いから受領委任払いにした。
それを食い物にした世代が、今の柔整業界をこんなのにしたのです。
そいつら世代はもう人生逃げ切れてるところがまた腹立たしい。
しかし彼らを恨んでも、文句を言っても、この状況は変わりません。
彼らと同じ世界にいても、その世界はもう腐ってボロボロです。
沈みゆく泥舟、です。
違う世界、すなわち自費の世界に足を踏み入れてみてください。
住み慣れた今までの世界との違いに、最初はとまどうでしょうけど、こちらに慣れればもう2度と保険の世界には戻りたくなくなります。
僕はもう、今から保険なんて扱えないし、扱いたくもないです。
多分ストレスだらけで身体壊します。
11月22日(日)、東京は五反田で代表の作尾先生が自費移行講座を開催されます。
自費の世界への入り口です。
理不尽なストレスから解放されたい先生は、絶対に受講してみてください。
残り4席で受付終了です。
詳細・お申し込みはこちら
https://cmlabo.jp/lp/jihi-tokyo-20261122/

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